横浜工業品製造インドネシア(YI-ID)
マリンホースおよび空気式防舷材の生産・販売
敷地面積51,000m2
従業員数142名(2022年4月)
所在地Jl. Mas Surya Negara VIII No.6 Kawasan Industri Terpadu Kabil-Batam Kepulauan Riau Indonesia.
相談・苦情などの受付窓口TEL:+62-778-807-0100 FAX:+62-778-807-0101
社長ご挨拶
PT. YOKOHAMA INDUSTRIAL PRODUCTS MANUFACTURING INDONESIA(YI-ID)は、2014年2月に、高い品質とブランド力を背景に海洋商品の市場シェア拡大を目指し、コスト競争力に優れた海外生産拠点として、インドネシア バタム島に設立された会社です。バタム島は、アジア最大のハブ港であるシンガポールから20kmと近く、国際物流面での利便性に優れています。
2014年から工場建設を開始し、2016年から、STSホース、空気式防舷材の製造・販売を開始しました。また、2017年からは、マリンホースの製造・販売も開始しました。
2016年には、ISO9001を取得し、2017年4月には、ISO14001およびOHSAS18001も取得しました。2018年には、ISO9001:2015への更新を完了しました。2021年6月には、米国石油協会が発行する品質規格「API Specification Q1 9th Edition」(API Spec Q1)の認証を取得しました。
安全、環境、品質のマネジメントシステムを、運用し、継続的な改善活動を進めています。
私たちは、お客さま、従業員、地域の皆さまに信頼される会社を目指し、活動を進めています。
組織統治
組織・体制の見直し
社長をトップとして、人事課長、各職場の代表からなるコンプライアンスコミッティーを運営しています。
毎月、従業員からの要望やコンプライアンスに関する問い合わせや情報を、E-mail、依頼フォーム、もしくは直接確認し、改善に取り組んでいます。
毎月の工場朝礼(Company Wide Meeting)において、従業員へのコンプライアンス教育(企業行動規範、内部報告、ハラスメントなど)を行っています。コロナの影響もあり、Meeting は屋外のスペースを使用し実施しております。
2018年設立しUnion(FSPMI:インドネシア金属産業労働組合連盟)ですが、コロナの影響などにより活動が停滞していたこともあり、21年10月解散となりました。それにより、労働局に認可を頂き、BiPartit(労使協議会:社内組織)を立上げ、月1回、または必要なときに会合を開き、労使問題について協議を実施しております
人権
インドネシアは、多民族国家で、民族によって文化や伝統が違います。
国家設立にあたり、多様な環境や文化を尊重しつつ、みんなで団結し、統一していこうという精神があります。
私たちもその精神を尊重し、人材採用において、人種、性別、宗教、児童労働などの法律に、反することなく採用活動を行っています。
労働慣行
労働安全衛生
安全衛生基本理念
- 安全衛生はすべての基本とし、労働災害防止と、心身共に健康で快適な職場づくりに取り組んでいく
を基本理念とし、ISO45001をベースとして安全衛生活動を推進しています。
従業員への安全教育
従業員への継続的に安全衛生教育を実施しています。
(1)交通災害防止
YI-IDの従業員は、オートバイによる通勤が大半を占めています。
そこで、通勤中の事故を防止するために、定期的に外部の講師を呼んで、オートバイの安全運転講習、シミュレーターを使用したデモなどを開催しています。
また、2017年から追加の交通災害防止対策として、安全チームによるオートバイの点検検査を毎月実施しています。検査項目は、オートバイの安全のための重要項目である照明、表示器、ブレーキ、ミラー、タイヤ空気圧など約10項目からなっています。
(2)公開作業観察
隔週、公開作業観察活動(D-day Activity : Demonstrationday activity)を開催し、課長、管理者が作業を観察し、安全・品質等の問題点を見つけ、作業改善、作業手順の見直しなどを実施しています。
(3)消防避難訓練
毎年、火災の発生を想定して、全従業員を対象に、消防避難訓練を実施しています。夜間の避難訓練も実施しております。
最初の火災警報の後、構内放送の指示に従い、安全に避難できるよう訓練をしています。
(4)ロール救出訓練
危険リスクの高い作業として、ロールミルの作業があります。
作業者の安全意識の向上および万一の大事故に備え、3カ月ごとに訓練者をローテーションしながら訓練を実施しています。
