愛する4WDで本格的なダートコースをぶっ飛ばせ! JJ FES SUPER DIRT CROSS 2021.11.21 いなべモータースポーツランド

11月21日(日)、いなべモータースポーツランドで開催された「JJ FES SUPER DIRT CROSS」。JAFEA中日本が主催し、ヨコハマタイヤが協賛をする同イベントは約1200mの広大なダートコースで3本のタイムアタックを行い、ベストタイムを競い合うダートトライアル。エントリー車両はJ1(660ccジムニー等)、J2(ジムニー660cc改/シエラ1300・1500cc)、G1(ガソリン3000ccまで)、G2(ガソリン3000cc以上)、GX(ガソリン改)、D(ディーゼル車)、UTV、UNLIMI(ナンバー無し/バギー)の8クラスに分けられ、参加者たちは愛車のステアリングを握り、心ゆくまで本格的なコースを楽しんでいた。同イベントの狙いは大きなムーブメントとなったSUVやクロスカントリーモデルが持つ走行性能の高さを体験してもらうことを主眼に置く。

非日常で発揮される4WDモデルの性能を体験せよ!

開催地となった、いなべモータースポーツランドはオフロードに特化した6つのレーストラックを持ち、モトクロスコースやエンデューロのオーバールコースなど起伏に富んだコースレイアウトが大きな魅力。イベントで使用したコースはテクニカルなセクションとアクセルをフラットアウトにできる豪快なストレートを組み合わせ、参加者たちは日常では味わうことのできない4WDならではの走りを堪能した。整備された舗装路では味わうことのできない荒れた路面でタイムを叩き出すのはドライバーの腕であり、4WD乗りの醍醐味でもある。グラベルロードに苦戦しコースアウトする参加者が続出するもアクシデントさえも楽しみに変えてしまうのがダートトライアルの面白さのひとつ。ギャラリーは歓声を上げ会場は大きな盛り上がりを見せていた。

また、参加者たちは友人や家族と参加し、走る楽しさだけでなくピクニック気分が味わえるのもJJ FESの大きな魅力。テントやタープを張りアウトドア気分を満喫している姿はまさにFES(フェス)そのものであり、競技とレジャーを融合させた人気イベントの大きな魅力でもある。

午前と午後のタイムアタックの間には「Team GEOLANDAR」の塙郁夫選手が登場しレース仕様へとモディファイされたトヨタ・ハイラックスREVOのデモランと同乗走行が行われた。塙選手は日本を代表するオフロード・レーシングドライバーであり、国内外のレースで活躍する憧れのレジェンド。じゃんけん大会では同乗シートの熾烈な争奪戦が展開し、幸運にも同乗走行のシートを獲得した参加者はプロドライバーの走りに驚愕すると共にダートコースの走り方やテクニックが伝授され珠玉の時を味わったのである。

また、塙選手のハイラックスと共にDMRの高橋選手や勝俣選手が駆るDSバギーでの同乗走行も行われ、凹凸の激しいコースをフルカウンターで駆け抜ける姿にギャラリーは大興奮。ケージで組まれたバギーカーは砂埃が降りかかる過酷さにも関わらず、参加者たちは砂だらけになりながらも満面の笑顔で楽しんでいた。

愛車のステアリングを操り非日常のダートコースを満喫し、憧れのレジェンドドライバーとの同乗走行が楽しめる素晴らしきイベント。世の中にアーバンSUVが溢れる昨今、4WDとしての本能を満喫できるチャンスを与えくれるJJ FESは貴重な存在だ。同イベントは来年も定期的に開催される予定なので興味のある4WDフリークは参加してみてはいかがだろうか。

