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JeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE | CUSTOMER REPORTJeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE | CUSTOMER REPORT

プロレーシングチームとプロゲーミングチームがe-Sportsで対決
新たなレースカテゴリーとなるJeGT GRAND PRIXのプレ大会が開催される

9月29日に神戸・六甲アイランドで開催されたJeGT GRAND PRIX ZERO ROUND @KOBE。プロのレースドライバーを中心に構成したチームと、プロのゲーマーを中心に構成したチームがe-Sports(グランツーリスモSPORT)で対決するという、モータースポーツとe-Sportsのコラボレーションによって生まれた新しいカテゴリーのイベントがJeGT GRAND PRIX。来年のシリーズ戦を前にプレ大会として開催されたのが今回のZERO ROUNDだ。

今回はプレ大会ということで14チームがイベントに参加。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手や、ヤン・マーデンボロー選手といったSUPER GTのGT500ドライバーを擁するチームや、D1GPドライバーを擁するチーム、チューニングパーツメーカーの有志社員によって構成されたチーム、完全にゲーマーだけで構成されたゲーミングチームなど、普段はなかなか交わることの無い多彩な顔ぶれが集合。
PS4用のソフトウェアである『グランツーリスモSPORT』を使って、プロドライバーはレースゲームの世界でも速いのか? プロゲーマーはゲームの世界であればプロドライバーより速いのか? という非常に興味深いレースが行われた。
GTドライバーとプロゲーマーが対戦するとあって、会場はレース好きな人とゲーム好きな人が一同に集まるサーキットには無い雰囲気。年齢も子供から大人まで幅広く集まり、プロドライバー同士のリアルさながらのバトルや、ゲーマーの頭を使ったクリーンなオーバーテイクに歓声が沸き上がった。

決勝レースは鈴鹿サーキットでの50分間の耐久レースで、タイヤの摩耗や燃料の消費、クラッシュ時のダメージもオンにされ、ドライバー交代も2回以上という義務がつけられる。
単純に速いだけではなく、ドライビングのミスを少なくし、レースを組み立てる戦略が重要となるイベント設定だ。予選レースや敗者復活戦を経て8組のチームが決勝レースを戦うこととなった。

序盤は予選A組のトップだったNISSAN×TRUST Racing×1’sBDチームの新川選手がやや抜け出す展開。
しかし2番手はヤン・マーデンボロー選手がドライブするRAYSチームで、3番手のODDEYE Gamingチームの宮園選手と共に追い上げを見せる。この2番手争いはプロドライバーであるヤン・マーデンボロー選手vsゲーマーである宮園選手の争い。ヤン・マーデンボロー選手もグランツーリスモ出身のプロドライバーではあるものの、現役でグランツーリスモSPORTの世界大会で2位の実力を持つ宮園選手との対戦とあって会場も盛り上がりをみせた。
この2番手争いはストレートで伸びるヤン・マーデンボロー選手に対し、コーナーが速い宮園選手というなかなか抜けない大接戦の展開。数周の攻防の末、宮園選手がS字で横並びとなり、次のデグナーでインを突いてヤン・マーデンボロー選手をパス。会場から歓声が沸きあがった。
宮園選手はヤン・マーデンボロー選手をパスした勢いを緩めること無く新川選手にも追いつきアッサリとパスし、ODDEYE Gamingチームがトップへと躍り出る。以降は2番手との差をどんどん広げていく展開で、宮園選手からBLACK選手へのドライバー交代後も2番手との差は広がる一方。最終的には2位に30秒以上もの大差を付けてODDEYE Gamingチームが優勝。2位にRAYSチーム。3位にNISSAN×TRUST Racing×1’sBDチームが入った。

JeGTの運営をしているニュースダストの北浦代表にJeGTの今後を伺うと、プロドライバーやプロゲーマーが分け隔て無く参加できるようにして、来年は日本全国をまわるシリーズ戦を開催する予定。
今回のプレ大会も自動車業界から多数の視察が訪れていて、シリーズ戦へ向けての注目度は高い様子。年内を目処に来年の構想を発表し、準備を進めていきたいとのことだ。

横浜ゴムブースでは昨年まで現役で活躍していたスーパーフォーミュラSF14を展示。来場者の子供に限り、コックピットに座れる搭乗体験も行われていた。

大会にはHKSを始め、トラスト、ブリッツなど馴染みのあるチューニングパーツメーカーも参加。
予選では3メーカーとも上位に入り、決勝レースへと駒を進めた。

プロドライバーであるヤン・マーデンボロー選手vsゲーマーである宮園選手の戦いはプレイシートも隣同士。
今回は宮園選手に軍配があがった。

優勝したODDEYE Gamingチームに勝因を聞くと、ダウンフォースを付けるセッティングにしてコーナーを速くしつつ、タイヤの持ちを良くする方向でセットアップしていたことがひとつ。あとはドライバー交代やタイヤ選択の作戦が功を奏したそうだ。