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横浜ゴム、2012年度第1四半期連結決算は大幅な増収増益

2012年05月11日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2012年度第1四半期連結決算(2012年1月1日から2012年3月31日)は、売上高1,353億円、営業利益93億円、経常利益119億円、当期純利益88億円となった。前年同期(2011年1月1日から3月31日)との比較では、売上高は7.4%増(93億円増)、営業利益は403.3%増(74億円増)、経常利益は230.2%増(83億円増)、当期純利益は389.7%増(70億円増)と大幅な増収増益を達成した。国内新車用タイヤの大幅な販売増に加え、国内外でタイヤを中心とした値上げの浸透が進んだことが主因。

タイヤ事業は、売上高1,072億円(前年同期比10.5%増)、営業利益79億円(同75億円増)と増収増益となった。東日本大震災後の自動車メーカーの本格的な回復により国内新車生産台数が大幅に伸びたことで国内新車用が好調に推移した。市販用は冬タイヤが計画を上回った一方、夏タイヤへの履き替えが進まず低調だった。海外は北米やロシアを除く欧州の需要の落ち込みにより弱含みで推移したが、値上げが寄与し増収増益となった。

工業品事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材など)は、売上高227億円(前年同期比1.3%増)、営業利益12億円(同18.5%増)と増収増益となった。国内外において自動車向けのホースとシーリング材が好調に推移したほか、世界的な資源開発の活発化により、マリンホースが大幅に販売を伸ばした。

その他の事業(航空部品、ゴルフ用品など)は、売上高54億円(前年同期比17.2%減)、営業利益2億円(同58.2%減)と減収減益となった。航空部品は市場低迷の影響を受け、ゴルフ用品は主力商品の販売が伸び悩んだ。

2012年度第2四半期累計期間の連結業績予想は、2月公表値を見直し、売上高2,780億円(2月公表値2,680億円)、営業利益180億円(同128億円)、経常利益190億円(同110億円)、当期純利益140億円(同90億円)にそれぞれ上方修正する。なお、2月公表の2012年度通期業績予想(売上高5,750億円、営業利益400億円、経常利益370億円、純利益250億円)は、第2四半期決算発表時に見直しを行う予定。