プライベート感を楽しもう!ドライブも楽しいキャンププラン【関東編2(那須高原エリア)】

プライベート感にフォーカスして、エリアごとの個性的なキャンプサイトを発見するこの企画。第二弾は栃木県・那須高原エリアです。ソロやカップル、ファミリーといった小規模キャンプにぴったりなオートサイト3つと、ドライブで立ち寄りたい周辺スポット情報をご紹介します。
2022.11.21

北関東を代表する避暑地、那須高原の魅力

栃木県の北部にある那須高原エリアは、観光地として人気の地域です。東京より約150㎞の距離にあり、クルマや電車でのアクセスも良好なのも特徴に挙げられます。
三本槍岳や茶臼岳が織りなす那須連山からは、日光連山や関東平野を望むことができ、麓の塩原温泉や板室温泉も日本を代表する名湯のひとつです。茶臼岳の南斜面に広がる那須高原は標高300〜1,200mと、夏は避暑地、冬はゲレンデリゾートとして、1年を通じて多くの人々が訪れます。

1. 那須たんぽぽ村キャンプ広場

那須たんぽぽ村キャンプ広場は東北新幹線や東北自動車道の東側に位置するオートキャンプ場です。ペットOKのフリーサイトで、近くには那珂川が流れています。

お手洗い、炊事場もあります。シャワーやお風呂は併設されていないため、近所の温浴施設を利用するようにしましょう。

現地では薪の販売のみ。食料や日用雑貨などは事前に近所のスーパーやホームセンターなどで調達して向かいましょう。

プライベート感を楽しめるポイントはココ

一番の特徴はとにかく広いこと! キャンプサイトは「北の丘」「中央の丘」「南の丘」の3つから選べ、好きな場所に設営できます。

森林の中にぽっかりひらけた3つのサイトの合計面積は1万坪(!)、おおよそ車100台のキャパシティです。お隣さんとも距離を保って設営できるため、のびのびとプライベート感のあるキャンプができますよ。

晴れた日の夜には頭上に広がる満天の星空を堪能できます。その代わり、日よけになる場所がないためタープは必携となります。事前に準備して向かいましょう。

アットホームな雰囲気に心和むキャンプが楽しめる

サイトは管理人さん手作りのアットホームな雰囲気。管理棟の右隣には、子どもたちが遊べるタイヤアスレチック広場もあります。

なんとこちらはすべて管理人さんの手作りなのだそうです。廃タイヤを集めて、一つひとつDIYされたとのこと。タイヤマウンテンやシーソー、ワニアスレチックなど、子どもたちも思いっきり遊べます。

さらに北の丘サイトにはヤギのぽぽちゃんがいます。リードでつながれているものの、自由気ままにサイト内の草を食べているぽぽちゃんの姿に癒やされます。

「人がいなくて寂しいときは、ぽぽちゃんはときどき大声で叫ぶんですよ(笑)」と、管理人さんがお話するように、かなり人懐っこいぽぽちゃん。曰く、人間が大好きなんだそうです。

近付くとぽぽちゃんは喜々として強めの頭突きを繰り返ししますが、それも人への愛ゆえ。重い愛をしっかりと受け止めてきましたよ。動物好きな方、ヤギ好きな方はぜひ北の丘サイトへ。

ソロキャンパーは半額、前泊は無料!?

リーズナブルで利用しやすいのもたんぽぽ村の特徴です。基本料金は人数に関わらず、クルマ1台につき1泊4,000円。ソロキャンパーは半額の2,000円です。
前日の夜19時以降の入場なら、その夜(前泊)は無料なのも魅力的です。例えば土曜に1泊するために、金曜19時に前泊をするなら、金曜の料金は無料になります。なお、サイトは22時に消灯するため、前泊は19〜22時に設営完了するようにしましょう。
※2022年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトよりご確認、お問い合わせをお願いします。


「首都圏からも多くの人が訪れるキャンプ場です。通年開場していますのでソロでもカップルでもご家族でも、広々としたキャンプを楽しんでくださいね」(管理人さん)

那須たんぽぽ村キャンプ広場公式Webサイト

https://sites.google.com/tanpopo.farm/home/

2. キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原

東北自動車道の那須ICの北側に位置する「キャンプ・アンド・キャビンズ」は、ファミリーキャンプにぴったりのアウトドアリゾートです。

サイト内には多種多様なキャンプサイトやコテージに加えて、売店やレストラン、露天風呂、プレイグラウンドなど、快適に過ごせる施設が一式揃っています。

プライベート感を楽しめるポイントはココ

キャンプ・アンド・キャビンズの最大の魅力は、こだわり尽くしたサイト&コテージです。しかも宿泊できるのは「お子さま連れのご家族または大人2名様のみ」。他のグループに気を遣うことなく、自宅のようにプライベートな時間をすごせます。

