HiTESはトラック・バスタイヤの性能を最大限に発揮させるために欠かせないタイヤ空気圧とタイヤ内空気温度をモニタするシステムです。
受信機、中継器、インジケーター、センサから構成されており、タイヤのホイールへ取付したセンサの検出したデータを、中継器、受信機を経由し運転席のインジケーターより音とLEDの色(赤色や黄色)で異常をお知らせします。
スマートフォン/タブレット向け表示アプリをご利用いただくと、リアルタイムでタイヤ空気圧・タイヤ内空気温度を確認でき、運行前の空気圧点検を大幅に省力化でき、従来の人による点検方法とは違い、正確なデータの把握と記録の自動化が可能となります。
またHiTES4はYOKOHAMAが運用しているタイヤ運用情報データベースである T.M.S(タイヤ・マネージメント・システム)と連携が可能です。HiTES4とT.M.Sを連携させることで、インターネットを通じてタイヤ空気圧・タイヤ内空気温度を確認することが出来ます。
※順次終了
こんな方へお勧め
- 超偏平タイヤ等シングルタイヤ利用でのパンク、空気圧低下等を早期しリスク低減をしたい
- タイヤ引きずりによる車両火災の要因であるタイヤ内の異常温度を早期発見し、リスク低減したい
- 正確なタイヤ空気圧管理による、燃費悪化防止、タイヤ異常摩耗抑止によるコスト削減や環境負荷低減をしたい
- 事務所で車両のタイヤ空気圧管理状況や、車両位置情報を把握したい ※T.M.S連携での機能
- リトレッドタイヤ利用検討を行うにあたり、自社のタイヤ利用状況を把握したい
HiTES4の特長
-
リアルタイムでタイヤ内の空気圧・タイヤ内空気温度を測定しタイヤ内の異常温度や低空気圧状態を早期発見、車両火災やパンク等のリスクを低減
※タイヤ周辺すべてのトラブルを検知する物では御座いません
日常のタイヤ点検を必ず実施してください -
タイヤ空気圧の見える化により、適切な空気圧管理を行えタイヤ性能をフルに発揮、燃費への影響やタイヤの異常摩耗を抑制
※タイヤ空気圧管理だけで、全ての異常摩耗等に効果がある物では御座いません -
改正道路交通法(2019年12月)に対応し、タイヤ空気圧やタイヤ内空気温度が管理値(赤色や黄色)に達した際、インジケーターより音とLEDでドライバー様へお知らせします
※車両停車後、表示アプリを使用することで、詳細な数値を確認できます -
車両から離れた場所にいる運行管理者もリアルタイムにタイヤの空気圧と内部の空気温度、車両の位置情報を確認できます。これによりタイヤ異常の早期発見を強化し、車両火災やパンクなどのリスクを低減します。
※T.M.Sと連携し、表示アプリをご利用の場合です
HiTES4の構成
インジケーターのお知らせ機能
「インジケーターは予め登録を行った(設定アプリによる)管理値になると、インジケーターのお知らせLEDが赤色又は黄色で点滅、ブザーがなり、ドライバー様へお知らせします。表示アプリでは、赤色又は黄色管理値となっているポジションの空気圧や温度を数値で確認することができます。
※表示アプリを使用する場合は、必ず車両を停車さえた上でご利用ください。運転中のスマートフォン等の使用は、道路交通法違反となります。
HiTES4 - T.M.S連携
設定アプリ、表示アプリ
設定アプリ
車両へHiTES4機器装着後の初期設定(車両やセンサ情報等の登録)を行う為に使用する、スマトフォン/タブレット向けアプリです。
- 空気圧・温度の異常をお知らせする管理値(赤色と黄色)の設定
- タイヤローテーション後のセンサ位置再設定操作
- トレーラー(HiTES4装着車)接続・切り離し設定
- センサの受信状況モニタ
- センサ交換時の新しいセンサ登録
- T.M.S連携の設定(Wi-Fiアクセポイントの設定など)
※HiTES4設定アプリ単体では、ご利用いただけません。HiTES4機器が必要となります
ダウンロード
表示アプリ ※表示アプリは2021年3月以降完成予定です。
スマートフォン/タブレット向け表示アプリをご利用いただくと、リアルタイムでタイヤ空気圧・タイヤ内空気温度を確認でき、運行前の空気圧点検を大幅に省力化でき、従来の人による点検方法とは違い、正確なデータの把握と記録の自動化が可能となります。
- 各ポジション毎のタイヤ空気圧・タイヤ内空気温度数値の確認
- インジケーターの音量操作
- トレーラーの接続や切り離し
- 運行前のタイヤ空気圧確認や日常点検(T.M.S連携時のみ有効な機能)
- 事務所へのリアルタイム情報提供(車両位置情報やタイヤ空気圧・タイヤ内空気温度情報)
【利用規約】
HiTES4機器に同梱されている取扱説明書(運用編)内に記載されている利用規約をご確認ください。
本アプリをスマートフォン/タブレットその他の情報端末にダウンロードした時点で、利用規約に同意をしたものとみなされます。
