プライベート感満喫! 絶景道中も楽しいキャンププラン 【関西編2:京都・丹後半島エリア】

キャンプライフ、楽しんでいますか?? 今回は、自然の中で特別な時間を過ごしたい皆さんのために「プライベート感」たっぷりのキャンプ場を紹介します。実際にクルマを走らせ、全キャンプ場の実地取材を敢行! 行かないとわからない肌感までお伝えします。「絶景道中も楽しいキャンププラン関西編」第2弾では、京都・丹後半島エリアを巡ります。さあ、出発!
2023.07.10

京都府北部の日本海に突き出た丹後半島。日本三景のひとつ天橋立、伊根の集落、夕日ヶ浦海岸など、美しい海の絶景名所が豊富なエリアです。
「海の京都」として知られ見どころいっぱいの丹後半島エリアには、海にも山にも近い特色を生かしたキャンプ場があります。

京都府立 丹後海と星の見える丘公園(京都府宮津市)

2006 年に開園した「京都府立丹後海と星の見える丘公園」(愛称:うみほし公園)からの眺望。画面中央奥には、天橋立を縦方向から臨めます。美しい海と田園風景を見渡せるベストビューポイントに隣接してテントサイトがあるので、いつまでも絶景を眺めていられます。

公園入口。園内の道路はきれいに舗装されているので、お年寄りやお子さまでも安心して散策が楽しめます。園内には研修室や、宿泊施設、カフェなどの施設を備え、そのひとつがキャンプ場なのです。観光名所の天橋立と伊根の舟屋のちょうど中間地点に位置していて、どちらに出かけてもクルマで約15分。観光のベースとしても活用できます。

絶景ポイントにゆったり設置されたテントサイト

キャンプサイトは合計3サイト。「さそり座」「はくちょう座」「北斗七星」という名称がロマンチック! スペースを贅沢に使ってゆったり過ごせる設計です。

ここが快適!プライベート感のツボ

キャンプ場は広大な公園の一角のビューポイントに。土曜日の予約はすぐに埋まってしまう人気です。ファミリー層の利用が中心だそうですが、最近はソロキャンプの方も多数。

降るような星空! キャンプサイトは空が開けているので星空の観察にはうれしい条件。天候に恵まれれば天の川も見られます。

公園の担当者・倉野さんは、地元・京丹後市の出身。「湾の景色と、外海の景色の両方が楽しめる京丹後の自然をぜひ楽しんでください」(倉野さん)。キャンプ場の運営のほか、環境活動のプログラムや体験学習なども担当しています。

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

「風の谷」へ降りていく大階段からの眺望。ダイナミック!

敷地内の山野草に詳しい倉野さんが教えてくれたセンブリ。日本の民間薬を代表する薬用植物です。葉をつまんでかじってみたら苦かったです。

キャンプサイトから10分もかからないミニハイキングで、この眺望が広がります。

キャンプサイトの近くにあるセミナーハウス。キャンプ利用者もこちらのトイレが利用可能。

最後にヒトコト

丹後半島の里山の風景と、日本海の風景、夜には星空まで楽しめると評判のキャンプ場だったので訪問が楽しみでしたが、期待どおりの環境でドライブの疲れも吹き飛びました。
キャンプ場のスタッフとお話していると、地元や公園の自然環境を大切にしていることが伝わってきます。見知らぬ草花の名前を教えてもらうなど、短い滞在でしたが丹後の豊かな自然に触れることができました。プライベートでぜひ再訪したいキャンプ場になりました。

丹後海と星の見える丘公園(京都府宮津市里波見) 公式Webサイト

http://www.eco-future-park.jp/

キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

天橋立

さすが日本三景のひとつ、天橋立。素晴らしい眺望です。遊園地「天橋立ビューランド」から「股のぞき」した眺めは、天橋立が天に舞う龍のように見えることから「飛龍観(ひりゅうかん)」と呼ばれています。
  
  
  

高嶋海水浴場&オートキャンプ場(京都府京丹後市)

丹後半島は透明度の高い海と、白い砂浜の美しいビーチが豊富なエリアです。高嶋海水浴場は、白くて粒が小さく、手に取るとサラサラしている砂が見事なビーチ。岩礁も多いので磯遊びや釣りも楽しめます。そんな海水浴場に併設されている人気のオートキャンプ場です。

最寄りのICから約1時間のドライブで到着。ちょっと距離はありますが、でも、ここには海の自然がある! 開放感いっぱいのビーチで静かな時間を独占できるキャンプ場です。駐車場のキャパシティは総計150台。

丹後半島屈指の美しいビーチでキャンプ!

