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ADVAN A08Bがデビューとなった全日本ジムカーナ選手権 第1戦

「ADVAN A08B」がコンペティションの現場にデビューした。カテゴリーは3月2日・3日に筑波サーキットコース1000で行われた全日本ジムカーナ選手権(第1戦)。
スピード競技で輝かしい実績を残してきたADVANの最新ストリートラジアルだけに、その性能に注目しているファンは多いはず。現地からのレポートをお届けしよう。

ADVAN A08Bを装着して第1戦に出場したのはPN-1クラスの斉藤邦夫選手。横浜ゴムのサポートドライバーで、ADVANのフルカラーリングをまとったロードスターを駆る。
ADVAN A08Bのサイズは205/50-16で、2月28日に追加された5つのサイズ(255/40-18、235/40-18、225/45-17、215/45-17、205/50-16)のうちの1つ。
斉藤選手は昨年、ロードスターにADVAN A052を装着してチャンピオンを獲得している。
ADVAN A08Bのインプレッションをお願いするドライバーとして、これほどの適任者もいないだろう。

しかし、競技に水を差したのが雨。こともあろうに第1ヒートのPN-1クラススタート直前に降り出してしまった。しかも、斉藤選手の出走順は最後尾の12番目。
こうなるとADVAN A08Bの強力なドライグリップを試せる余地はない。
斉藤選手は第1ヒートを6位(1分31秒883)、ウエットで行われた第2ヒートを6位(1分29秒495)で終え、正式結果は6位となった(速い方のタイムが採用される)。
「低温時のウエットで走るのは今回が初めて。やっぱりドライで走りたかったですね」と斉藤選手。金曜日はウエット、土曜日はドライで走っており、ADVAN A08Bについての印象を聞いてみた。

「A08Bは競技やドライに特化したタイヤです。昨年まで履いていたA052はオールラウンドで弱点のないタイヤですが、それだと他メーカーのコンペティションタイヤを履くライバルに対して、
不利になることがあり、このタイヤが出ました。A052とは位置付けが異なっており、非常にとんがったタイヤです」

斉藤選手はADVAN A052と比較しながら、ADVAN A08Bの乗り方を次のように話してくれた。

「A08BはA052のようにスライドさせてタイムが出るようなタイヤではありません。だから、スライドさせないように我慢しなければならないこともあります。
逆にグリップしすぎてしまうこともあり、少し逃がすような操作が必要になる時もあります。
扱いが難しいタイヤではありますが、その分、うまく走らせた時はA052よりタイムが出るようにできています。
誰が乗ってもタイムが出る魔法のタイヤではないので、ドライバーとクルマを選ぶかもしれません」

斉藤選手曰く、ADVAN A08Bは面で貼り付けるという考え方で作られているタイヤで、スリックに近いとのこと。
そのため、温度域や条件が合わないと非常に難しくなり、今回のようなコンディションは不向き。
ただ、もともと限られた人が限られた条件で使用するタイヤなので、どうにでも進化させられるとコメントしてくれた。
「まずスタートしたところなので、ピークの性能も扱いやすさも追及するし、誰がどんな使い方をしてもうまく機能する方向に育てていかないといけない。
また、A052とは特性がまったく違うので、ドライバーの考え方や運転の仕方も変えなければいけませんね」
ADVAN A08Bはコンペティションフィールドにおいて、コンマ1秒を削るための飛び道具。
ちょっと腕に自信がある程度では使いこなせない敷居の高さが、ドライバーのモチベーションを刺激する。
さまざまなスポーツタイヤをラインナップするADVANシリーズの中でも、異彩を放つタイヤと言えそうだ。

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