導入のメリット
理想的なタイヤ管理で、
より高いレベルの安全、環境、
コスト削減を実現します。
タイヤ空気圧管理の重要性
タイヤの整備不良の1位は空気圧不足です
(社)日本自動車タイヤ協会(JATMA)のタイヤ点検結果では、貨物系車両のタイヤ整備不良の要因はタイヤの空気圧不足が1位。
空気圧管理の難しさが分かります。
項 目 | 乗用車系 | 貨物系 | 合計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
件 数 | 不良率 | 件 数 | 不良率 | 件 数 | 不良率 | |
タイヤ溝不足 | 3 | 1.0 | 1 | 2.9 | 4 | 1.2 |
偏摩耗 | 4 | 1.3 | 1 | 2.9 | 5 | 1.5 |
外傷 | 0 | 0.0 | 0 | 0.0 | 0 | 0.0 |
釘・異物踏み | 1 | 0.3 | 0 | 0.0 | 1 | 0.3 |
空気圧不足 | 57 | 18.8 | 12 | 34.3 | 69 | 20.4 |
その他 | 3 | 1.0 | 0 | 0.0 | 3 | 0.9 |
計 | 68 | ― | 14 | ― | 82 | ― |
(JATMA 2019年「4月8日タイヤの日」
タイヤ点検結果)
タイヤの空気は自然に抜けています
タイヤの空気圧は自然と低下する為、定期的な管理が必要です。
通常1ヶ月で20~30kPa程度空気圧が低下します。 また空気圧は温度の影響を受ける為、外気温度変化の大きな秋から冬はいつも以上に小まめな点検と管理が必要となります。
3軸目右外 ポジション 25℃換算空気圧グラフ
横浜ゴム(株)調べ
空気圧不足は経済性を低下させます
タイヤの空気圧不足は燃費の悪化による環境への負荷の増加(CO2排出量の増加)や、タイヤ寿命へ影響を及ぼします。
一般的には、空気圧が100kPa低下すると走行抵抗が増す事から、燃費を約1.5%悪化させると言われています。
摩耗では5~10%早くなるといわれています。
全ポジション空気圧グラフ 燃費テスト
車両:D-PARCトラック
空気圧 | 900kPa | 800kPa |
燃 費 | 100 | 101.3 |
※ 正常時を100としたときの燃費の悪化を示す指数です。(数値が大きいほど燃費が悪い)
※ グラフは当社での試験結果です。車両、その他環境により異なる結果となる場合もあります。
横浜ゴム(株)調べ
環境負荷/コスト試算
導入をお勧めする車両
ウルトラワイドベースタイヤのトレーラ
【一軸片側1本のリスク管理】
- 特にウルトラワイドベースタイヤの車載トレーラは、タイヤトラブル即路上停止となり、運行に支障を来すだけではなく、積荷の車両にも被害を及ぼす心配があります。HiTESはこの心配の解消に役立ちます。
- 1軸に限らず、ウルトラワイドベースタイヤはタイヤ1本あたりの負担が大きいためHiTESをお薦めします。
危険物輸送やトレーラ
【リスクの低減、車両火災】
- 石油ローリーなど引火性の高い車両、その他危険物を運ぶ車両は、万一のタイヤトラブルが重大事故につながる可能性があります。
HiTESによるタイヤ管理が重大事故防止に役立ちます。 - ブレーキバルブの凍結などに起因するブレーキ引きずりによる車両火災、タイヤ内空気温度を監視し異常温度の早期発見に役立ちます。
高速幹線輸送のカーゴ
【定時運行、環境対応】
- 高速走行においては、万一のタイヤトラブルが重大事故につながります。荷物の延着は、お客様・消費者様からの信頼面・金銭面などの損失につながるため、特にタイヤトラブルの防止が必要です。
- タイヤは空気圧により燃費が大きく変わるため、環境やコスト改善の為にもお薦めします。
長距離移動バス
【安全第一、定時運行】
- 言うまでもなくお客様の大切な命をお預かりするわけで、楽しい旅のためにもHiTESによるタイヤ管理をお薦めします。
- タイムスケジュールに合わせて動く観光バスに加えて、路線バスにも遅延防止のためのタイヤトラブルの防止が求められています。
ギャラリー
受信機正面
外形寸法図
受信機/中継器
※中継器にはGPSアンテナコネクタはありません。
インジケーター
仕様
受信機
無線仕様 |
Wi-Fi 2.4GHz(IEEE 802.15.1 準拠 ) 工事設計認証番号: 001-A09383 RF( 300MHz帯 )、適合規格:国内電波法(特定小電力無線) 工事設計認証番号: 001-A16097 |
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EMC認証番号 | E11 R10.05 10980 |
内蔵センサ |
3軸加速度センサ(-2G ~ +2G) 温度センサ( -40 ~ +100℃ ±1℃、1分毎測定 ) |
