尾道工場(OP)
建設、産業車両用タイヤの製造
敷地面積193,000m2
従業員数390名(2021年12月)
所在地広島県尾道市東尾道20番地
相談・苦情などの受付窓口工場管理課
TEL:0848-46-4580
FAX:0848-46-4579
工場長ご挨拶
尾道工場は瀬戸内しまなみ海道の島々を望む位置にあり、横浜ゴム唯一の大型建設/鉱山車両用、産業車両用タイヤの生産工場です。私たちは横浜ゴム全社環境方針である「トップレベルの環境貢献企業になる」を目標に、“明るく・楽しく・元気よく”を活動の基本とし、挨拶・5Sを大切に活動しております。環境面では過去の環境トラブルの再発防止、環境リスクの低減、温室効果ガス排出量削減、産業廃棄物の削減のため、設備改善、仕組みの見直し、人への教育を繰り返し実施しています。
一方、地域への貢献やコミュニケーション活動は、新型コロナウイルスの状況を考慮しながら、工場敷地内の恐竜公園の一般開放、児童・生徒・お客さまの工場見学受入れ、地域の文化活動やイベント、岩手県大槌町“平成の杜”づくり活動への参加、千年の杜づくりの推進を継続して行っています。また2013年より開始した生物多様性保全の調査についても、工場敷地内および近隣水域の生物多様性の維持・改善の取り組みを2014年春から継続して行っています。
2017年にAIBINC(いきもの共生事業所認証)の申請を行い、2018年1月に認証を受けさらなる生物多様性活動に取り組みます。
今後も、横浜ゴム尾道工場は地球環境に配慮し、地域に愛され、社会に貢献し続ける事業所を目指して、地域・社会の皆さまに信頼される企業となれるよう努めてまいります。
組織統治
安全・環境・品質向上を推進する工場方針を設定し、定期的な朝礼等で、従業員へ周知徹底しています。日常業務においては、文書化した業務手順に基づき仕事を進めることで、不適切な作業ができないマネジメントシステムを運用、改善を継続しています。また、管理スタッフに対し、コンプライアンス教育を、毎月行い、全員の意識向上を図っています。
人権
人権尊重
明るく、楽しく、元気よく働ける、より快適な職場をつくるために、毎月情報管理・ハラスメントを含め幅広い内容で、職場教育をしています。コンプライアンスに関する報告・相談については、コンプライアンス推進室との連携を密にし、速やかに対応します。
労働慣行
労働安全衛生への取り組み
労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の認証を取得し、継続して活動を行っています。2021年度は休業災害0件、不休災害1件、微傷災害が1件発生しました。作業手順の見直し、他課への水平展開を行い再発防止に取り組みました。安全教育活動を重点的に行い、公開作業観察での標準作業書(SOP)の見直し、安全パーソン評価に基づく個別教育、作業長と作業者での1対1教育、相互忠告運動、日々のKYT(危険予知訓練)活動により、安全意識を常に高めています。
活動の一環として安全パーソン育成を推進し、模範となる作業者をスーパー安全パーソンに認定して表彰しています。また、工程別安全パーソン評価も実施し職場別に弱点強化の取り組みも開始しています。
従業員の教育・訓練
- 標準作業書、異常作業手順書による公開作業観察を毎月実施し、設備、作業のリスクの洗い出しによる改善を行っています。
- KYT(危険予知訓練)の活性化とレベルアップを図るKYTコンテストを開催しました。(6回/年間)
- 実際に危険を体感する体感道場で勤続3年未満の従業員を対象に年に1回安全衛生課員が体感訓練を実施しています。
- 役付者による従業員への1対1の教育は、作業経験の短い人は3カ月に1回以上、ベテランは半年に1回実施しています。
- 普通救命講習を消防局にて年2回受講(30~50名/年間)予定していましたが、新型コロナウイルスの対応で延期としています。工場内で教育できるよう講師の資格を3名が取得しており、今後は工場内で講習を計画しております。
※2021年12月末、有資格者30名(期限内), 175名(期限外)講習再開後受講予定
災害時の対応
- 工場メンバーで自衛防災組織を結成し、工場全員による避難訓練(津波も含む)を1回/年実施しています。
- 全シフト対象に夜間避難訓練も各シフト1回/年実施しています。
各工程に緊急連絡先および緊急避難経路を掲示し、全員に周知しています。
