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これからの日本ブランドのカスタマイズベース車として注目されている「GRスープラ」

MAX ORIDO Supra tuned by HKS(マックス オリド スープラ チューンド バイ エッチ・ケー・エス) 2019年5月、前モデルから17年ぶりにスープラが復活。ドイツのBMWとの共同開発により「GRスープラ」として、デビューを果たした。
そのGRスープラが発表されてから、もうすぐ1年となり、徐々に街の中でもお目にかかることが増え始めて来ている。

2020年1月に開催された東京オートサロンでも、ヨコハマタイヤブースでもADVAN NEOVA CONCEPT(アドバン ネオバ コンセプト)を装着した、「MAX ORIDO Supra tuned by HKS(マックス オリド スープラ チューンド バイ エッチ・ケー・エス)」を展示し、多くのパーツメーカー、チューニングショップがカスタマイズを施したGRスープラを展示していた。
その中には、ヨコハマホビータイヤを装着したGRスープラが数多くいた。
オートサロン後もGRスープラのカスタマイズパーツの開発やセッティングを進めているチューニングショップを訪ね、ADVANタイヤとGRスープラの方向性やセッテングなどを訪ねた。

A90スープララインナップとタイヤ・ホイールサイズ

グレード 排気量 タイヤサイズ ホイールサイズ
Front Rear Front Rear
RZ 3,000cc 255/35R19 275/35ZR19 19×9.0J 19×10.0J
SZ-R 2,000cc 255/40R18 275/40ZR18 18×9.0J 18×10.0J
SZ 2,000cc 225/50RF17 255/45RF17 17×7.5J 17×8.5J

Kansai SERVICE(Kansaiサービス)

Kansai service(関西サービス)

奈良県奈良市小倉町の名阪国道沿いにある老舗チューニングショップ「Kansai SERVICE(Kansaiサービス)」。
様々な国産車を幅広くチューニングし、自社のデモカーを数多く所有。鈴鹿サーキットでもタイムアタックを行い、豊富なノウハウを持ち、多くの車好きが訪れる。
KansaiサービスのGRスープラは、RZの3リッター。今年のオートサロンで展示し、その後もサーキット走行なども行い、データ収集を積極的に行なっている。
その今日までのデータ収集の内容をKansaiサービス 向井社長に伺った。
「まずはストリート走行を前提とした足回りのチューニングを行いました。RZは駆動系のコンピュータ制御が様々な働きをするので、馬力をあまり上げずに純正のショックアブソーバーを残しつつ、車高調整できる「HIPERMAX Touring(ハイパーマックスツーリング)」を装着し、少し車高を落としました。」
「GRスープラはFR車ということもあり、前後の車高バランスが非常に大事です。色々車高を変えてみましたが、前後ほぼ均等に落としてしまうとフロントタイヤが浮いた感じになり、ハンドルの操縦性も良くないです。そこを、しっかりストローク計算をしつつ、フロントをリアより落とし気味で、非常にバランスが良い車高にセッティングすることができました。加速時も理想のトラクションがリアタイヤにかかります。」

鈴鹿サーキットでGRスープラ初のテスト走行
関西サービス恒例の鈴鹿サーキット走行会が2020年3月13日に行われた。
関西サービスのGRスープラを持ち込み、初のサーキット走行を行った。
「走行する少し前に雨が降り始め、西コース側だけ軽くウェットとなりましたが、2'23"884で走ることができました。フルコースドライであれば20秒台には入ると思う。また、馬力も今回は抑えているので、更なるタイムも狙えるが、ホイールスピンが出やすくなると、コンピューターの制御も入りやすくなってしまうので、現状はこの仕様でまずまずの結果だと思います。」

ストリート、サーキット共に装着しているタイヤは、ADVAN NEOVA AD08R。サイズはフロント 255/35R19、リア 275/35R19。
ホイールは、2020年発売予定のADVAN Racingの新作「ADVAN Racing GT BEYOND(アドバンレーシングジーティービヨンド)」を装着。
「ストリートメインで装着するサイズとしては一番いいともいます。フェンダーからも出ていませんので、車検も問題ありません。5mmのスペーサー まではギリギリまでいけるので、それもありかなと思います。」

