YOKOHAMA INDUSTRIAL PRODUCTS ITALY s.r.l.(YI-IT) (イタリア)
PRODUCTION OF OFF SHORE&IN SHORE HOSES
敷地面積70,602㎡
従業員数86名(2019年12月)
所在地Località Tamarete, 66026 Ortona (Chieti province) - Italy
相談・苦情などの受付窓口Contact for consultation and complaints: Dept. Human Resources Department
Tel: +39 085 90338201 Fax: +39 085 90338401
社長ご挨拶
横浜ゴムは2014年にオルトナ工場を設立して以降、製品の品質管理を重視して、各工程での作業の高度化を進めています。2015年には、適正な事業活動管理のため、デザインレビュー(DR)手法を導入しました。ラボ試験、試作試験を経て、本格生産までの認定などの基準をより明確にして運用を行いました。2016年には、生産不具合に対する根本原因分析を行う「PYB方法論」を導入し、予防措置を確立しました。これにより、品質問題の再発防止策などの実施状況を可視化することができました。
同様に、私たちは、安全と環境を重視しています。そこで、既存の雨水管理システムに、新しい排水処理システムを追加採用し、環境への影響を低減することができました。また、私たちは、埋立処分の代わりに廃棄物を回収して、廃棄物を再利用する外部企業を探すことに尽力しています。さらには、R22フロンガスを代替することを進めています。安全性については、YRCの基準に沿って作業場のリスクアセスメントを再検討しています。これを受けて、当社工場の製造・試験機のリスク低減を目的とした行動計画を策定しました。"Stop, Call & Wait "(止める、呼ぶ、待つ)アプローチの導入には大きな注意が払われています。
2019年、当社はISO9001:2015、ISO14001:2015、OHSAS18001:2007の認証を維持し、正常に運用しました。
組織統治
組織と体制の見直し
より良い戦略的目標に活動を集中させ、期待される財務結果を可能にするために、全体の構造は、異なる戦略的な柱の中に分割されました。責任は技術部門(品質、製造、エンジニアリング、R&D)、スタッフ部門(R&D、販売、サプライチェーン、財務、HSE)および販売部門のための3つの管理代表者に割り当てました。2019年はこうした措置を講じ、横浜ゴムの専門家との相乗効果をさらに高め、製品の品質とコスト競争力を強化することで、さらなる成長を実現したいと考えています。
人権
人権と雇用
YI-ITでは7名の障がい者を雇用しています。
また、各自の従業員の家庭の状況に対応するために要望を受けてアルバイトを許可しています。
当社は、英国出身の工場長と日本出身の副社長をはじめとして、外国人労働者と外国文化を歓迎し、交流を図っています。
当社は、内部または外部の不正の可能性がある案件を証明するために、すべての従業員が利用できる内部告発システムも作成しました。
労働慣行
ヨコハマ工業品イタリアは、品質、安全、環境の総合的な要件を満たす製品とサービスを提供することにより、お客さまのニーズを満たすことを目指しています。
使命環境保護、汚染防止、持続可能性、および従業員の安全衛生を重視し、取扱う石油製品、化学品、石油化学製品の品質管理、信頼性確保、納期厳守を通じて、ゴムホースの設計と製造のリーダーとして認められること
適用範囲以下に示す販売部門からサプライヤーの選択までの全ての組織が範囲となります。
組織販売部門(主な顧客、代理店)、サプライチェーン管理部門(サプライヤー、請負業者)、財務・経理部門、技術部門、プロジェクト管理部門、品質管理部門、生産部門、物流部門、安全衛生環境部門、人事部門、横浜ゴムおよび本社
目標
- 顧客サービス
- 財務パフォーマンス
- 収益性の成長
- 人材の高度化
そのためにも、当社は、環境方針と労働者の安全に取り組む必要があり、現在の方針に従って以下の活動を行います。
- 法律や規制、および事業に適用される環境と安全に関する要求に従って、現場作業における予防と環境保護と事故防止の効果的な施策を促進する。
- 統合管理システム(UNI EN ISO 14001およびOHSAS 18001)の要求事項への適合を図っていく。
- 統合システムのパフォーマンスを定期的に評価する。
- 継続的改善の観点から、少なくとも年1回、安全と環境の目標を見直す。
- 安全および環境に関連する全ての不適合を取り除く。
- 違反の発生または再発を防ぐための是正措置および予防措置を実施する。
