
地域の個性が豊かな長崎県。3エリアのドライブプランをご紹介!(島原エリア編)
しかし、観光で足を運ぶとなったら、多くの方が県都・長崎市を真っ先に候補とすると思いますが、県としての長崎は実に広く地域ごとの個性が豊かな地です。
そして、背景には幕藩体制時代の区割りに影響された部分も見られ、現代に受け継がれている文化や伝統に触れることで、より長崎を深く知ることが出来るでしょう。
今回の「島原エリア編」では南部の島原の定番スポットの他、ぜひ立ち寄ったり、体験していただきたいスポットをまとめてみました。
郷土料理と大地の息吹を、島原と大村に訪ねる
長崎市の中心部から車でおよそ40分、福岡市からはおよそ2時間で到着するのが、長崎県の島原半島です。面積は長崎県全体の約11%を占め、国道251号で半島を一周するとおよそ100kmのドライブを楽しめます。
長崎県と一口に言っても、時代を遡るといくつかの藩に分かれていました。島原藩、大村藩、平戸藩、佐賀藩、福江藩、対馬(厳原)藩ですが、現在の長崎市はこれらに含まれず幕府直轄地とされていました。
この江戸時代の行政区分は現在の長崎県における地域文化にも色濃く残っています。特に食文化では各地の郷土料理が今も伝えられており、それぞれの地域で独自性の高い美味しさを体験できます。そこで、今回は島原と大村をメインにその魅力をご紹介していきます。
鉄板ドライブコース
日本一の温泉でリフレッシュし、名物の温泉卵を味わってはどうでしょう?
雲仙といえば、1990年からの噴火をご記憶の方も多いでしょう。大きな被害も生じてしまいましたが噴火活動は1996年6月に終息宣言が出され、力強く復興の道を歩んで現在に至っています。
時に牙を剥く火山ですが、一方では多くの恵みももたらしてくれています。その代表例が温泉、雲仙の「小浜(おばま)温泉」は豊富な湯量と高い湯温から放熱量日本一と言われています。西暦700年代の書物にも存在が記されている古湯、その泉温は105℃と水の沸点を超える高さです。
そんなお湯を気軽に楽しめるのが、「ほっとふっと105」という足湯施設。


泉温にちなみ、その全長は足湯日本一の105mを誇る大規模な施設です。様々な足湯が設けられており、中にはペット足湯もありますから、家族とペットで揃って名湯を楽しめますね。
海沿いの小浜温泉から半島中心部へ向かうと、そこに広がるのが「雲仙地獄」。絶えず蒸気が立ち上っている光景からは、大地の息吹も感じられることでしょう。

こちらで是非味わっていただきたいのが「温泉たまご」、雲仙地獄で蒸した卵は長寿につながるとも言われている名物です。

【穴場スポット①】千々石(ちぢわ)展望台
長崎県を代表する野菜と言えば……
長崎県は全体的に複雑な地形で、平坦な土地が少ないという特徴があります。しかし、そんな条件下でも工夫を重ねて盛んに農業が営まれており、中でも馬鈴薯(じゃがいも)は全国収穫量で3位(2020年)という一大生産地になっています。数の上では北海道が圧倒的な量ですが、長崎は温暖な気候から年に2回の栽培収穫が可能で、特に北海道産の端境期(はざかいき)となる5月から6月にかけては全国で長崎県産が必要とされています。
そんな長崎県のじゃがいも、島原半島の付け根にあたる雲仙市千々石 の「千々石展望台」で名物として長く親しまれている「じゃがちゃん」をぜひ味わってみてください。

