ニュースリリース

横浜ゴム、2019年度第3四半期連結決算を発表、売上収益、四半期利益は過去最高

2019年11月12日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2019年度第3四半期累計連結決算(2019年1月1日から2019年9月30日)は、売上収益が前年同期比1.1%増の4,657億円、事業利益※は同27.4%減の258億円となりました。また、第1四半期に計上した固定資産の売却益などにより、営業利益が同23.8%増の334億円、インドの法人税率引き下げに伴いATGで組織再編時に計上した税金負債を取り崩したことなどから、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同74.1%増の283億円となり、売上収益、四半期利益は過去最高となりました。

※日本基準の営業利益に当たる指標として設定。事業利益=売上収益-(売上原価+販売費及び一般管理費)で算出。

タイヤ事業の売上収益は前年同期を上回りましたが、事業利益は生産量減少に伴う製造原価の悪化、物流関連費用の悪化、為替が円高で推移したことなどの影響により減益となりました。
新車用タイヤは、国内では納入車種の切り替えなどにより販売が低調だったほか、海外においても中国で自動車生産の調整が継続したことから引き続き販売が低調で、新車用タイヤ全体の売上収益は前年同期を下回りました。
市販用タイヤはグローバル・フラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」シリーズ、低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」シリーズ、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」シリーズなどの高付加価値商品の拡販に積極的に努めたほか、中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」に沿った各種戦略を進めました。国内では昨冬の暖冬の影響により、年初の冬用タイヤの販売が低調だったものの、春以降は夏用タイヤの販売が堅調だったことに加え、値上げや消費増税に対する駆け込み需要により特に第3四半期の販売が好調で、海外を含めた市販用タイヤ全体の売上収益は前年同期を上回りました。

MB(マルチプル・ビジネス)は、売上収益、事業利益とも前年同期を上回りました。ホース配管事業は、海外において新規の自動車向け受注を獲得するなど好調で、売上収益は前年同期を上回りました。工業資材事業は国内外でコンベヤベルトの販売が好調で、売上収益は前年同期を上回りました。またハマタイト事業は国内の建築用シーリング材の販売が好調で、売上収益は前年同期を上回りました。航空部品事業も官需、民需とも好調で、売上収益は前年同期を上回りました。

ATGは農業機械用などオフハイウェイタイヤの販売が堅調で、売上収益、事業利益とも前年同期を上回りました。

2019年度通期の連結業績予想につきましては、想定より物流関連費用が悪化したことや為替が円高に推移したことに加え、海外を中心とした新車用タイヤの販売が見通しを下回ることから、前回公表予想(2019年5月14日公表)を修正します。売上収益は前期同等の6,500億円(前回公表予想比1.5%減)、事業利益は同15.6%減の500億円(同13.0%減)、営業利益は同7.5%増の575億円(同11.5%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は同17.9%増の420億円(同8.7%減)を計画し、売上収益は増収、事業利益は減益となるものの、営業利益、当期利益は増益となる見込みです。なお、今回の修正に伴う配当予想の変更はありません。

決算ハイライト(百万円)

事業別(百万円)