ニュースリリース

横浜ゴム、ロシアで新タイヤ工場の開所式開催

2012年05月31日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)のロシアのタイヤ生産販売会社ヨコハマR.P.Z.(社長:鈴木伸一)がリペツク州リペツク特別経済区で建設を進めていた新乗用車用タイヤ工場がこのほど竣工、5月30日、現地で開所式を開催した。

開所式にはアレクサンドル・ベグロフ中央連邦管区大統領全権代表、オレグ・コロリョフリペツク州知事、原田親仁駐ロシア連邦日本国特命全権大使はじめ、ロシア国内のタイヤ販売会社/販売店関係者など総勢200名を招待、横浜ゴムから南雲忠信代表取締役会長兼CEOなどが出席した。

挨拶に立った南雲忠信会長兼CEOは「2008年にロシアを訪れた際、成熟し始めた自動車社会と将来への大きな可能性を実感し、生産工場をロシアに持つことが最重要だと判断した。研修のため日本に訪れたロシアの方々と会う機会があり、彼らの優秀さと仕事の習熟の速さを大変心強く思った。今後、ヨコハマブランドの高品質製品を市場に供給しロシアの発展に貢献できることを確信している」と述べた。

ヨコハマR.P.Z.は、ロシアでのタイヤ生産を目的に2008年12月に設立された。現在の資本金は約37,6億ルーブルで、横浜ゴム80%、伊藤忠商事(株)20%の出資比率となっている。2010年3月に起工式を行い、48億ルーブルを投じて新タイヤ工場の建設を進めてきた。新タイヤ工場の建屋面積は4.3ヘクタール、年間生産能力は140万本で、2013年夏にフル生産に入る予定。横浜ゴムは現地生産能力を順次増強していく計画で、将来の拡張を見込みリペツク経済特別区から24ヘクタールの敷地を借用している。

新工場ではロシア国内向け主力商品である乗用車用タイヤ「C.drive2」、乗用車用スタッドタイヤ「ice GUARD iG35」などを生産する。いずれもタイヤサイズは内径13~18インチ。主としてロシア国内で販売するが、一部商品については欧州にも輸出する。

横浜ゴムはロシアでのタイヤ販売量を伸ばしている。ロシアでの年間タイヤ販売本数は2011年度に前年度比28%増の約300万本に達し、横浜ゴムにとって日本、米国、中国に次ぐ4番目に大きな市場となっている。2005年4月に設立したタイヤ販売会社YOKOHAMA RUSSIA L.L.C.を中心に大手卸売会社を通じた販路開拓の強化、小売店を対象としたヨコハマクラブ・ネットワークづくりを意欲的に進めている。こうした販売力の強化に加え、今回の現地生産開始による商品供給力の強化と迅速化により、さらなる事業拡大を進める計画。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

ヨコハマR.P.Z.がロシア・リペツク州に建設した乗用車用タイヤ工場

ヨコハマR.P.Z.がロシア・リペツク州に建設した乗用車用タイヤ工場