ニュースリリース

横浜ゴム、オールシーズンウルトラワイドベースタイヤ「902L」の国内での本格販売を開始

2019年08月28日

  • タイヤ関連

横浜ゴム(株)はウルトラワイドベースタイヤ「902L(キューマルニ・エル)」を2019年9月2日より全国のヨコハマタイヤ販売会社を通じて販売開始します。同商品はオールシーズンタイヤで、発売サイズは455/55R22.5 164Lの1サイズで価格はオープンプライス。

ウルトラワイドベースタイヤとは、トラックに装着される複輪(2本1組)を単輪(1本)に置き換えることができる超偏平シングルタイヤ。単輪への置き換えにより、タイヤ組み換え・日常点検などの省メンテナンス化や、1軸当たり約85kgの軽量化※1が可能となることから、例えば後輪2軸の大型トラックでは、約170kg※2の積載量を増加させることが可能となります。

「902L」は、タイヤの回転方向と平行なスチールベルト層を有する独自開発のベルト構造「SpiraLoop®(スパイラループ)」を採用。これにより、走行によるショルダー部の成長とベルト部の歪みを抑制させ、優れた耐偏摩耗性と耐久性を確保することができ、タイヤの長寿命化に貢献します。また、トレッドパターンでは小ピッチブロックやスプリットクローズドサイプによりトラクション性能を高めたほか、転がり抵抗を低減するウェーブドグルーブ、排水性と操縦安定性に配慮した7本溝パターンを採用しました。当社はすでに北米市場にて同サイズ「902L」を投入しており、好評を得ています。

横浜ゴムでは近年のトラック用タイヤのシングル化需要に合わせ、ワイドベースの商品を豊富にラインアップしています。タイヤ幅385mmのワイドベースタイヤは、日本市場のトレーラー向け商品として、リブタイヤ「RY357」やオールシーズンタイヤ「MY507A」、スタッドレスタイヤ「901ZS」を販売中。タイヤ幅400mmを超えるウルトラワイドベースタイヤは、バスサイズである275/70R22.5の後輪用タイヤのシングル化として435/45R22.5の「TY517E」を2009年より導入。今回は11R22.5の後輪用タイヤのシングル化として、455/55R22.5の「902L」を横浜ゴムとしては日本で初めて本格導入します。

横浜ゴムは、2018年からスタートした3カ年の中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」においてタイヤ生産財事業を次の100年の収益の柱とすることを掲げ、トラック・バス用タイヤの拡販に取り組んでおり、独自技術である「SpiraLoop®」を採用した超偏平シングルタイヤを積極的に展開しています。

※1:(11R22.5の当社トラック・バス用タイヤ「710R」+鉄ホイール)×2本に対し(455/55R22.5の「902L」+アルミホイール)×1本の場合
※2:1軸当たりの軽量化できる重さ約85kg×2軸=約170kg

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

タイヤ・ホイールの軽量化により、積載量の増加が可能

「SpiraLoop®」ベルトの採用により、優れた耐偏摩耗性を確保

トラクション性向上や転がり抵抗の低減、操縦安定性などに貢献するトレッドパターン