雨と燃費とヨコハマタイヤ

いまや「低燃費タイヤ」というカテゴリーが標準的な時代になりました。
改めて、それって一体どんなタイヤなの? 燃費以外の性能は?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、横浜ゴムの低燃費タイヤについて出来るだけわかりやすく解説し、私たちのタイヤづくりの思いもお話させていただきます。
2021.06.29

低燃費とWET性能

タイヤでクルマの燃費をよくするとはどういうことでしょうか?
エンジンで発生したエネルギーを受けたタイヤが、そのエネルギーを効率よく進むチカラに変換できること、つまりそのエネルギーを無駄にしないこと、簡単に言えばこれが燃費にいいタイヤです。タイヤの転がり抵抗を小さくした転がりやすいタイヤとも言われます。
横浜ゴムではこれを、主にゴムの配合技術でコントロールしています。

しかし一般的なゴムの特性として、燃費を良くしていくと運動性能(特にWET性能)は悪化する傾向にあります。これはちょっと問題ですね。タイヤとして肝心なのは安全性を損なわないこと、つまり「走る・曲がる・止まる」という性能がしっかりと保有されることであり、ここが私たちの取り組みでもあります。
燃費とWET性能のどちらにも良い効果を発揮する材料として「シリカ」というものがあります。横浜ゴムではシリカの配合研究は古くから始めていました。

シリカ入りタイヤの特徴

シリカをゴムに配合すると、

➀タイヤが回転し進んでいく時の無駄なエネルギーロスを少なくし
②路面温度が下がってもゴムが硬くなりにくく、アスファルトの細かな凹凸に対応するしなやかさをキープできる

という特性を高めることができます。
つまりこれが➀燃費に効き、②WETグリップに効くという性能を発揮させる訳です。

ただ、シリカには少し厄介な問題があります。シリカは油性には混ざりにくい特性があり、ゴムに配合するとシリカ同士が偏ってしまうのです。横浜ゴムでは長年のシリカ配合研究を重ねたことにより、シリカを分散させる、シリカをゴムに馴染ませる、シリカの粒子を小さくする、シリカを広く均一に混合するなどといった、様々な視点でシリカのメリットを最大限に引き出す技術を高めてきました。

低燃費タイヤラベリング制度

タイヤの低燃費性能を表示する時、過去には「当社従来品と比べ」という表示方法でした。これでは各社の基準タイヤがまちまちで、性能の公正な把握が難しい状態でした。
2010年、JATMA(日本タイヤ協会)により統一した測定方法による性能のグレード表示制度(燃費とWET)が施行され、これまで以上に分かりやすく、選びやすくなりました。(乗用車用ナツタイヤのみ)
現在ヨコハマタイヤでは「WET/a」を数多く保有し*、低燃費とWET性能を両立したタイヤのご提供を進めています。店頭POPなどで「WET a 」と語りかけているのは、こういう事なのです。

*(WET a 保有373サイズ:2021年6月現在)

詳しくはタイヤサイトをご覧ください。

https://www.y-yokohama.com/product/tire/wet-a/tech/

晴れでも雨でも、ドライバーがいつも安心してアクティブに出かけることができる、心おきなくカーカルチャーを楽しめるのは素敵ですよね。そのために私たちは、低燃費性能による環境負荷の低減や、優れたWET性能による安全性能の追求をタイヤメーカーとして高めていきます。それが私たちのタイヤづくりの長年の設計思想です。


より詳しい動画はこちら。「低燃費タイヤをもっと知ろう」

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