県産のじゃがいもを蒸して軽く揚げ、これをふたつ串に刺したもので、揚げたてホクホクの美味しさが絶品ですよ!!
この展望台からは、橘湾のパノラマを楽しめます。そして展望台といえばもう一ヶ所、千々石展望台から国道251号を5kmほど南下して県道128号に入り雲仙温泉方向へ進むと設けられている「岳 棚田展望台」もお薦めのスポット。最大45度という傾斜地に石垣を使って700枚もの水田が設けられており、その美しい風景は必見です♪
【穴場スポット②】島原と大村でご当地グルメを
島原と大村に伝わる郷土の味を堪能してみましょう!
冒頭にも記したように、島原と大村には古くから伝わる郷土料理があり、これは当地でぜひ食べていただきたいところです。
まず島原では、「具雑煮」をいただいてみましょう。
その名の通りたくさんの具が入っていることが特徴的な雑煮で、山海の幸をたっぷりと味わえます。島原の乱を起源とする説もある郷土料理ですが、島原市内にある多くの飲食店で供されていますのでお試しあれ。
そして具雑煮のあとにデザートとしていただきたいのが「かんざらし」、こちらは島原の湧き水と蜂蜜、砂糖で作ったシロップに白玉を入れたもの。
キリッと冷えた状態で供されますので、熱々の具雑煮をいただいたあとに最適な甘味なのです。
麺類を食べたければ、「島原手延そうめん」はいかがでしょうか。
南島原市は豊かな湧き水を活かした手延べそうめんの生産が盛んで、長い時間と手間隙を惜しまず作られたそうめんは、手作りならではの美味しさです。お土産にも最適、いろいろなレシピで楽しめますね。
さて、食のジャンルで最後に紹介するのが「大村寿司」。
島原を少し離れますが、長崎空港も立地する大村市は古くは大村藩の中心でしたが、幕藩体制前の戦国期から当地をおさめていた大村氏は島原の有馬氏との戦いで敗退を余儀なくされました。しかしその後に領地を取り戻して凱旋、これを祝うために領民が作ったことが起源とされています。ごはんを長方形の木箱に敷き、そこへ魚や野菜を載せた押し寿司で、市内の飲食店で味わったり持ち帰ることが出来ます。
具雑煮 – 島原市
https://www.city.shimabara.lg.jp/page953.html
かんざらし – 島原市
https://www.city.shimabara.lg.jp/page956.html
島原手延そうめん - 南島原市
http://minamishimabara-somen.jp/
大村寿司 - 大村市観光コンベンション協会
【穴場スポット③】船旅も楽しむドライブルート
島原半島へのドライブ、そのアクセスもいろいろな楽しみ方から選んでみませんか。
スタンダードな方法は、長崎自動車道で諫早(いさはや) まで走り、そこから国道を使うというもの。そこでちょっと地図を見ていただくと、諫早湾に一本の道路が走っていることに気付くことでしょう。
これは「諫早湾干拓堤防道路」で、湾の干拓を行う大規模な事業によって生み出された農道です。湾を横断する8kmの直線道路、その中ほどには駐車帯を備える休憩所が設けられており、諫早湾の眺望も楽しめるのでドライブコースにも最適です。
一方で、ちょっとした船旅を楽しんでみるというルートも選ぶことが出来ます。
島原半島から有明海をはさんだ対岸は熊本県、熊本港と島原港の間には2社がカーフェリーを運航しています。
島原と熊本間の運航距離は約20kmなのですが、これを陸路で走ると有明海をグルリと回って4時間ほどを要します。つまり、フェリーを上手く使うと短いながらも船旅の情緒を味わえますし、熊本もセットにした観光ドライブのプランも構築可能、ということなのです。
もうひとつ、島原からは天草へのフェリーも就航しています。こちらは島原の南端にある口之津(くちのつ)と天草の北端にあたる鬼池を結ぶ航路で、およそ30分という乗船時間。天草と島原、ふたつの地を訪ねるドライブコースを組み立ててみるのも面白いですね!
島原鉄道 フェリー (島原~天草)

最後に
今回ご紹介したスポットは、長崎県を楽しめるほんの一部。まだまだ長崎県にはご紹介しきれていない楽しさや美味しさが盛りだくさんで、何度か通っても訪れるたびに新しい発見や出会いが待っています。
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