成長戦略
横浜ゴムグループは2018年度から2020年度までの新中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」をスタートしました。
タイヤ消費財戦略
プレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上
拡大の見込まれるプレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上を目指し、4つの戦略を推進していきます。
プレミアムカー戦略:技術と品質でプレミアムカーから指定されるタイヤメーカーを目指す。
ウィンタータイヤ戦略:国内、欧州、ロシア・北欧向けウィンタータイヤで性能No.1を目指す。
ホビータイヤ戦略:レースやクラシックカーなどあらゆる自動車ユーザーの趣味に対応する商品ラインナップの拡充
お客様とのコミュニケーション活性化:「クルマのある生活をもっと楽しく!」を体現するタイヤメーカーを目指す。
タイヤ生産財戦略
オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ
■事業別構成比率
オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとした事業拡大と北米事業基盤を活かしたトラック・バス用タイヤの拡販に取り組みます。これにより、横浜ゴムグループにおけるタイヤ生産財事業の構成比率を更に高め、次の100年の収益の柱に育てます。
<オフハイウェイタイヤ>
- ATGの農業機械用、林業機械用タイヤ、愛知タイヤ工業の産業車両用タイヤ、横浜ゴムの建設車両用タイヤを最大限に活用し、事業ポートフォリオの更なる拡充を図る。
- インドを拠点としたATGの持つ圧倒的なコスト競争力を強みに拡販する。
- 競争優位な特殊用途タイヤをさらに強化する。
<トラック・バス用タイヤ>
- 米国ミシシッピ州に建設した最新鋭の設備を持つトラック・バス用タイヤ工場の高い品質と柔軟な供給体制を強みに世界最大級の北米市場での拡販を図る。
- 独自技術 SpiraLoop®(スパイラループ)を採用した超偏平シングルタイヤを積極的に展開する。
北米トラック・バス用タイヤ工場
超偏平シングルタイヤのメリット
MB戦略
得意分野への資源集中
持続的な成長が期待できる自動車部品ビジネスの拡大と海洋事業での確固たる世界No.1を目指します。
<自動車部品ビジネス>
- 世界各国に設置した拠点から自動車用ホース配管や接着剤などのグローバル展開をさらに加速する。
- 変革期を迎えた自動車業界の中で確実に成長していくために次世代技術・商品の開発を推進する。
<海洋事業>
- 日本、インドネシア、イタリアの3拠点生産体制を最大限に活用し、世界的に高評価を得ているマリンホースや空気式防舷材などを拡販する。
- 独自技術による商品開発を推進し、より安全なエネルギー輸送に貢献する
技術戦略
強みである独自の特性コントロール技術とグローバルな開発体制の拡充により、卓越した性能と品質の商品を作り出し「GD2020」の事業戦略を支えていきます。また、先行技術開発として重要なモータースポーツ活動を今後も積極的に進め、最高レベルの技術を追求します。
■特性コントロール技術
■グローバル開発体制(貸与契約の評価拠点を含む)
北海道タイヤテストセンター内の屋内氷盤試験場
研究開発センター(米国)
<独自技術によって生み出される商品>
超大型空気式防舷材
フィンタイヤ(開発中)
HAMAHEAT(コンベヤベルト)
<モータースポーツ活動を通じて最高レベルの技術を追求>
SUPER GT GT500 3台供給体制
GT300 チャンピオン獲得
WTCRワンメイク供給獲得
SUPER FORMULAワンメイク供給と2スペック導入
ブランド戦略
2015年より開始した英国プレミアリーグ「チェルシーFC」とのパートナー契約を今後も最大限活用し、グローバルでのブランド強化を図ります。さらにFacebookなどSNSを駆使し、アクティブな企業イメージを訴求していきます。