ご注意(必ずお読みください)

●重要警告事項

  • 警告タイヤに空気を充填する作業を行うときは、タイヤを安全囲いに入れるなどの安全措置をして下さい。
  • 警告 タイヤに異物(釘、ボルト、ガラス等)が刺さった場合、または溝に石、その他異物をかんだ場合は取り除いて下さい。傷がタイヤ内部のコード(繊維、スチール)に達しているタイヤはご使用にならないで下さい。修理の可否については販売店にご確認下さい。
  • 警告 ホイールの溶接修理は絶対にさけて下さい。
  • 警告 産業車両用タイヤは高荷重、高空気圧に耐えるよう設計されていますが、走行中のタイヤの発熱は大きいため、荷重に見合った速度にて使用してください。
  • 警告 すり減ったタイヤは、濡れた路面でスリップしやすく安全性を損なうおそれがあります。新品のタイヤとお取り替えください。
  • 警告 外径差のあるタイヤの同一輪内での装着は、車両が傾くなどの問題が出るおそれがあるので使用しないでください。

●装着上のご注意

1.タイヤの選定

  • 車両製作者指定の標準またはオプションサイズのタイヤの中から、車両の種類、用途、使用条件に適したものを選んでご使用下さい。車両や作業の内容により、オプションにないより強度の高いタイヤへの変更を検討される場合は、タイヤ販売店へご相談下さい。
  • 警告 種類、構造、サイズの異なるタイヤを同一軸に混用しないで下さい。
    (例:バイアスタイヤとラジアルタイヤの混用は不可)

2.チューブ・フラップ・Oリング・バルブコアの選定

  • 新品タイヤには、タイヤサイズ、構造に適した同一規格の新品のチューブ・フラップをご使用下さい。
  • 傷、割れ、シワ、変形等の生じたチューブ・フラップは、パンクなどの故障の原因となりますので使用しないで下さい。
  • リム組みのつど、ホイールに適合した、新品のOリング・バルブコアに交換して下さい。異物の付着または損傷、変形のあるOリングは使用しないで下さい。
  • 20.5-25のOリングは、リムのフランジ高さによって2種類あります。17.00 -1.7TBリムの場合はOR225T、17.00 -2.0TBリムの場合はOR325Tを使用して下さい。正しいOリングを使用しないと、空気漏れやサイドリングの脱落を起こすことがあります。

3.ホイールの選定

  • 警告 ホイールは、タイヤサイズ及び車両に適したものを使用し、ホイールに亀裂、変形、著しい腐食のあるもの、溶接や手直しをしたものは使用しないで下さい。
  • チューブレスタイヤには、チューブレス用ホイール、リムバルブをご使用下さい。

