R's Meeting 2019は、交通タイムス社が発行するGT-R専門誌「GT-R Magazine」が主催する、2006年から開催されているGT-Rファンのためのイベントだ。
特に最近は、現在も生産されているR35 GT-Rがすでに生産開始から12年を超えた事もあり、中には中古車価格が手頃な車体も増えた事からカスタマイズを好むユーザー数の増加し、全国から2,000台以上のGT-Rオーナーが集結する近年ますます盛り上がりを見せているイベントなのである。
今年はGT-R生誕50周年、R32生誕30周年、R34生誕20周年、そしてGT-R Magazineも創刊25周年が重なる記念すべきメモリアルイヤー。
会場となった富士スピードウェイは、どこもかしこもGT-Rだらけ。人気のチューニングショップやメーカーが出展するブースでデモカーやパーツを展示販売するほか、愛車撮影会、パレードラン、フリー走行のほか、GT-Rに縁のあるゲストを招いてのトークショーなど、充実した内容で1日イベントを楽しめた。
ヨコハマタイヤブースは、歴代GT-Rにも人気のホイールADVAN Racing RSシリーズとAD50、NEOVA、FLEVA、ADVAN Sportに加え、復刻されたHFタイプDといった話題のADVANタイヤを展示。
車両展示スペースにはスーパーGTのGT300クラスに参戦中のリアライズ日産自動車大学校 GT-Rが飾られ、来場者から一際高い関心を集めていた。
奈良の老舗チューナーKansaiサービスは、向井代表の愛車R32とMY17のR35デモカーを展示。
R32の適度なチューニングとコンディションの良さに、人柄が滲み出る。ADVAN Racing TC-4とA052は、R32にも絶妙なマッチングを見せてくれた。
テント内では会場限定のチューニング&メンテナンスメニューも展開。定番の「車両点検メニュー」も特別価格とするなど来場特典も充実していた。
兵庫のピットロードMは、マッチングファクトリーと名乗るだけあって、オリジナルパーツとチューニングメーカーのパーツを組み合せるカスタムやチューニングが得意。
今回はR33とR34を揃いのグラフィックでまとめたスピード感高いデモカーを並べていた。
神奈川のラッシュファクトリーは、トータルバランスを追求してサーキットで乗りやすく速いマシンに仕上げてくれるプロショップ。
サーキット仕様に様々な対策が施されたR35を展示すると共に、現車合わせのCPUチューンをPR。会場内では特別価格で予約できる特典もあった。
HKSは、かつて0-300km/h加速で伝説を築いたR33ベースのスーパーチューンドを、最新テクノロジーを注入して復活。
今年のオートサロンでも話題を集めたT-002を持ってきた。さらにVR38DETT、RB26DETTのコンプリートエンジンを展示。各パーツの展示と合わせて、別次元のクオリティを見せつけてくれた。
GT-Rを中心とした日産車のチューニングとサーキット仕様製作を得意とする長野のATTKDオーテックは、R35ニスモをHKSの800ps仕様にチューニングし、駆動系や足回りも贅を凝らしたリッチな仕様を持ち込んだ。
神戸のチューニングショップ、エンドレスはデモカーのガンメタR35とユーザーカーの黒いR35の2台を並べた。
豊富なノウハウによって最適な対策が施されたマシンは一見の価値アリだった。
福岡のGT-R専門ショップ、ガレージアクティブはモノコックのフレーム以外すべてをCFRP製に作り替えたアクティブ・フルカーボンRと、ワイドボディのR33を展示。
「10代の頃からADVANは憧れのタイヤでした。だから私はグリップ力の高さを信頼してますよ」と代表の坂本さん。とにかくGT-Rに魅せられており「他に代わるクルマはありません!」と言い切るくらい、歴代GT-Rに惚れ込んでいるのだ。
GT-R専門でサーキット用やレースマシン製作を特異とするチューニングショップ、リバースはサーキット仕様のR35を展示。
チューニングと中古車販売を手がける埼玉のGT-R専門店プロストック。キレイに仕上げられたR32に、本来の魅力を再認識。
ブレーキメーカーのエンドレスは、純白のR32を展示。赤いシートのコーディネイトもニクい仕様で、テント内のアクセサリーも大人気だった。
東京・板橋のGT-R専門店ナカネレーシングデザインは、完全レース仕様のR34を展示。シンプルで美しいフィニッシュと、作り込みの上手さにセンスを感じさせた。
神奈川県から参加の渡邉さん。GT-RはR32から乗り継いで、このR34で2台目だとか。以前はサーキット走行も楽しんでいたが、今はツーリングやイベント参加がメイン。そのためJingでチューニングされたエンジンは中低速域とレスポンス重視に仕上げてもらっている。
生産台数僅か197台、希少中の希少車と言われるケンメリGT-Rで参加の土屋さん。自身で3オーナーだが、歴代オーナーが京都在住のため、新車登録のナンバープレートを受け継いでいるそうだ。
ボディは新車から一度も手を入れていないオリジナルのまま。クリアが傷んでいることも、このクルマの歴史なのである。タイヤはYOKOHAMA GT.SPECIAL。
これで3台目のR32という根っからのR32好きである後藤さん。「新しいNEOVAはいいですね。耐久性もグリップも高いので有り難いです」。
大木さんのR32GT-Rは、何とあのレジェンドドライバー、髙橋国光選手の愛車だったそうだ。ADVANカラーのGT-Rを走らせたチームタイサンの千葉監督から譲り受けたもので、手に入れてからニスモ大森ファクトリーでエンジンをオーバーホールしている。
R34型の4ドアセダン、ER34スカイラインから、このR35に乗り換えた乾さん。初めてのGT-Rがトラックエディションとは、大胆だ。駐車場の関係もあって、クルマはコレ1台なため、通勤から奥さんとの買い物まで、このGT-Rでしているそうだ。