【教えてTeam UKYO】「ロードバイク×クルマの楽しみ方」って?

Team UKYO(チーム右京)は、片山右京氏が率いる日本のプロロードレースチームです。プロ選手とはいえ素顔について知っている人は少ないはず…。ということで今回はTeam UKYOの選手に「ロードバイクとクルマ」にまつわるアレコレを聞いてみました!
選手ならではのクルマ事情からロード車載時の収納テクニックまで、意外な素顔や便利なアイディアを発見できるかもしれませんよ。
2021.10.24

実はこだわってます! 選手のクルマ事情あれこれ

選手の多くは自家用車持ちってホント?

「自転車選手とクルマ?」と、疑問に思う方もいらっしゃるはず。実は自転車レースとクルマは切っても切れない関係にあります。より効率的にトレーニングするのにも、遠方でのレースに参加するのにも、クルマは選手の良き相棒なのです。
チーム右京の選手のみなさんにお聞きしたのが「クルマを持っていますか」という質問。半数以上の選手が「自家用車を持っている」とのことでした。

国産車から輸入車まで、こんなクルマに乗ってます

中でも印象的だったのが、武山晃輔選手と賀隆貴選手の二人でした。​

フォルクスワーゲン・パサートヴァリアントに乗っているのは武山晃輔選手。
「トレーニングやレースに行く際に、大きい荷物と自転車を室内積みして運用したいと思い、ステーションワゴンにしました。積み込む際も、二人分くらいの荷物と自転車であれば、後部座席を倒す事で、車輪などを外す事なく積み込む事ができ、出し入れが非常に簡単で楽に乗り出す事ができます」(武山)

広々とした室内空間のおかげで楽にバイクや荷物を積み込みできるのがポイントとのことです。
そしてかなりマニアックなクルマの楽しみ方をしているのが宇賀隆貴選手。愛車はトヨタ・カローラランクス Zエアロツアラーです。

「トヨタ車の中でハッチバック、パワーがあるエンジンを積んでいるMT車と選択肢を絞ったところ、カローラランクスしかありませんでした。2ZZエンジンが気持ちよく吹き上がるいい車です」(宇賀)

クルマメーカーの元メカニックのお父さんの影響を受け、クルマがとても好きだという宇賀選手。自転車レースのオフシーズンにはジムカーナにも参加し、自身でもモータースポーツを楽しんでいるそうです。そして最近はトヨタ・MR2(AW11型)にお熱なのだとか!

ロードバイクを車載するときのコツ、教えてください!

ロードバイクの多くは10kg前後の重さで持ち上げも容易であったり、車輪を簡単に外せたりすることから、手軽にクルマに乗せて運べるのも大きな魅力。そのためどんなことに気を付けて車載すればいいのか、コツが気になる人も多いでしょう。
普段からクルマにロードバイクを積み込んでいる選手たちに聞いてみました。

自転車の積み込み方、選手はどうしてる?

自転車のクルマへの積み込み方法は大きく分けて2種類あります。1つ目が外付け車載でルーフキャリア(屋根に取り付け)やリアキャリア(バックドアに取り付け)を用いる方法です。

2つ目が車内への積み込み。専用キャリアを用いたり、シートベルトで固定する方法があります。

アンケートを取ったところ、選手のほぼ全員が「車内積み派」のようでした。やはりロードバイクは高価で大切な機材ですので、天候などにも左右されない車内積みの方が安心かもしれませんね。

車内固定用キャリアが便利!

固定キャリアをレコメンドしたのは小石祐馬選手と石原悠希選手。
「キャリアは前輪を外すタイプではなく、そのまま載せられるタイプが使い勝手もよくおすすめです」(石原)

キャリアがなくても積み込み可能。元ショップ店員のコツも!

またキャリアが無くとも工夫さえすれば積み込みは可能です。クルマの収納スペースの広さによって、そのまま積み込むか前後輪を外すか異なってきます。
仮に自転車を寝かせて収納する際には、「変速機に注意してほしい」と吉岡直哉選手。
「(横倒しで積み込むときには)変速機側を上向きに積んだほうが良いです。変速機が下側になって積むと、変速機が曲がってしまう可能性があります。上向きに積む場合でも、変速機に物があたってダメージを与えないように注意する必要があります」

一元自転車ショップ店員、現チームマネージャーの大西恵太さんは、ダイハツ・ミライースとメルセデスベンツ・BクラスW245後期の2台持ちです。軽自動車のミライースは車載スペースも少なく感じてしまいますが…?
「前後のホイールを外してフレームを天地返しにし、後部座席に置いてシートベルトを締めるのが一番確実な車載方法です」(大西)

この方法であればミライースであっても2台は乗せることができるそうですよ!

選手全員が注意喚起「チェーンオイルの汚れには気を付けて」

室内に自転車を積み込む際に、選手誰しもが口を揃えて言うのがチェーンオイルの汚れについてです。チェーン周りは必ずと言っていいほど汚れており、手や脚に付いてなかなか落ちず苦労している人も多いはずです。「(クルマの)内装に付いたら、落とすことは不可能だと思います」(宇賀)
チェーンオイルの汚れを防止するには、チェーン周りの保護が大切です。選手の多くは使い古した毛布やバスタオルで包み保護しているようです。

また吉岡選手や武山選手は洋式トイレの便座カバーを活用しているといいます。「チェーン周りに被せることで、快適に持ち運ぶことができます」(武山)

クルマ×ロードバイクでもっと速く、もっと遠くへ

今回はチーム右京の自転車チームの選手みなさんに、クルマと自転車について教えてもらいました。プロロードレース選手にとって、クルマはトレーニングや遠征時の相棒です。選手たちのアイディアを参考に、あなたのサイクリングライフを彩ってくださいね。そしてTeam UKYOの活躍にも注目ですよ!

Team UKYO公式サイト

http://www.teamukyo.com/

この記事を書いたライター

大城実結


フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術を専門に執筆している。紙雑誌やWeb媒体問わず活動中。イラストや漫画も発表。月の半分は日本のどこかにおり、その土地の温泉や酒、食材に唸る日々が続く。

Webサイト:miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro



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