このキャンプ場のオートサイトでは、AC電源とハンモックポールは標準装備となっています。高規格なサイトでキャンプを楽しめるため初心者でも安心です。

各サイトにはAC電源が付いている
ハンモックポール

さらに焚き火を存分に楽しみたい人には、ストーブ付きキャンプサイトも。焚き火台持参無しで快適に焚き火を堪能できるため、これから本格的にアウトドアを始めたい人にもうってつけです。

「テント泊は怖いけど、焚き火を体験したい」という人にぴったりな、囲炉裏付きログハウスもあります。

さらに子どもたちの夢を詰め込んだような「公園付きキャンプサイト」も! お誕生日記念に宿泊すれば、忘れられない思い出になりそうですね。

他にもガレージを改造したキャンプサイトや、公園付きログハウスなど他には類を見ない宿泊施設が併設されています。キャンプ・アンド・キャビンズの公式サイトより詳しくチェックしてみてくださいね。

売店、レストラン、お風呂アリ! ビギナーさんも安心の充実施設

管理棟に併設されている売店には、キャンプに必要なアイテムが販売されています。またテントやタープなど用品も一式レンタルがあるので、事前準備をしなくてもキャンプ泊ができるのもポイントです。

調味料や乾麺のみならず、お肉やソース、コーヒー、パンケーキミックス、マシュマロまで…。キャンプで「食べたい!」をすべて調達できる充実の売店です。

キャンプ・アンド・キャビンズのオリジナルアイテムも各種発売中。お土産にも。

コインシャワー、ランドリー、お風呂、トイレなども併設。小さいお子さん連れでも、安心して利用できます。

施設内にあるピザハウスでは、焼きたてピザやパスタを味わえます。撤収後の昼ごはんとしても大変助かります。

しかも焼きたてピザはどの種類も1枚500円! 信じられないボリュームと美味しさです。ぜひご賞味あれ。

※2022年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトよりご確認、お問い合わせをお願いします。

予約の狙い目は平日

「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原はファミリー層に特化したキャンプ場です。幅広いファミリーキャンパーにご利用いただいています」と管理人さん。

週末はすぐに予約が埋まってしまうほどの人気なのだそうです。どうしても利用したいタイプのサイトやコテージがあるのなら、平日を利用するのがおすすめと話します。

誰でも快適に過ごせるキャンプ・アンド・キャビンズは、初めてのアウトドアや、記念日キャンプにおすすめのサイトです。

キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原公式Webサイト

https://www.camp-cabins.com/

3. 那須高原アカルパ

那須高原の標高600mほどの場所にあるキャンプサイトが「那須高原アカルパ」です。春に咲く花々、夏の川遊び、秋の紅葉、冬の澄んだ森林……。四季折々の美しい自然を体感するのにぴったりなアカルパは、大切な人との静かなキャンプにおすすめです。

場内には木漏れ日が心地良い渓流沿いの森林サイトが35区画あります。

キャンプ場のそばの川では、夏に川遊びも。どのサイトからもせせらぎが聞こえるのもポイントです。

トイレ、コインシャワーがあるほか、ペット同伴のキャンプもOK。さらに、かな〜り広いドッグランサイトも併設しています。宿泊客は無料で利用できるのも嬉しいです。

管理棟では薪をはじめ、カセットボンベやお菓子、ビール、ジュース類も販売しています。

管理棟のデッキにはテーブルとチェアが備え付けられているので、ここで一服することも。可愛らしいカラフルなチェアとテーブルで絵になる風景が広がっています。

プライベート感を楽しめるポイントはココ

アカルパでは『ゆっくり静かに過ごす』をコンセプトに、宿泊をソロ、2名、1家族に限定しています。「少人数で親しい人たちと静かに過ごせるキャンプ場です」と、管理人さん。夜間もすぐに駆けつけられる場所に常駐しているため、トラブル時も安心です。