4.脱着作業

  • 警告 車両のジャッキアップ作業は、ジャッキを常に正しい位置にセットし、平坦な硬い場所でジャッキの下に台木を置くなどぐらつかないようにし、他のタイヤにも必ず輪止めをかけてから行って下さい。ジャッキアップ中、ジャッキが傾かないように注意して下さい。
  • 警告 車両に取り付けたまま複輪タイヤの脱着をする場合は、リムのパーツがこわれていると、パーツが飛び散ることがあるので車両がジャッキアップされていることを確認した後、作業前に内、外両方のタイヤの内圧を抜いて下さい。
  • タイヤの内圧を抜く時は、目にゴミが入るおそれがあるのでバルブ口から噴出するエアーが目に当たらないようにして下さい。また、たとえ空気の出が止まってもバルブ内にゴミや氷(冬場)などがつかえていないか針金などで確認して下さい。
  • 警告 油圧式ビード落とし機を使用する場合は、溶接部を避けリムフランジまたはリムベース、ビードシートバンドに確実に取り付けて下さい。リムのパーツが外れる危険があるため、リムの正面から身体をずらすようにして下さい。また、リムフランジまたはサイドリングとタイヤ間に指をはさまないように注意して下さい。
  • 警告 ビードシートバンドやリムフランジなどの取り付け、取り外しの際は、背骨や腰を傷めたり、落下した場合、足の爪先をけがするおそれがあるので何人かで注意して、ゆっくり行って下さい。
  • 警告 ロックリングの取り付け、取り外しの際は、指をはさまないように注意して行って下さい。
  • チューブレスタイヤのリム組み時、ビード部を傷つけないようリム組み用潤滑剤をご使用下さい。またビードベース部、Oリングなどにも塗布して下さい。
  • リムの各パーツ(リムベース、リムフランジ、サイドリング、ビードシートバンド、ロックリング、ドライバキー)は同一銘柄のものをご使用下さい。また、変形やクラックなど損傷の生じたパーツは使用しないで下さい。
  • OリングはOリング用溝でねじれないように注意して正しくセットして下さい。
  • チューブレスタイヤの脱着は、特にビード部を損傷しないように気をつけて行って下さい。
  • 警告 建設車両用タイヤの組み立て時のビードシーティング圧は、下表とし、これを超える圧は注入しないで下さい。ビードシーティングとは、リム組み時に、タイヤ両側のビードがリムのビードシード部周上に均等にのった状態(ハンプ付リムは、ビードがハンプを超えた状態)をいいます。
      タイヤの種類 ビードシーティング圧
    建設車両用 ロックリング式 50kPa(0.5kgf/cm2
    上記以外 300kPa(3.0kgf/cm2)
    上表にかかわらず、タイヤメーカーの指定がある場合はそれに従って下さい。
  • 警告 エアコンプレッサーの調整圧力は、タイヤ破裂の危険があるので、タイヤの種類に応じ、次表により正しく調整して下さい。
    ●エアコンプレッサーの調節圧の最高調整空気圧
    タイヤの使用空気圧区分 調節弁の最高調整空気圧
    400kPa(4.0kgf/cm2)まで 500kPa(5.0kgf/cm2)
    400kPa(4.0kgf/cm2)超~600kPa(6.0kgf/cm2)まで 700kPa(7.0kgf/cm2)
    600kPa(6.0kgf/cm2)超~900kPa(9.0kgf/cm2)まで 1,000kPa(10.0kgf/cm2)
    900kPa(9.0kgf/cm2)超~1,200kPa(12.0kgf/cm2)未満 1,300kPa(13.0kgf/cm2)
  • 危険 タイヤに空気を充填する作業を行う時は、破裂の危険を避けるためタイヤを安全囲いに入れるなどの安全措置をして下さい。
  • 空気充填中は、リムのパーツ間やタイヤとリムフランジ間などに指をはさまれないように気をつけて下さい。また、バルブの正面には身体を置かないようにして下さい。
  • タイヤのリム組み後、リムの各パーツが正しくセットされているか、Oリングが飛び出していないかを確認して下さい。セットが正しくない場合やOリングが飛び出している場合はもう一度タイヤとリムを組み直して下さい。
  • リム組み後は、石鹸水などを使用し、バルブ口、Oリング、及びフランジ、ビードシートバンド及びロックリング部からの空気洩れがないことを確認して下さい。たとえ、空気洩れが見られなくとも、24時間程度たってから、空気圧を再確認して下さい。また、バルブキャップは確実に締めて下さい。著しい空気圧低下が見られる場合は原因を究明してリム組みを再度行って下さい。
  • ホイールローダーのフロントタイヤは掘削、積み込み時過荷重となり、タイヤの故障を起こすことがありますので、空気圧を標準より100kPa(1.0kgf/cm2)アップして使用することを推奨します。ただし、標準空気圧が200kPa(2.0kgf/cm2)以下のものは空気圧をアップしないで使用して下さい。

●使用・保管上のご注意

始業前点検を行い、空気圧、摩耗状況、外傷、故障の有無をチェックして下さい。タイヤに外傷、故障がある場合には、事故になるおそれがありますので、使用できるか否かは販売店にご相談下さい。

1.空気圧/負荷荷重

  • タイヤにかかる負荷荷重に対応する空気圧(JIS D 6401、日本自動車タイヤ協会規格などに規定)に調整して下さい。
  • 警告 タイヤ内の空気は自然に漏れます。空気圧の調整の際には、タイヤが冷えているときに、定期的(最低1ケ月に1回)行って下さい。空気圧に過不足があると、タイヤが故障したり、事故につながるおそれがあります。
  • ホイールクレーンやオールテレーンクレーンの、特に4 本付きの車両の場合、空気圧不足がタイヤの負荷能力不足に直結するケースがありますので、空気圧管理に注意して下さい。
  • 過積載、偏積載はしないで下さい。タイヤやホイールが故障したり、事故につながるおそれがあります。