GPS | アンテナ分離式(SMA端子) |
内蔵クロック | 月差1.5分以下(周辺温度25℃時) |
外部IO |
出力:無電圧オープンコレクター(電圧12~24V / ON電流:最大200mA) 入力:ドライ接点(電圧:12 ~ 24V / 電流:2.5mA ~ 5mA以下) |
防水防塵性能 | IP69K |
作動電源電圧(消費電流) | 常時電源 DC12V ~ 24V(最大消費電流 200mA@DC24V) |
保存温度 | -10 ~ +40℃(冷暗所に保存のこと) |
動作温度 | -20 ~ +70℃ |
湿度 | 95%以下(結露しないこと) |
外径寸法 | 幅170x厚さ58x高さ75( mm ) |
質量 / 色 | 約380g / 黒(素材色) |
付属品 | 電源ケーブル( 2芯、5m )、GPSアンテナ( 3m ) |
中継器
無線仕様 |
Bluetooth 4.1( IEEE 802.15.1準拠 ) RF( 300MHz帯 )、適合規格:国内電波法(特定小電力無線) 工事設計認証番号: 001-A16096 ※BluetoothとRF共に共通番号 |
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EMC認証番号 | E11 R10.05 10980 |
防水防塵性能 | IP69K |
作動電源電圧(消費電流) | 常時電源 DC12V ~ 24V(最大消費電流 170mA@DC24V) |
保存温度 | -10 ~ +40℃(冷暗所に保存のこと) |
動作温度 | -20 ~ +70℃ |
湿度 | 95%以下(結露しないこと) |
外径寸法 | 幅 170x 厚さ 58x 高さ 75( mm ) |
質量 / 色 | 約 380g / 黒(素材色) |
付属品 | 電源ケーブル( 2芯、5m ) |
インジケーター
電源入力 |
Bluetooth 4.1( IEEE 802.15.1準拠 ) RF( 300MHz帯 )、適合規格:国内電波法(特定小電力無線) 工事設計認証番号: 001-A16095 ※BluetoothとRF共に共通番号 |
---|---|
EMC認証番号 | E11 R10.05 10980 |
防水防塵性能 | なし |
作動電源電圧(消費電流) | ACC又はIGN連動 DC12V ~ 24V(最大消費電流 80mA@DC24V) |
保存温度 | -10 ~ +40℃(冷暗所に保存のこと) |
動作温度 | -20 ~ +85℃ |
湿度 | 95%以下(結露しないこと)/td> |
外径寸法 | 幅 78x 厚さ 20x 高さ 56( mm ) |
質量 / 色 | 約 42g / 黒(素材色) |
付属品 | 電源ケーブル(ヒューズ入りシガーソケット付き、5m) |
よくある質問
- HiTESはどんな車両へ取り付けが可能ですか?
-
国内のライトトラックから大型バス、トラック、トレーラを対象としています。最大26輪、5軸まで使用できます。
※登録できる車輪配列は予め決まったもの以外登録できません
装着可能なリム径サイズは、16インチ、17.5インチ、19.5インチ、22.5インチです。
HiTESはリムウェル部に装着する為、チューブレスタイヤのみ装着が可能で、チューブタイプのタイヤには装着できません。
また取り付けはDC12V又は24V車のみの対応となります。
乗用車への装着はできません。 - 寒くなったら黄色、赤色の表示が出ることがありますが故障でしょうか?
-
寒くなるとタイヤ内空気温度が下がるため、タイヤ空気圧が低下し点灯することがあります。
空気圧の充填を行って下さい。
黄色や赤色が点灯された状態で走行し始めるとタイヤ内空気温度が上昇して空気圧もあがり緑色へ変わることがありますが、冷間時の表示を基準として空気圧管理を行ってください。 - HiTESを取付けるにあたり機器の寸法を知りたいのですが?
-
上記タブより「ギャラリー・仕様」を確認していただくか、『資料ダウンロード』より「取扱説明書(取付編)」をダウンロードしご確認いただけます。
受信機、中継機器、インジケーターのおおよその機器寸法が記載されています。 - HiTESの輸出は可能でしょうか?
-
海外では使用できません。
HiTESは国内での使用にあわせ設計・製造されています。そのため海外でのご使用はできません。
資料ダウンロード
HiTES3
HiTES3 取扱 説明書 |
HiTES3用ソフトウェアの配布は2022年12月19日をもって終了しました。 | 3.12MB |
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空気圧 換算表 |
車両帰社直後等タイヤ内空気温度が高い時に、空気圧調整を行うために! | 0.1MB |