このエリアは夏は過ごしやすい気温ですが、アブやブヨが発生するため、虫除けは必須です。できる限り長ズボンで過ごすのがおすすめです。

冬は寒い日でマイナス15度まで気温が落ち込みます。そのため防寒対策はもちろん、薪ストーブなど本格的な耐寒キャンプの装備が必要になります。

「1月上旬から3月半ばごろまでは冬休みをいただいています。寒すぎて水道管が凍ってしまうので。年末年始は営業しているので、クリスマスキャンプや年越しキャンプを楽しまれるお客さんも多くいらっしゃいますよ」

花々が咲き誇る心地良い林間サイト

アカルパに一歩立ち入って驚くのは、その美しさ。木々の隙間から光が差し込むオートサイトは地形の特性に合わせて、一つひとつ異なる形状をしています。

そしてサイトの脇には満開に咲き誇る多種多様な花々たち。実はこの花は管理人さんが10年以上にわたって育て続けた、努力の結晶なのだそうですよ。

「継続は力なりですね」と笑う管理人さんからは、キャンプサイトへの真摯な愛が伝わってきました。アカルパでは庭園の中に泊まっているかのような、特別なキャンプの時間を過ごせます。

とにかく愛くるしい看板猫たち

ロゴマークにもイラストで描かれている通り、アカルパには4匹の看板猫ちゃんたちがいます。この日姿を見せてくれたのは、一番末っ子の「きなこちゃん」。

管理棟周辺で生活している彼らは、自由気ままに行動しています。どの子もたっぷりの愛情を受けて、のびのびと過ごしているそうですよ。

愛らしい仕草に猫好き、動物好きな人はメロメロに。管理棟周辺で見かけたら、ぜひやさしく見守ってあげてくださいね。

売店ではアカルパオリジナルのドリップコーヒーも販売中。猫好きさんへのお土産にもぴったりですね!

那須高原アカルパ公式Webサイト

https://akarupa.com/

那須連山の恵みを堪能! 立ち寄りスポット情報

那須高原エリアには、火山が生み出した豊かな景色が数多く残されています。キャンプ帰りにぜひドライブしたい道や立ち寄りたいスポットをご紹介します。

1. 那須街道

東北自動車道の那須ICのそばを通る県道17号線は、那須観光の拠点になる主要道路、通称「那須街道(那須高原線)」です。那須岳山麓の峠の茶屋と、高久甲、那須分岐点を結び、通りには那須高原の観光施設や、絶景スポットが並びます。

街道口付近には赤松の並木道が続き、標高が上がるにつれ、眺望がぐんと開けていきます。特に那須高原ビジターセンター付近からは、眼下に麓の街並みが広がり、ドライブするにもぴったりです。

2. 那須ロープウェイ

峠の茶屋を目指して県道17号を登っていくと、那須ロープウェイの山麓駅に到着。ここから山頂駅までロープウェイで上がれます。絶景を楽しみながら周辺のトレッキングを楽しめますが、動きやすい服装や靴など登山装備をお忘れなく。

那須ロープウェイ

https://www.nasu-ropeway.jp/

3. 那須温泉 鹿の湯

那須温泉は熱海や修善寺、草津、伊香保と並び古い歴史を持つ名湯です。「鹿の湯」は濃厚な硫黄の香りに包まれた共同浴場です。那須温泉の源泉は63〜80度と高いため、鹿の湯の湯温も高めに設定されています。

白濁色のお湯は肌に染みこむように滑らかで、濃厚な硫黄のにおいが湯治気分を盛りあげてくれます。那須高原が誇る名湯は、日常の疲れから解き放ってくれることでしょう。

那須高原へクルマで訪れる際の注意事項

那須高原エリアのキャンプ場へクルマで訪れる際に注意すべきは、冬への備えです。平地と比べて冬の訪れが早く、11月ごろには冬装備が必要になるというエリアも。雪が降っていなくても、路面凍結などの恐れがあります。

そのため11月以降に訪れるのであれば、チェーンやスタッドレスタイヤを装備して向かうようにしましょう。

キャンプも、行き帰りの道中も

今回は、「プライベート感」をキーワードに那須高原エリアのキャンプ場だけでなく、道中のドライブも存分に楽しめるプランをご紹介しました。

キャンプも道中も。休日の大切な時間を快適に楽しんでいきましょう!

この記事を書いたライター

大城実結


フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術を専門に執筆している。紙雑誌やWeb媒体問わず活動中。イラストや漫画も発表。月の半分は日本のどこかにおり、その土地の温泉や酒、食材に唸る日々が続く。

Webサイト:miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro



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