ニュースリリース

ゴム工場の設備保全で「現代の名工」に

1997年11月19日

  • 工業品関連

労働省が表彰する今年度の「現代の名工」に、子会社の浜ゴムエンジニアリング(株)で勤務する矢野賢二氏が選ばれました。
 「現代の名工」は、都道府県や業界団体の推薦を受けた候補者の中から、労働者が卓越した技術をもち、後進の指導にあたるなど、他の技能者の模範となる現役の技能者を選んで表彰する制度です。今年度は150名が選ばれ、11月20日に東京・港区の東京農林年金会館で表彰式を行いました。

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【矢野賢二氏の職歴と技能】

1957年横浜ゴム入社、長年にわたり平塚製造所の保全業務を担当しました。混練装置から成形機、加硫機にいたるまで、ゴム製品製造設備全般の機能を熟知し、ゴムの特性をよく理解してメンテナンスにあたりました。
その中で、設備の再生補修・摩耗防止・潤滑管理・設備診断などに極めて優れた技能を修得し、設備に起因する品質不良を防止するための独自の保全方法を確立。1984年、当社の設備部門を独立させた機械設備の設計製作や保全管理などの専門会社、浜ゴムエンジニアリングに出向し、保全部機械課職長に就きました。
1995年からは、これまで培ってきた技能を活かし、独自のカリキュラムを作成、社内外の保全マンの指導育成にあたっています。1996年の社内改善審査で、本人の考案した「高圧ポンプメカニカルシール」が原料ポンプのシール部と寿命を大幅に伸ばしたなどの理由で最優秀賞に輝くなど、生産性向上とコスト削減にも貢献してきました。
今回の受賞では、以上のようなゴム製造設備の機械保全技能が、業界における第一人者であることが評価されました。