
プライベート感満喫! 絶景道中も楽しいキャンププラン 【関西編1:琵琶湖エリア】
琵琶湖といえば滋賀県中央部にある日本最大の淡水湖。その面積は、滋賀県の6割を占めるというから巨大です。その沿岸は広域にわたり、観光スポットや名所が豊富です。大阪や京都からのアクセスも良好、日本海側の福井方面から近く、ドライブも楽しめるエリアです。
奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県長浜市)

琵琶湖の北端は「奥琵琶湖」と呼ばれ、湖岸まで山がせり出している地形が特色です。まるで北欧のフィヨルドのような美しさ! そんなロケーションの「奥琵琶湖キャンプ場」は、ベテランからビギナー、ソロキャンパーにまで人気のキャンプ場です。
通年営業していて、四季の自然の変化を体験できます。琵琶湖を眼下に臨む「レイクビューゾーン」の眺望が見事です。

琵琶湖沿いの県道557号に看板が出ているので迷うことはなさそう。敷地内に広大な森が広がります。
琵琶湖対岸の眺望が楽しめるレアな立地!

琵琶湖沿岸には多くのキャンプ場が点在します。でも対岸が近くに見られる場所は、実はレア。広い琵琶湖が狭まった湾を形成している琵琶湖北端部だけのロケーションです。

オーナーの高野さん親子(右がオーナー、左は息子さん)。家族経営のキャンプ場です。お二人ともクルマ大好き。ランドクルーザー60をはじめヴィンテージカーなどのカーミーティングを施設で開催することもあるそうです。
ここが快適!プライベート感のツボ

林間部のキャンプサイト。周囲のサイトとの距離は十分なので、プライベート感はばっちり! 基本的には年間を通してオープン。冬期の予約も受け付けていますが、降雪時はクローズする可能性もあるとのこと。敷地内にはスタッドレスタイヤを履いた四輪駆動車でも上がれない急峻な坂道もあるとか。

琵琶湖沿岸なので、近隣を歩けばこんな情景も。秋から冬には、湖面に水蒸気が立ち込める「けあらし」という自然現象が見られます。幻想的な写真を撮るために訪れる人も多いそう。

静かな湖面と対岸の風景。コーヒーを淹れながらこんな風景を眺めるなんて、実に贅沢な時間です。このキャンプ場を選んでよかったと実感できる瞬間。

明るくて清潔、使い勝手がよさそうな水場。トイレの洗面台ごとに姿見が設置されていました。女性のソロキャンパーが多く訪れるのも納得です。
まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

ワンちゃん連れ専用のキャンプサイト。扉を閉めれば、ノーリードでもOK。

琵琶湖の固有種「ビワマス」も販売中。受付で購入できます。キャンプのお食事やお土産にいかがでしょう。

受付のネコさんたち。敷地内では、こちらでお世話しているネコたちと出会えます。
最後にヒトコト
広い敷地のなかで林間エリアと、レイクビューエリアが選べて、季節ごとに訪ねても飽きることがなさそうなキャンプ場です。冬場は降雪のため足元は滑りやすく、かなり積雪もあるのでスタッドレスタイヤは必須。無理のないドライブとキャンプ計画を立てましょう。
奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県⾧浜市西浅井町大浦1796) 公式Webサイト
キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

関西有数のおすすめパワースポットとして知られる竹生島(ちくぶじま)。長浜市の琵琶湖沖合に浮かぶ周囲約2kmの小島です。夕景のアクセントに島影を入れて撮ってみましょう。
ステージクス高島(滋賀県高島市)

琵琶湖の北西部に位置する滋賀県高島市は、森と里と湖に抱かれた自然の宝庫。当地で人気のグランピングリゾートが、「ステージクス高島」です。オランダの田園風景を思わせる風車に誘われるように敷地に入ると、その広さに驚きます。
北エリアにはメイン棟・宿泊施設、南エリアには琵琶湖畔最大級の日帰りBBQ広場があります。カフェレストラン、サイクルステーションなども利用できる総合グランピングリゾートです。
琵琶湖畔に位置する広大なグランピングリゾート!

ドームテントと専用ウッドデッキを6カ所に設置。お隣とのスペースは広くとってあるのでプライバシー感も確保されています。こだわり抜いたインテリアに囲まれ、快適なグランピングが楽しめます。
ここが快適!プライベート感のツボ


BBQエリア「トトノエ ビーチ」。敷き詰められた白砂でビーチリゾート気分が味わえます。
割烹料理人が監修したBBQのコース料理を提供。キャンプで火おこしして食事の準備……という段取りなしで、おいしい食事をいただけます。

宿泊キャビンは全10棟。広々とした35㎡のデッキバルコニーで琵琶湖畔の風を感じることができます。隣接するキャビンとの距離が十分にあるので、快適なプライベート空間が確保されています。

支配人・澤田さん。もともと高島市はアウトドア、キャンプ施設に力を入れている地域。ステージクス高島も高島の魅力発信、地方創世を目指して計画された施設だそうです。
まだある! とっておきの快適施設&耳より情報


水面に浮かぶ貸し切りプライベートサウナ「トトノエアイランド」。火おこしから温度管理まで自分好みに調整できる本格サウナです。サウナ好き、サウナーの皆さんは注目! 約240kgのサウナストーン搭載の本格派。ロウリュによる圧倒的な熱波を体感できますよ。整う〜!

