ニュースリリース

10年先を展望したグランドデザインを策定

2002年11月22日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、このほどグランドデザイン(長期展望)の戦略を策定した。横浜ゴムは10年先の生活社会、自動車産業などを展望し、横浜ゴムの目指す姿について全社的に検討を進めてきた。この結果、“独自の技術に基づいた一流の商品/サービスを世界のお客様に提供します”との理念に基づき、高いブランド力を持つ企業像を目指すための戦略をまとめた。戦略策定に当たっては「成長」、「生産革新」、「グローバル」を方針とし、事業の成長と財務体質の強化を促進するため「総資産回転率1回」、「売上高伸長率5%」、「売上高営業利益率8%」の財務目標を定めた。
戦略は「タイヤ」、「MB(マルチプル ビジネス)」の事業戦略と、成長を牽引する「R&D戦略」が骨格となっている。
中核事業である「タイヤ部門」は、先端技術による高性能・高品位な新商品の開発により、“HPT(ハイパフォーマンスタイヤ)のYOKOHAMA”をさらに高める「HPT戦略」、世界トップレベルの新商品展開による「TB戦略」、並びに輸出事業の拡大、アジアでの生産拠点展開、日本カーメーカーのグローバル調達対応を柱とする「国際戦略」が主要戦略となっている。
「MB部門」は成長の牽引役を担い、優位性のある技術を基に、新商品を積極的に進めることにより、2005年には新商品比率50%を目指し、強みのある事業と周辺事業の更なる拡大を図る方針。具体的には、現在市場シェアNo.1、No.2を占める商品・事業を拡大、強化する「ダントツ戦略」、北米、中国事業を中心に展開する「国際戦略」、第6の事業を確立する「新規事業戦略」が主要戦略となっている。
「R&D戦略」では長期的視野に立ったR&Dを重視し、ここで得られた技術的成果を“世界一流の商品づくり”に活かし事業成長を支える戦略を明確化した。世界初の「技術(材料)」、高度な「材料技術/解析シミュレーション技術/加工技術」を備える横浜ゴムの強みを活かし、“高機能/安全/環境”をテーマにR&Dの強化を図る。
財務目標「1」「5」「8」に対しては、2005年度で、「総資産回転率1.0回」、「売上高伸長率4.8%(年平均)」、「売上高営業利益率7.6%」となり、同年度の連結売上高は4,600億円(2002年度比15.0%増)、営業利益350億円(同52.2%増)を目指す計画である。