ニュースリリース

横浜ゴム、タイ天然ゴム公社と共同で天然ゴム農家を継続支援、品質向上に向けたセミナーイベントを実施

2022年07月21日

  • 経営関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)は2022年6月、タイ天然ゴム公社(Rubber Authority of Thailand:RAOT)※1スラタニ支局と共同で、タイの天然ゴム農家に対し、天然ゴムの品質および生産性向上に向けたセミナーイベントを開催しました。当日は新型コロナウイルス感染症対策を実施のうえ、スラタニ地区の50戸の農家50名に参加いただき、タイ天然ゴム公社の知見を活かした肥料を1農家あたり250kg無償提供し、参加者から好評を得ました。同セミナーイベントの実施は昨年に続き3回目です。
※1:タイ農業・協同組合省(Ministry of Agriculture and Cooperatives: MOAC)管轄下の組織

横浜ゴムは2020年1月、当社の「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力していく覚書を締結しました。セミナーイベントは本覚書に基づき、農家支援の一環として開催しており、肥料を提供した農家には天然ゴム物性や生産性についての追跡調査にも協力していただいています。また、2019年より天然ゴム農家の持つ課題を分析するため、当社の天然ゴム加工会社のY.T. Rubber Co., Ltd.(ワイ・ティー・ラバー)が立地するスラタニ地区で本覚書に基づいた訪問調査を行っています。

横浜ゴムは、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR※2)に創設メンバーとして参画するとともに、2021年9月には従来の「持続可能な天然ゴムの調達方針」を改定し、GPSNRの活動との連携を強めています。今回のセミナーイベントは同方針に掲げられた「サプライチェーンに関わる方々への支援」を反映したもので、今後も同方針で定めた活動指標に沿った取り組みを実施し公表していきます。また、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでおり、その一環として天然ゴムをはじめとしたサステナブルな原料調達に向けた活動を推進しています。今年5月には、3回目となる天然ゴムサプライヤーを対象とした交流イベント「サプライヤーズ・デー」をオンラインで開催しました。また、タイでは、現地の大学と天然ゴムの品質や生産性の向上に寄与する共同研究を進めているほか、天然ゴム農家の安定収入を支援する「アグロフォレストリー」の普及推進なども行っています。
※2:GPSNR=Global Platform for Sustainable Natural Rubber

横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のESG経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を進めています。

セミナーイベントの様子

セミナーイベントの様子

イベントに参加した天然ゴム農家の方々

イベントに参加した天然ゴム農家の方々