三角屋根のサイトがシンボリックなBBQサイト。トランポリンやブランコなどの遊具も用意されていて、お子さまは夢中になって遊んでくれそう。大人はのんびりBBQを楽しんだり、芝生の上で寝転んだりしながら過ごせます。

夜はこんなムード。ワンちゃんも同伴可能なので、家族みんなで特別な時間を過ごせそうです。
最後にヒトコト
親子3世代でのファミリー利用も多いステージクス高島。自然の中で快適性を追求するならグランピングのチョイスもあり! と実感できる施設でした。ホテルや旅館では味わえないアウトドア体験ができ、サービスはホテルと同等。ゆったりくつろげますね。
宿泊施設内にはテレビや時計もありません。つまり、自然の中で時を忘れて過ごせるということ。琵琶湖観光のベースとしても活用できるグランピングリゾートなので、ぜひご家族でどうぞ!
ステージクス高島(滋賀県高島市新旭町藁園336) 公式Webサイト
キャンプ場周辺のおすすめ絶景スポット

農業公園マキノピックランドを縦貫する県道には、約2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられています。なかなかの景観です。
高取山ふれあい公園(滋賀県多賀町)

山が丸ごとキャンプ場に! 「高取山ふれあい公園」は、滋賀県多賀町の南西部に位置する緑豊かなキャンプ場です。その広さ約86ヘクタール、東京ドーム約19個分!
クルマを乗り入れられる、オートキャンプサイトのほか、テントサイトは全部で15サイト。2ルームの大型テントを利用する場合は、2区画分を予約しましょう。
山に囲まれたフィールドで森林体験できる!

キャンプ場一帯の山々は、江戸時代には彦根藩の所有林だったそうで、彦根藩主が鷹狩りを行ったことにちなんで、高取山(たかとりやま)と呼ばれるようになったそうです。現在はヒノキの人工林として整備が進められていて、滋賀県でも希少種指定されている山野草が100種以上も生育している自然豊かな地域です。とにかく広々したスペースが特色。
ここが快適!プライベート感のツボ

少し高台にあるキャンプサイト。向こう側に広がる山の景色が素晴らしかったのでご報告しておきます。「ソロキャンプするならココだな」と密かに気に入ってしまいました。

駐車場も広大。テントサイトを利用する場合はこちらにクルマを置いて、サイトまで荷物を運んで設営します。

まゆ状の物体が……。お子さまが目を輝かせて喜びそうな遊具やオブジェが、敷地内のあちこちに設置されています。自然環境の中で遊び心も満たされます。

管理者の半田さん。キャンプ場のほか、敷地内にある製材所や炭焼き窯、しいたけ栽培の施設なども見学させてもらいました。
日帰りのBBQ施設は、食材さえ持って行けばOK。まな板、包丁、鍋、カセットコンロは貸し出しあり。1週間前までに予約すれば、食材のセットも手配可能です。
テントの貸し出しもあるので、道具をまだそろえていないビギナーでもアウトドアとキャンプを楽しめるキャンプ場です。
まだある! とっておきの快適施設&耳より情報

林業の山に併設されたキャンプ場なので炭焼き窯もあります。なかなか実物を見る機会は少ないのでは?

敷地内にはチェンソーアートの木彫が点在しています。こちらはチェンソーで造形された建物。泊まることはできませんが、まるでおとぎの国の家みたい。お子さまは大喜びですね。

薪でパンやピザを焼くことができる「森のかまど」。このほかにもアスレチックや遊具など、自然を満喫できる施設がそろっています。

最大90人が宿泊可能な大型宿泊施設も併設。スポーツ少年少女の団体、学童の郊外学習、企業や団体の研修などに利用されています。

林業の山らしく天然木をふんだんに使った大型宿泊施設の内装。このほか4人用、6人用のバンガローが各4棟、12人用が1棟あります。
最後にヒトコト
林業の山につくられたキャンプ場なので、施設内には製材所や薪をつくっている現場、炭焼き窯の施設、シイタケ栽培所などが身近な場所にあり、人と山との関わりを肌で感じることができます。人の営みの中心に、山の自然がある。そんなことを学べるキャンプ場でした。
宿泊施設のバリエーションも豊富で、テントサイト、オートキャンプサイト、バンガローなど好みのスタイルでチョイスできるのもうれしいですね。
高取山ふれあい公園(滋賀県犬上郡多賀町大字藤瀬10901) 公式Webサイト
この記事を書いたライター
フォトエディター。小さな出版社勤務を経てフリーランスに。