“雨の日”で思い出す歌は? レイン・ドライブで聴きたい曲はこれだ!

日本には四季があり、夏の手前には“梅雨”がある。ごく一般的に考えれば、「雨が好き」という人はあまり多くないと思われるが、とはいえ梅雨も日本の風土のひとつである。雨の多い季節をポジティブに過ごす工夫も大切だ。そこで今回Sound Grooverでは「雨の日ソングといえば?」というアンケートを実施してみたところ、なんと予想を超えるたくさんの回答をいただいた! みんな「雨」の日、意外と好きなのかな? さっそくベスト10をランキング形式で発表していこう。
2021.07.30

10位 『みずいろの雨』八神純子

第10位は同数で2曲が並んだ。
1曲はまさに“雨ソング”の代表、八神純子の『みずいろの雨』。1978年の大ヒット曲だ。ちなみに78年といえばサザンオールスターズがデビューした年。それまでの歌謡曲に代わり、“ニューミュージック”と呼ばれるアーティスト自身が作詞・作曲を手掛ける音楽が台頭し始めた時期。八神純子もそのムーブメントを代表する女性アーティストで、この『みずいろの雨』の作詞は当時20歳の彼女が手がけている。この曲の特徴は歌いだしの強烈なサビのメロディーだ。雨の歌というと、しっとりしたメロディーをイメージするが、この曲は冒頭から豪雨がザンザンと叩きつける。「跡かたもなく流されていく、愛のかたち」なのだ。そしてそれを歌い上げるボーカルのパワフルさがまたすごい。ちなみに八神純子はその後、アメリカに渡りボーカリストとして活躍を続ける。

10位 『バチェラーガール』稲垣潤一

同数で並んだもう1曲は稲垣潤一が歌った『バチェラーガール』。タイトルだけを聞くと「雨の歌?」と思うかもしれないが、歌い出しから♪雨は壊れたピアノさ〜、と始まる、まごうかたなき“雨”をモチーフとした歌だ。この曲は1985年に発売され、作詞/松本隆、作曲/大滝詠一というヒットメーカー・コンビが手がけたもの。舗道を叩く雨音をピアノのメロディーに例えた歌詞はさすが!と言うしかない。ちなみにこの『バチェラーガール』は当時の横浜ゴムのCMソングにも起用されている。

8位 『最後の雨』中西保志

8位は中西保志の『最後の雨』。1992年に発売されたこの曲、おそらくいま40代以上の男性なら、カラオケで「♪本気で忘れるぐらい〜なら、泣けるほど愛したりしない〜」と熱唱した人も多いのでは? 雨の中での男女の別れのシーンを切なく歌い上げる楽曲は、今回とくに女性からの支持が高かった。ちなみにこの曲は発売当初はさほどのヒットはしなかったものの、数年にわたるロングヒットとなり最終的には100万枚近くを売り上げたという。まさに王道の「雨ソング」と言えるだろう。

7位 『雨の日と月曜日は』ザ・カーペンターズ

7位は洋楽がチャートイン。カーペンターズの『雨の日と月曜日は』だ。原題は『Rainy Days and Mondays』、つまり直訳のタイトルである。カーペンターズはご存知のとおり兄のリチャード・カーペンターと妹のカレンによる、70年代のアメリカを代表するデュオグループ。今も歌い継がれる数々のヒット曲を生んでいるが、この曲は1970年に『遙かなる影(Close to you)』を大ヒットさせた後、1971年にリリースされた作品だ。「雨の月曜日はいつも気が滅入ってしまう」と歌うカレンの歌声は美しく伸びやかで、むしろ雨の日の憂鬱な気分を晴らしてくれる。

6位 『はじまりはいつも雨』ASKA

6位はASKAの『はじまりはいつも雨』。チャゲ&飛鳥ではなくASKA名義での楽曲として1991年にリリースされている。ちなみにこの年はチャゲアスの大ヒット曲『SAY YES』が発表された年でもある。ここまでのランキング曲を見てきても分かるとおり、雨の歌というのは“別れ”や“憂鬱な気持ち”を歌ったものが多いが、ASKAのこの曲は恋人同士の気持ちを雨を絡ませてロマンチックに表現している。ASKAはこれに続くソロシングル曲として『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』をリリースし大ヒットさせている。まさに“天気を味方につけた”ASKAなのである。

5位 『レイニーブルー』徳永英明

5位は、これはランキング入りするだろう〜!と予想された超メジャーなレインソング、徳永英明が1986年に発売した『レイニーブルー』。ちなみにこの曲は徳永英明のデビュー曲でもある。これもやはり恋人同士の別れを切なく歌い上げるバラード曲で、今回紹介している楽曲の中でも、ひときわ“ずぶ濡れ度”が高い。それがまた徳永英明のハスキーボイスとマッチするのだ。