2.摩耗限度

  • 警告 すり減ったタイヤは、運動性能が低下したり、濡れた路面でスリップしやすくなるなど危険です。新品タイヤとお取り替え下さい。
  • 警告 ホイールクレーン・オールテレーンクレーン用タイヤには、摩耗限界の残溝1.6mmを示すウェアインジケーターがあります。ウェアインジケーターが露出し、すり減ったタイヤは運動性能の低下や濡れた路面ですべりやすくなる為、新品タイヤとお取リ替え下さい。

3.保管

  • タイヤの性能が劣化しますので、水分、油類、日光、オゾンに長時間さらされる保管は避けて下さい。また、ストーブ等の熱源や電気火花の出る装置に近い場所なども避けて下さい。
  • タイヤ内面に水、小石、砂、金属片、木片等の異物が入らないようにして下さい。万一入った場合は、故障の原因となりますのですぐに取り除いて下さい。
  • 水平な場所に置き、転がったり、倒れたりしないような措置をして下さい。
  • 屋外でタイヤ、ホイールを保管する場合は、幼児が入り込まないような措置をして下さい(廃品タイヤ、ホイールについても同様です)。

4.複輪タイヤの外径差

  • 複輪タイヤ許容外径差を超えて使用するとタイヤが損傷したり、事故になるおそれがあるので使用しないで下さい。
    ●タイヤの許容外径差
    タイヤ幅 外径差
    バイアス ラジアル
    8.25以下 8mm 6mm
    9.00~14.00 12mm 8mm
    16.00~18.00 22mm 15mm
    21.00以上 24mm 19mm
  • 標準トレッド溝と深溝トレッドタイヤの複輪混用使用は絶対に避けて下さい。

5.タイヤ・リム運搬上の注意

  • 18.00-25サイズ以上のタイヤの移動は必ず2人以上で行って下さい。
  • 警告 万一、タイヤ・リムが倒れかかってきたら、すぐに逃げて下さい。非常に重いので支えようとすると危険です。
  • タイヤ・リムの積み降ろしや移動はできるだけクレーンやフォークリフトを使用して下さい。
  • クレーンなどでタイヤをつり下げる場合、ビード部に直接ワイヤーやチェーンを掛けると、ビード部が損傷するおそれがありますので、充分な強度を持つナイロンやポリエステルなどの繊維ベルトやナイロンスリングを使用して行って下さい。また、つり下げたタイヤの下に人がいないことを確認して下さい。

  • フォークリフトの爪が当たるとビード部が損傷することがありますのでフォークリフトの爪がビード部に当たらないように運搬して下さい。

6.路面管理

  • 運搬路、積み込み、荷下ろし場所の路面の管理状態はタイヤの寿命に大きな影響を与えます。路上の岩石の散乱・深いわだち・穴はタイヤのカット故障やショックバースト、早期摩耗の原因となりますので、常に路面管理に気をつけて下さい。

6.タイヤチェーン使用時の注意

  • タイヤチェーンは、タイヤサイズに適合するサイズのものを駆動輪または自動車製作者が指定する位置のタイヤに装着して下さい。
  • タイヤチェーンを装着して積雪または凍結していない道路を走行すると、タイヤ、タイヤチェーン及び車両を損傷したり、スリップするおそれがあるので、避けて下さい。
  • タイヤチェーンを装着した場合は次表の速度で走行してください。
    道路 走行速度(Km/h)
    金属製 非金属製
    積雪路及び凍結路 30以下 50以下
  • タイヤチェーン装着時は、非積雪路及び非凍結路での長距離走行は避けて下さい。また走行時は速度を抑えて下さい。
  • タイヤチェーンを締めすぎないように注意して下さい。
  • タイヤチェーンが特定の位置に固定されないよう、タイヤチェーン装着位置を週に一度程度周方向にずらして下さい。

7.その他

  • 警告 走行中に異常な振動や音を感じた場合は、車両またはタイヤが故障しているおそれがありますので、直ちに安全な場所に停車し、点検して下さい。
  • オイルやグリース、ガソリン、軽油などが付着すると、ゴムが変質や劣化しますので直ちに洗い落として下さい。
  • 警告 リグルーブ、穴あけ等再加工したタイヤは、損傷したり、事故になるおそれがあるので、使用しないで下さい。
  • 危険 ホイールの溶接修理は絶対に避けて下さい。特にタイヤをホイールに装着したまま溶接すると、タイヤが損傷したり、発火するなどの危険があります。
  • タイヤはゴム製品ですので、長期間使用した時に、ゴムが自然老化して、クラックや皺、あるいはセパレーション等の損傷が発生することがあります。