- 事業活動の環境側面とリスクを監視し、環境への影響を最小限に抑え、職場におけるリスクを削減する行動を実施する。
このため、当社は以下の目標達成を目指しています。
- 全ての環境基準値の監視および管理
- 廃棄物量の削減
- 資源の使用量を削減
- 排水中の汚染物質の減少
- 温室効果ガスの排出を減少
- 職場での作業環境の改善
- 事故発生の極小化
取り組み
◆コンプライアンス
国際規格ISO 9001:2015、ISO 14001:2015およびOHSAS18001:2007に従って、統合された品質、環境および安全を積極的かつ継続的に向上する。
コンプライアンスの義務、環境と安全に関する法的要件、および当社が合意し適用されるその他の要件を遵守する。
◆製品とプロセス
公害や事故、職業病の予防と品質水準の維持、そして顧客の要求に対応するために、工程管理と規定の策定を計画し、実施する。
清潔さと柔軟性を最高の水準で達成するため、継続的な研究と廃棄物の削減を推進する企業文化の構築に2Sシステムを採用する。
◆サプライヤーと請負業者の管理
サプライヤーと請負業者を定期的に監査し、環境と安全を尊重した品質の両面で継続的な改善活動を行う。
◆資源・人材
周知、教育、訓練を通じ、全てのスタッフ、特に経営幹部が目標達成のための全ての取り組みを理解し、関与させる。
労働安全衛生
環境
環境マネジメント
何よりもまず、事業の環境負荷を軽減することを念頭に置いています。
YI-ITは、会社運営の危険性を監視し、より詳細に情報を更新するために、当社のすべてのプロセスリスク(火災リスク、不正確な廃棄物管理のリスク、大気放出に関連するリスク、排水のリスク、危険な液体流出のリスク)のリスク評価の再検討をしています。
一方、当社は、2018年5月に、水処理と大気排出に対して地域行政当局から公式に承認も受けています。
その他、廃棄ゴムの量を減らし、ゴムの再利用プロセスを改善することにも取り組んでいます。
さらに、すでに述べたように、YI-ITはISO140001:2015認証を取得し、運用しています。
環境データ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
廃棄物発生量(t) | 0.0 | 131 | 110 | 134 | 54 | |
埋立率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
埋立量(t) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
エネルギー使用量 (原油換算:kl) |
電力 | 0.0 | 376 | 347 | 334 | 251 |
燃料 | 0.0 | 404 | 357 | 370 | 295 | |
合計 | 0.0 | 780 | 704 | 704 | 546 | |
温室効果ガス排出量(千t-CO2) | — | 1.3 | 1.2 | 1.2 | 0.936 | |
水使用量(千㎥) | — | 17.2 | 11.5 | 14.3 | 9.9 |
- 年度:1月~12月
- 温室効果ガス排出量の算定は、海外拠点では、GHGプロトコルを使用しました。
公正な事業慣行
当社はサプライヤーとの継続的な連絡と協力関係の維持を図っています。主な18のサプライヤーはヨーロッパにあります。
毎年、品質と信頼性の面でサプライヤーの成長を促進するため、監査スケジュールを設定しています。
供給に必要な目標を確実に達成することを目的として、継続的にサプライヤーの実績を検証、チェックしています。
消費者課題
YIITは、手順PG18「顧客満足」およびPG20「PYB管理」に従って製品のパフォーマンスを管理しました。
このような分析の結果を考慮し、品質、環境、安全性の問題に関して設定されている年次方針に従って、定量化可能な改善目標の確立に定期的に取り組んでいます。
さらに、この会社は常に環境に優しい製品の開発の可能性に焦点を当てています。
このような品質関連の問題を認識し、注意を払った結果、2018年にYIITはISO 9001:2015認証を確認することができました。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
同社従業員の90%がオルトナの出身です。採用を通じて地域の雇用に大きく貢献しています。2019年9月に地元が工場50周年(1969年に建設活動を開始)を祝いました。市長や昔の従業員が工場を訪れ、ささやかなセレモニーが行われ、現在の横浜の経営者にはお祝いのタグが贈られました。また、地元の空手/柔道スポーツ教育学校を支援しています。ここでは、オルトナの町の10代の若者が訓練され、スポーツ価値と相手の尊敬のための教育に特に注目されています。