レポートテスト1 | YOKOHAMA TIRES FOR HOBBY.COM | 横浜ゴム
開発者が語る「GEOLANDAR」に込めた熱き魂!【前編】

オフロードSUV車に向けて企画・開発されたジオランダー。その歴史は古く1996年へと遡り、「ジオランダー」の登場と共にSUVタイヤの世界は新たな一歩を踏み出すことになる。現在、ジオランダーは豊富なラインアップを用意し、日本におけるSUVモデル専用タイヤとして幅広いユーザーから支持を得るまでに成長した。ここでは、ジオランダーの企画・開発に携わる2人のキーパーソンにお話しをお聞きしてみたい。

開発者が語る
「GEOLANDAR」に込めた
熱き魂!【前編】

横浜ゴム株式会社 消費財製品企画部 タスクリーダー 小島弘行
Key person : 01

横浜ゴム株式会社
消費財製品企画部 タスクリーダー 小島弘行

ジオランダーの企画初期から参画し、同モデルを市場へと送り出した立役者。“ミスター・ジオランダー”の異名を持つ、製品企画部のタスクリーダー。

横浜ゴム株式会社 タイヤ第一設計部 3グループ 吉田泰之
Key person : 02

横浜ゴム株式会社
タイヤ第一設計部 3グループ 吉田泰之

タイヤ設計のエキスパート。使用環境に合わせてジオランダーの性能を引き出しながら、魅力的なデザインを生み出す“ヨコハマタイヤの頭脳”。

GEOLANDARが持つ 
 豊富なラインアップ秘密

4WD・SUV専用タイヤというコアなユーザーを対象としながらも、豊富なラインアップを誇るジオランダー。2018年秋にはGEOLANDAR X-MTの発売開始、2019年もGEOLANDAR X-CVとGEOLANDAR X-ATを新発売とラインアップも拡充し、現在特性の異なる7製品を揃える。低燃費、快適性、オールテレーン、オフロード、オフロード競技用を揃えることで全てのフィールドを網羅し、各製品には数多くのサイズが用意され車種を問わずベストなマッチングを提供する。なぜ、ヨコハマタイヤはジオランダーにこだわるのか。その理由を聞いてみたい。

小島
ジオランダーはサイズ展開が豊富といわれますが、他メーカーでも数多くのサイズを持っています。ただし、北米などを意識した海外向け商品を日本国内で販売していないというのが大きな理由なのかもしれません。私たちヨコハマタイヤはジオランダーのなかでも、GEOLANDAR M/T G003(以下G003)やGEOLANDAR X-MT(以下G005)を頂点にオフロードの楽しさを伝えることがSUVタイヤの使命だと考えています。実際、どれほどの需要があるのかと聞かれれば、決して大きなマーケットではない。でも、弊社が掲げる自動車を趣味として愛する人に向けた「ホビータイヤ戦略」として、とても重要なポジションのタイヤであることは間違いありません。
横浜ゴム株式会社 消費財製品企画部 タスクリーダー 小島弘行
――SUVユーザーからのリクエストに応え、ラインアップやサイズ展開が増えていったということですか?
小島
消費者の声を直接聞くこともありますが、ヨコハマタイヤではマーケットリサーチとして全国のジオランダープロフェッショナルショップと連携しています。特にG003やG005は純正リプレイス用ではなく“カスタムパーツ“として捉えているので、市場でのトレンドやカスタムに対するニーズはショップを通して把握することが重要になる。タイヤ単体では意味をなさず、カスタムに使われるホイールのインチ径や幅によって左右されますからね。また、サスペンションやリフト量によっても変化することもあり、実際にカスタムを施すユーザーが求めているサイズが多ければ、ラインアップとして供給することになる。その積み重ねがサイズの豊富さとなり、「ジオランダーはサイズが多い」といわれる所以なのだと思います。北米向けに特化したブランドも多い中、ジオランダーは日本市場を重要視して、国内の店舗やユーザーの声もカタチにしていく。それがヨコハマタイヤの強みであり、日本市場おける「カテゴリーNo.1」を目指す力になっているのです。
――カスタム向けとして開発されたG003やG005は、設計の段階から他のラインアップとの差別化が図られているのでしょうか?
横浜ゴム株式会社 タイヤ第一設計部 3グループ 吉田泰之
吉田
SUVだけに限らず、タイヤは使用する目的によって性能を変えなければなりません。同じジオランダーでも低燃費性能と静粛性を求めGEOLANDAR SUVとマッドテレーンとして開発したG003やG005では考え方が大きく違ってきますからね。特に、カスタムを目的に使用されるG003やG005は性能と共にデザイン性も大きな要素として具現化することが求められます。履き替えた時にドレスアップパーツのひとつとして「消費者に感動を与える」ことも設計を任された私たちの大きな使命です。でも、性能とデザインを高い次元で融合させるのは至難の技(笑)。見た目が悪くてもダメ、でもデザインだけで性能が伴わなければタイヤとしての存在意義はなくなってしまいますからね。
――デザインと性能の融合がジオランダーの魅力になっているということですか?
小島
オフロードのカスタムタイヤとしてデザインと走破性能を合わせ持つG003とG005はヨコハマタイヤならではの傑作だと自負しています。本格的なオフロード競技に参加しているたくさんの、スペシャリストたちが選んでくれていることは私たちの誇りでもあり自信にもなっています。
横浜ゴム株式会社 消費財製品企画部 タスクリーダー 小島弘行
TOPへ