「現在の車両スペックとADVAN NEOVA AD08Rのマッチングは非常に良いと思います。馬力もオリジナルコンピューターで450馬力まで上げられるが、今はあえて410馬力ほどにしています。馬力を上げると余計なトラクションがかかり、コンピューター制御が入ってしまいます。非常に良いバランスが取れ、乗って楽しい車になってきました。」

今後のGRスープラの方向性についても語っていただいた。
「現在、関西サービスでは、RZをストリートメインの仕様として、足回りを中心にマフラーとコンピューターをセッティングしたブーストアップ仕様にタイヤは19インチを装着がベストだと思いますが、サーキットメインに走る方は、2リッターのSZ-Rに18インチのADVAN A052を4本同サイズで走るのも面白いと思いますね。86もサーキットのタイムアタックでは4本同サイズでした。フロントに合わせたホイールもラインアップされれば、その様なユーザーも増えると思います。」
「3リッターのRZはツアラー系で19インチ、2リッターのSZ-Rはサーキット系の18インチになると思っています。」

<取材スタッフ感想>
ストリートチューニングを知り尽くしたKansaiサービスならではでストリートチューンのお手本の様な一台。
シンプルな外装なので一見するとおとなしそうなのだが、このままサーキットを走れてしまい、更にタイムもそこそこ出てしまうのだから、スープラの潜在能力の高さ、Kansaiサービスのセッティングに感心したところ。もちろん、スープラだけではなくストリート~サーキット仕様まで幅広くカスタマイズの相談も乗ってもらえるので、興味のある方はKansaiサービスさんへ行ってみては!?

Original RUNDUCE(オリジナルランデュ-ス)

岡山県の県道389号沿いにある、岡山県を代表するチューニングショップ「Original RUNDUCE(オリジナルランデュ-ス)」。
オリジナルランデュ-スのデモカーにはヨコハマホビータイヤを装着しており、タイムアタックなども積極的に行っている、以前にも紹介したショップ。
ショップに訪れると、早速、2台のGRスープラが目に入る。1台はエアロを纏ったSZ-Rの2リッター。もう一台はエクステリアはまだノーマルのRZ 3リッターだ。
オリジナルランデュ-スでは、2リッター、3リッターの両方を用意し、それぞれのデータを収集している。

「2リッターのSZ-Rで岡山国際サーキットを軽く走行しました。まだデモカーのスイフトの方が早いですが(笑)でもSZ-Rは、車両のバランスがとても良いです。走りやすい。」
SZ-Rは、東京オートサロン2020に展示したデモカー。エクステリアはバリスのフルエアロ、サスペンションはHIPREMAX Touringを装着し、ホイールは、ADVAN Racing GT BEYOND 19インチを装着。
タイヤは、ADVAN NEOVA AD08R。サイズはフロント 255/35R19、リア 275/35R19。
「GRスープラはストリートユースのドレスアップ重視のユーザーも多いと思うので、19インチが一番かっこよくて良いと思いますね。」
もう一台のRZは、外見はほぼノーマル。ホイールもあえて1インチダウンし、18インチのADVAN Racing TC-4が装着されている。
「RZは当初3月にタイムアタックを行う予定でしたので、ADVAN A052を装着したく、18インチにしました。しかし、イベントが延期になりましたので、次回の走行予定は未定ですが、足回りとブレーキのデータ取りを行いながら、3リッター最速を狙いたいですね。」
タイヤのサイズは、前後共に275/40R18を装着している。
「現状では、約400馬力ですが、460馬力までは上げる予定です。同時に弊社オリジナルブレーキシステムも開発しています。馬力は460馬力程度にし、あとはセッティングで筑波サーキットのラップタイムを1分切れたら、非常にポテンシャルの高いGRスープラになりますね。そのためにはタイヤサイズが前後275はは必須になると思います。」
これから年末に掛けてセッティングが進んでくれば、筑波2000 1分切りも出てくるだろうね。
そのくらいGRスープラのポテンシャルは高いと思います。今は純正タイヤサイズを中心としたセットが主流ですが、タイヤサイズはそのうち前後275となってくるんじゃないかな。
その時は19インチでADVAN A052前後275を装着したいですね。追加サイズお願いしますよ。ヨコハマさん 笑