4位 『雨音はショパンの調べ』小林麻美

4位は小林麻美の『雨音はショパンの調べ』。1984年のヒット曲だ。この曲はイタリア歌手、ガゼボの『アイ・ライク・ショパン』をカバーしたもので、日本語詞は小林麻美と親交のあった松任谷由実が手がけている。イントロの雨音をイメージさせるピアノの旋律が印象的で、曲全体もしとしと降り続く雨のように淡々と歌われる。当時、小林麻美は女優、モデル業を中心に活動しており、そのイメージを重視したためか、テレビや映像で本人が歌ったことは一度もなかった。それでも今もこうして“雨の曲”として挙げられるということは、いかに楽曲の印象が強かったかということの現れだ。

3位 『雨に唄えば』ジーン・ケリー

さあ、ここからベストスリー発表! 3位は……じつはちょっと意外? ジーン・ケリーの『雨に唄えば』。1952年に公開された同名のミュージカル映画の中で主役のジーン・ケリーが歌った曲。確かに世界でもっとも有名な“雨の曲”とも言えるけれど、なんと70年前の曲が2021年のランキング3位に入るとは……。とはいえどしゃ降りの中、傘をたたんだジーン・ケリーが雨に打たれながらステップを踏み歌うあのシーンは、ミュージカル映画史に残る名シーン、まさに時代を超えるレイニー・ソングなのだ。

2位 『雨』森高千里

さあ“雨の歌”ランキングも残り2曲! 2位になったのはその名も『雨』。80-90年代にアイドルとして絶大な人気を誇った森高千里が1990年に発売した曲。アンケートの内訳から見える特徴は、とにかく男性からの支持が高いこと、女性だけのランキングでは31位なのに、男性アンケートを加えるとイッキに2位に上昇!なのだ。曲はとてもシンプルなミドルテンポのバラード。歌詞も雨ソングの定番といえる恋人同志の“別れ”の心情を率直に描いたもので(作詞は森高千里自身)、全体にとても素直な印象の曲だ。だがそれゆえに心に響き、長く愛される曲になったのだろう。

1位 『ドラマティック・レイン』稲垣潤一

いよいよ“雨の歌”ランキング1位! なんとベストテンに2曲をランクインさせるという快挙?を成し遂げたのは稲垣潤一。1982年にリリースした『ドラマティック・レイン』は、当時“和製AOR”(AOR=Adult Oriented Rock/大人志向のロック、の意味)とも言われた都会的なメロディーにタイトル通りドラマティックな歌詞を組み合わせた名曲だ。ちなみに稲垣潤一のデビュー曲は『雨のリグレット』。まさに日本音楽界いちの“雨男”と言っていいだろう。先の『バチェラーガール』同様、この『ドラマティックレイン』も横浜ゴム(アスペック)のCMソングに起用されている。アンケート回答者の忖度が働いている?とは思わないが、まさに「雨ソングといえば横浜ゴム」というキャッチフレーズも生まれそう? な結果となった。

           1980年代 ヨコハマ「ASPEC」のCM

11~30位にはどんな曲が?

さて、以下は11位以下に並んだ「雨の日ソング」のリスト。このあたりになると年代も音楽のジャンルもさまざまで、なにがしかの“傾向”を読み取るのは難しいが、あらためて感じるのは洋の東西を問わず「雨の歌」は多いのだな、ということ。土砂降りの雨に打たれる大失恋ソングから、雨上がりの空に希望をいだく前向きソングまで、いずれにしても“雨”には人の心を動かす力があるらしい。さてあなたの好きなレイン・ソングは、ここにあるだろうか?

  • 『TIME』B'z
  • 『Squall』福山雅治
  • 『寺尾聰』シャドウシティ
  • 『東京』桑田佳祐
  • 『Rain』マドンナ
  • 『雨やどり』さだまさし
  • 『雨』三善英史
  • 『Before the Rain』Lee Oscar
  • 『I like Chopin』Gazebo
  • 『雨の慕情』八代亜紀
  • 『雨に濡れて』ZYYG REV ZARD&WANDS
  • 『晴れたらいいね』DREAMS COME TRUE
  • 『雨よ流して』沢田聖子
  • 『ENDLESS RAIN』X JAPAN
  • 『雨上がりの夜空に』RCサクセション
  • 『雨を見たかい』CCR
  • 『9月の雨』太田裕美
  • 『Weeping in the rain』柳ジョージ&レイニーウッド
  • 『雨のウェンズデイ』大瀧詠一
  • 『雨にぬれても』B・J・トーマス

おわりに

あらためてベストテン入りした曲を見直すと、そのほとんどが80年代〜90年代前半にリリースされた曲であることがわかる。この結果はアンケート回答者の世代によるところも大きいと思うが、それにしてもなぜ、これほど曲の年代が集中しているのか?? 「雨ソング」と時代の関係性については、当ウェブサイトでおなじみのライター、夢野忠則さんが面白い考察をしているのでぜひ読んでいただきたい。

夢野さんの記事はこちら

というわけで予想以上の応募をいただいた雨ソングリクエスト。お楽しみいただけましたでしょうか? 次回は夏の歌?または秋の歌?リクエスト企画をお楽しみに!

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