砂浜のフリーキャンプ場。ビーチには自由にテントを設営できます。海と空と砂浜に囲まれた休日を満喫できます。

ここが快適!プライベート感のツボ

広々したスペースのオートキャンプ場。トイレ2カ所、炊事棟4棟、更衣室・シャワー室1棟、2カ所に有料温水シャワーを備えます。近くを川が流れているので、海水浴だけでなく川遊びをする家族連れも多いそうです。

冬は偏西風の影響で大波が立ち、丹後半島でも屈指のサーフポイントとして知られています。夏は凪の日が多く、子どもでも安心して海水浴が楽しめるビーチに。右手奥にある高島には洞窟があって、SUPで通り抜けるなど“プチ冒険”が楽しめる人気スポットです。

岩場の奇岩散策も楽しみのひとつ。日常を忘れて自分自身と向き合える時間になりそう!

管理者の石川さん。子育ての環境を考えて東京を離れ、丹後半島に移住。キャンプ場近くでコテージを経営しています。キャンプとサーフィンは生活の一部。仕事も趣味も同じ場所で楽しめるとはうらやましい限り!

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

   
管理者・石川さんが経営する「タカシマコテージ」。こぢんまりしたコテージは快適そのもの。ここを遊びの拠点に、海水浴やサーフィン、キャンプなどを楽しんでもいいかも!

透明度の高い海でおすすめの遊びはSUP。沖にある洞窟をくぐるSUPツーリングが、この海岸を目指して訪れるとか。

4月から7月末までは夕日が海に沈みます。この夕日を目当てにやってくるお客さんも多いそうです。確かにその価値あり。こんな夕日を眺めながら焚火、バーベキュー。最高ではないでしょうか!

最後にヒトコト

京都北端の丹後半島まで、京阪神からクルマで約3時間。それだけに街の喧騒とは無縁の環境に飛び込んで、ココでしか味わえない贅沢な時間を過ごせます。何と言っても美しい砂浜にテントを設営できるフリーサイトがあるのは貴重。海やサーフィンを愛する人にはたまらないキャンプ場です。

高嶋海水浴場&オートキャンプ場(京都府京丹後市丹後町上野) 公式Webサイト

http://tango-takashima.com/

キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

立岩

京丹後市のシンボル、高嶋海水浴場から西に8.6kmのところにある奇岩、立岩(たていわ)。高さが20mもある巨大な一枚岩です。
  
  
  

京丹後森林公園スイス村キャンプ場(京都府京丹後市)

丹後半島のほぼ中央部、半島の中でも最も標高が高い場所にあるキャンプ場。京都府内トップクラスの人気を誇ります。

太鼓山(標高683m)の山頂付近に広がる広大な敷地。さまざまなアウトドア遊びが楽しめる総合レクリエーション施設内のキャンプ場です。

ここは宝の山! 自然の恵みを満喫したい

暗闇が際立たせる星空。星空を眺める時間って、貴重ですよね!

2021年春からスイス村を管理している支配人・森川さん。ホテルや観光業に長く従事してきた経験を生かし、豊かな自然環境を生かした企画やイベントを考案しているアイデアマンです。夏には音楽フェスも開催。訪れるお客さんに自然体験を楽しんでもらおうと、ブルーベリー栽培、養蜂、蒸留酒造り、クラフトコーラ造りなどにも取り組んでいます。

ここが快適!プライベート感のツボ

キャンプ場の区画は合計約50区画。しかも、1区画につき10m×10mの広さが確保されているのでプライベート感は十分。

レンタル備品も充実。初心者、デイキャンプ利用にもうれしいポイントです。困ったことがあれば常駐スタッフが対応してくれるので初心者でも安心。

まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

手軽に始められる本格アウトドアとして人気のバンガローは全6棟。近辺に炊事棟、トイレ、入浴施設などを備えています。

太鼓山山頂付近からの眺望。ここにはホテルタイプの宿泊施設「風のがっこう京都」があります。

最後にヒトコト

「ここは“宝の山”なんです」と語る支配人・森川さん。地元の人さえ気付いていない地域の魅力を掘り起こし、アウトドアを楽しむコンテンツとして提供していく使命に燃えていました。
丹後半島エリアに点在するキャンプ場やスキー場、レジャー施設と連携して、この地を盛り上げていく拠点として注目してほしいとのこと。今後の変化と発展から目が離せないキャンプ場です。かつてはスキー場を併設していた場所なので、冬季はスタッドレスタイヤが必須です。敷地内も坂が多いのでドライブには細心の注意を!

京丹後森林公園スイス村キャンプ場(京都府京丹後市弥栄町野中2562) 公式Webサイト

https://kyotangoforestpark.jp/

キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

Hallo, worldのお出かけコンテンツで、丹後半島を紹介した記事はこちらです。伊根の舟屋など、魅力いっぱいの観光スポットをチェック!

大阪発、隣接三府県の魅力を再発見ドライブ(京都編)

  
  
  

この記事を書いたライター

溝口ツトム(みぞぐち・つとむ)

フォトエディター。小さな出版社勤務を経てフリーランスに。紙やWeb媒体の〈中身〉制作に従事しており、某大手カメラメーカーのコンテンツ制作もしています。初代マイカーは、5速MTの2代目スターレット(トヨタ)。以来、小さくて丸っこいクルマが好みです。


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