コロナ禍でも歩みを止めない「レジェンド」が語るジオランダーへの熱い思い

同乗走行後、ジオランダーの開発に深く関わり現在も同タイヤと共に国内外のレースに参戦する塙郁夫選手にコロナ禍での活動についてお話をお伺いした。「ボクにとってコロナの影響はそれほど大きな問題ではありません。確かに帰国後にホテルに缶詰めになるなど窮屈な生活を強いられることは確かですが、ここで足を止めてしまえば前に進むことはできない。だからチャンスがあれば日本国内だけでなく海外への挑戦も精力的に続けています。今年はアメリカで開催されたパーカー250やべガスtoトリノにも参加し、2022年3月にラスベガスミント400、4月にグアムオープンホイールズ、8月にはアジアクロスカントリーラリーにもエントリーする予定です」

今回の同乗走行に使用したトヨタ・ハイラックスREVOにも装着さていた「ジオランダー」というタイヤは、塙選手にとってどんな存在なのだろうか…。
「今回の同乗走行に使ったハイラックスはアジアクロスカントリーラリーのT1-Gクラスに参戦するために作ったモデルですが、昨年の3月にはラスベガスのレースにエントリーし、その後にも日本国内の4時間耐久レースにも参加しました。その他にはイベントで4回ほど走らせましたがタイヤは無交換のまま(笑)。ボクたちのようなレーシングドライバーはレースの度に新品タイヤに交換するのが常識になっていますが、一般のユーザーは購入したタイヤを何年も履き続けるのが当たり前のこと。ならばレースで酷使してこそ本当の耐久性が分かるはずです。新品の時に性能が出せるタイヤは数多くありますが、経年変化や使用年数によって左右されずに性能を維持し続けることは重要ですからね。ヨコハマタイヤのジオランダーは世に出る前から開発を手掛けてきたこともあり、ボクにとっては子供みたいなもの。世に送り出したのであればしっかりと育てるのが親の義務だと思っています(笑)。そのためにはコロナ禍であっても足を止めてはいられません。生みの親、育ての親としてボクはジオランダーと共に走り続けます」

今回のイベントを含め、走る場所があるのなら世界だけでなくローカルな場所でも喜んで行くと語ってくれた塙選手。ジオランダーに対する熱い思いこそがプロレーサーとしての誇りでありタイヤ開発に関わる男の矜持なのである。

ダートコースを満喫した「GEOLANDAR」ユーザーたち

スズキ・ジムニー・シエラ + GEOLANDAR M/T G003
丸山龍海さん

現在、中学二年生の龍海くんはダートトライアルの英才教育を受ける若手ドライバー。来年は福岡県で開催されるTDAにフル参戦を予定。自慢のマシンはJB23ジムニーにスイフトのエンジンに積み替えた1600ccターボ。アドバンカラーの様な強烈なインパクトを放つ。

スズキ・ジムニー + GEOLANDAR M/T G003
園 朋樹さん

自分の年齢よりも年上になる1995年式のJB32ジムニー(前期モデル)に惚れ込んで手に入れたという園さんは、今回で3回目のJJ FES参加となりダートコースを満喫。オリジナリティのある水色のボディだがダークターコイズに塗り替えようかと思案中だという。

スズキ・ジムニー + GEOLANDAR A/T G015
山田 享さん

街乗りもできるレース仕様の平成3年式のSJ30ジムニーはフェラーリレッドにペイントされたボディにフルチューンのF6Aエンジンを搭載する。オーナーの山田さんは「コシのあるジオランダーG015は荒れたコーナーでも安心してアクセルが踏めます」と語ってくれた。

トヨタ・ランドクルーザー + GEOLANDAR M/T G003
竹下正彦さん

平成28年式のランクルZXで参加の竹下さんは街乗りとロックエリアを愛する四駆愛好家だ。愛車には3セット目となるジオランダーG003が装着され、コストパフォーマンスの優秀さと共に武骨なデザインの魅力、ロックエリアでの走行性能を高く評価する。

トヨタ・ハイラックス + GEOLANDAR M/T G003
風本晃司さん

アウトドアの相棒としても活躍するハイラックスとイベントに参加した風本さん。以前はジープ・チェロキーや80ランクルを所有し、20年以上もジオランダーを履き続けているという筋金入りの4WDフリークだ。G003のトレッドデザインに惚れこんでいるという。

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