<取材スタッフ感想>
サーキット仕様に3..0Lに18インチのA052の組み合わせが興味深い。いかにもサーキットを走るという雰囲気もあり、サーキット派にはオススメの組み合わせ。
今後タイムアタックの結果も楽しみなところ。一方、19インチ仕様は車格とのサイズ感が丁度良い。更に今回の取材では無かったGTウイングも装着されインパクト抜群。
サーキット走行でのセッティングはこれからということなので、最新情報は是非お店に行って話を聞いてみてほしい!

HASHIMOTO corporation(橋本コーポレーション)

 

京都府京都市に拠点を置く、創業97年の「橋本コーポレーション」。
1965年から輸入タイヤ、ホイル、輸入自動車用品の発売を開始し、様々な有名輸入自動車用品の日本総代理店になる中、2017年にドイツのサスペンションメーカー「KW(カーヴェー)」と合弁会社「KW Japan(カーヴェージャパン)」を設立。
「KWは1998年から弊社で取り扱いを始め、欧州車のサスペンションを日本で販売してきましたが、日本車の拡充を図るべく、2017年にKWと合弁会社を設立しました。」
「KWの欧州車で培ったノウハウを元に日本でセッティングを行い、ドイツで製品化しています。日本のサスペンションメーカーに比べれば車種ラインナップは遥かに少ないですが、現在も25車種を開発中で、これからもラインナップは増やしていきます。」
「弊社はKWだけではなく、様々な欧州車パーツの日本代理店を行っており、デモカーにはその各パーツが装着されています。」

GRスープラには、KWの他にブレーキにBrembo (ブレンボ)、ホイールはOZ(オーゼット)、エキゾーストにはAKRAPOVIC(アクラポヴィッチ)が装着されている。
「GRスープラのサスペンションですが、まずは3リッターのRZから進めました。現時点ではAKRAPOVICなどのパーツのほとんどがRZの設定しかありませんが、今後の設定次第では2リッターも検討しています。」
「前回のエッセンモーターショーでは、GRスープラの展示が非常に多く、欧州でも大変注目されています。すでにKWでは、GRスープラのサスペンションはバージョン3とクラブスポーツの2タイプのラインナップがあります。」
「バージョン3は、街乗りメインの仕様でありながら、減衰力調整がバンプ、リバンプで個別に設定できるタイプです。GRスープラでは、バージョン3の他にサーキット仕様の「クラブスポーツ」もリリースされましたので、KWでストリート、サーキットの両方をカバーしています。」
橋本コーポレーションのデモカーには常にヨコハマホビータイヤが装着されている。
「GRスープラはもちろん、BMW M2や、スイフトなど、他のデモカーもヨコハマホビータイヤを装着しています。もちろんKWの商品開発の時にも装着していますので、KWとヨコハマホビータイヤのマッチングのノウハウには自信があります。」
今後も積極的に道場走行会などを行っていきたい。
「以前からも86などのデモカーを用意して行ってはおりますが、GRスープラの同乗走行会も行いたいと思っております。当然、サスペンションの好みは人によって違います。また、タイヤの組み合わせによっても違います。当社としてはKWサスペンションを体感していただき、検討していただければと思います。きっとKWの良さがわかっていただけると思っています。開催日などはまだ未定ですが、決まりましたら、当社ホームページなどで告知していきます。」

<取材スタッフ感想>
ご存じの方も多いと思うが、GRスープラは日本のトヨタとドイツのBMWが共同開発を行った車種。
ドイツ車の足回りカスタムを知り尽くしたKWに日本の橋本コーポレーションによるノウハウが注ぎ込まれたサスペンションキット。マフラーもアクラボヴィッチと海外メーカー品の取り扱いを得意とする橋本コーポレーションならではのカスタム。欧州+日本のコラボレーションができるのもスープラならではで、ミックスカスタムも流行るかも!?