(5)2S活動
2Sは、安全の基本をベースに、隔週で各職場を相互に点検し、2Sレベルの向上を図っています。
(6)健康維持のためのノンオイルフードの提供
インドネシアの食事は、オイルを使用したものが多くあります。摂取量が多いと、健康への悪影響を与えます。そこで、月に1度、オイルを使用しない昼食の提供を始めました。食堂では、オイルを使用せずに、ボイルやグリルで調理した食事を提供しています。
コミュニケーション
社内でのコミュニケーション向上の一環として、独立記念日のイベント、ブカ・プアサ、ファミリーデイなどを開催しておりましたが、コロナ禍のため、集会ができなくなりました。21年は、3回に分けて食事会を開催しました。
環境
環境マネジメント
- 「社会に対する公正さと環境との調和を大切にする」を規範として、トップレベルの環境貢献企業になる
を基本理念とし、ISO14001をベースとして、環境改善活動を推進しています。
環境データ
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
廃棄物処理量(t) | 242 | 380 | 355 | 313 | 358 | |
埋立率(%) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
埋立量(t) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | |
エネルギー使用量 (原油換算:kl) |
電力 | 544 | 679 | 704 | 772 | 737 |
燃料 | 919 | 1,146 | 1,320 | 1,554 | 1,388 | |
合計 | 1,463 | 1,825 | 2,024 | 2,326 | 2,125 | |
温室効果ガス排出量(千t-CO2) | 3.48 | 4.34 | 4.7 | 5.4 | 5.0 | |
水使用量(千m3) | 34.7 | 31.2 | 30.0 | 32.2 | 32.2 |
- 年度:1月~12月
- 海外拠点の算定では、GHGプロトコルを使用しました。
公正な事業慣行
横浜ゴムの行動規範をベースに、インドネシア語での行動規範を作成し、YI-ID版コンプライアンスカードを、全従業員へ配布し、教育を実施しました。
また、コンプライアンスに関する相談窓口を明確(メール、電話等)にし、随時、相談等の受付を実施しています。
消費者課題
2017年にインドネシア市場での販売促進を推進するため、インドネシア販売担当および技術サポートを設置しました。
インドネシアにはローカルコンテントがあり、製品において、インドネシア国内で調達した材料の比率が多くなると、国内商談を有利に進めることができます。2017年は18%でしたが、2018年26%、2019年は30%でしたが、2022年は40%となりました。引き続き、比率を大きくするために、材料の現調化を推進しています。
また、ISO9001並びにAPI SpecQ1*をベースとして、品質改善活動を推進しています。
- 石油や原油の海上移送に使われるマリンホースについて、アメリカ石油協会(API)が発行する規格「API Specification Q1 9th Edition」(=API Spec Q1)の認証を取得しています。同規格は石油、石油化学、天然ガスに関わる産業で事業を行う組織の品質マネジメントシステムを定めたもの。生産現場におけるリスクアセスメントや変更管理などを厳しく定めており、認証取得は組織や製品の社会的信頼性向上に貢献します。
苦情などへの対応
皆さまからいただきました情報については、要領に基づき、迅速に社内展開され、分析・対策等を立てて、お客さまへ回答・対応しています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域社会とのかかわり
インドネシアは、90%以上がイスラム教徒ということもあり、イスラム教に関する行事が多くあります。
イスラム教徒は、普段の食事ができることに感謝し、飢餓にあえぐ人たちの気持ちを理解するために断食月を設けています。
この間、日中での飲食を控えており、日が沈むと同時に、家族そろって、食事をとれることに、感謝し、お祈りします。この催しをブカ・プアサと言います。
弊社では、この間、従業員と孤児の方が一緒に、ブカ・プアサの催しておりましたが、コロナの影響により、孤児への寄付のみとなりました。
ハリ・ラヤは、イスラムの犠牲祭のお祝いで、すべての人に牛肉を提供し、各家庭で牛肉の特別な料理を作り、食事をする伝統的な行事です。
YI-IDも牛を1頭寄付しています。