MAX ORIDO RACING(織戸学選手)

織戸学選手といえば、ADVAN NEOVA AD08から開発に参加し、次期モデルのADVAN NEOVAも開発ドライバーを務めている。
また、東京オートサロン2020のヨコハマタイヤブースで展示した「MAX ORIDO Supra tuned by HKS」も名前の通り織戸学選手の車両であり、制作から監修している。
デモカーは、以前当サイトで紹介した、前モデルの80も所有しており、「スープラ=織戸学」と言っても過言ではない。
今回のGRスープラだが、織戸学選手のデモカーはRZ。エアロパーツなどのオリジナルパーツの開発を進めている。
装着しているタイヤサイズはフロント255/35R19、リアは275/35R19を装着している。
「タイヤは純正と同サイズですね。後によりハイグリップタイヤを装着したいですが、できれば18インチではなく、19インチで装着したいですね。」
「ついこの前2リッターのSZ-Rを試乗したけど、凄い良かった。サーキット走行ならSZ-Rが良いかも。と思うほど。サーキット仕様でも自分なら19インチを履きたいですね。」

<取材スタッフ感想>
ご存知、織戸選手がプロデュースするエアロキットは、純正のラインを生かしつつ、純正でもう少しこうだったらなぁという部分をうまく消しているのが特徴的。特にリア周りの処理は絶妙で後ろ斜め45度から見る車はバツグン!このあたりはさすがスープラのことをこよなく愛する織戸選手!カスタマイズしたいけど、派手にし過ぎたくないという方は検討してみては?

3D Design(スリーディーデザイン)

BMWのカスタマイズパーツをリリースしている「3D Design(スリーディーデザイン)」。
エアロパーツ、アルミホイールなどのエクステリアから、サスペンションやマフラーなどのチューニングパーツをほぼ全てのグレードを網羅している。
今回、新型のZ4を見せていただいた。このZ4がGRスープラのベースとなっているのはご存知の方も多いだろう。
見た目は全く違うが、エンジンやシャシーは共通。
その目線で3D Design 遠藤氏に伺った。
「Z4とGRスープラのベースが共通なのは、ご存知の方が多い様で、GRスープラのユーザーからパーツのお問い合わせも多いですね。ホイールとタイヤは同サイズでいけるのは分かりましたが、今後どこまで同じパーツを装着できるかは徐々に検証していきたいと思います。もしかすると弊社パーツだけではなく、BMW純正のカスタマイズパーツ「M Performance Parts」でも装着できるパーツがあるかもしれませんね。」

<取材スタッフ感想>
今回、取材をした中で唯一の20インチ装着車。オープンカーであることから、スープラとはまた違ったラグジュアリーな一台。ラグジュアリーながらしっかりとブレーキキットも装着されて走りも忘れていないところはBMWチューニングで実績のある3D design社といったところ。残念ながらホビータイヤでは装着サイズは無いが、スープラのカスタマイズのヒントになるのではないか!?

A90スープラヨコハマ保有サイズ一覧

インチ

F/R

タイヤサイズ ADVAN
Sport
V105

ADVAN
NEOVA
AD08R

ADVAN
A052

ADVAN
A050
G/2S G/S
17inch

Front

225/50ZR17 - - - -
Rear 255/45ZR17 - - - - -
18inch Front 255/40ZR18
Rear 275/40ZR18 - - -
19inch Front 255/35R19 - - -
Rear 275/35ZR19 - - -

20inch

Front 255/30R20 - - - -
Rear 275/30R20 - - - -
インチ ブランド F/R サイズ 備考
19inch ADVAN Racing GT Front

19x9.0J 112/5H +25

発売中
Rear 19x10.0J 112/5H +30
ADVAN Racing GT BEYOND Front 19x9.5J 112/5H +25 2020年夏発売予定
Rear 19x10.5J 112/5H +32
18inch ADVAN Racing TC4 Front 18x9.0J 112/5H +25 発売中
Rear 18x10.0J 112/5H +32

※注意:デモカー装着のタイヤサイズは各チューナー様による装着の一例です。車検・点検への適合を保証するものではありません。

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