障がい者雇用の推進
障がい者の方4名が、工場で事務業務と軽作業の業務を行っています。2022年度も新規採用に向けて活動を継続します。
ワーク・ライフ・バランス
ワーク・ライフ・バランス向上を目的とし、時間外管理を行い有給休暇の5回以上/年の取得を推進しています。
環境
横浜ゴムは、環境マネジメントシステムを全社統合し運用しています。環境リスク管理により、環境リスクの発生箇所の抽出、対策、改善を行って、尾道工場が広島県、尾道市と締結している公害防止協定をはじめとした法令の順守、他事業所における不具合・ヒヤリハットについても展開しリスク低減に努めています。また、産業廃棄物の削減、省エネ推進によるGHG排出量の低減など、環境パフォーマンスを継続的に向上させるための改善に取り組んでいきます。また、さらなるISO14001マネジメントシステムの構築を図るため、全社の方針に沿って内部監査員の増員計画に取り組んだ結果、現在92名の内部監査員が登録されています。今後も増員を計画的に実施していきます。また、環境活動の一つとして尾道市主催の『緑のカーテンコンテスト』に参加し、連続受賞して 殿堂入りをはたしています。
環境データ
温室効果ガス排出量の削減
工場の主要エネルギーは、電気とボイラー燃料の都市ガスです。2020年度の使用エネルギー量は、電気54.8%、都市ガス44.8%、そのほかの燃料0.4%でした。
温室効果ガス排出量
環境への負荷低減を図るため、温室効果ガス排出量の削減目標値(総量)を設定して削減活動に努めています。2021年度も、省エネ活動を計画的に進めました。
資源の有効活用/廃棄物の削減
廃棄物データ
再資源化率100%を維持継続しています。
水使用量
広島県を流れる沼田川水系(河川水)より工業用水を取水しています。水道水は尾道市の上水道より取水しています。工場冷却水は循環させて水の使用量の削減に取り組んでいます。さらに削減目標値を設定して改善策に取り組んでいます。
水・大気・土壌への排出対策
水質汚濁にかかわるデータ
工場で使用する主な取水は、広島県の沼田川水系から行っています。排水については、雨水は、公共水域へ排水し、生活系排水は尾道市下水道へ排水しています。排出水の水質は、自主管理値を設定して管理を行っています。
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2021年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | |||
pH | 5超~9未満 | 5.4〜8.6以下 | 7.4 | 7.6 | 7.2 |
BOD濃度(mg/l) | 600未満 | 315未満 | 30.1 | 83 | 5.2 |
SS濃度(mg/l) | 600未満 | 200未満 | 26.8 | 85 | 2 |
油分濃度(mg/l)鉱 | 5以下 | 2.0未満 | 1未満 | 1未満 | 1未満 |
油分濃度(mg/l)動 | 30以下 | 24.0未満 | 7.8 | 18 | 1未満 |
- 規制値は尾道市下水道条例に準拠。2012.9自主管理値変更
大気汚染物質(NOx、SOx、ばいじん)
ボイラーごとに年2回のばい煙測定を行い、汚染物質の排出量および濃度の監視を行っています。ボイラー燃料の都市ガス化に伴い、硫黄酸化物の大気への排出が微量になったことから、2013年3月に公害防止協定の改定を行いました。それにより、SOxの測定は不要となりました。
画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます
項 目 | NOx | SOx |
---|---|---|
排出量(t/年) | 3 | ― |
施設名称 | 項 目 | 規制値 | 自主管理値 | 2021年度実績 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
平均値 | 最大値 | 最小値 | ||||
尾道工場 1号ボイラー |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
150 0.10 |
123以下 0.011以下 |
56 0.015未満 |
63 0.002未満 |
49 0.001未満 |
尾道工場 2号ボイラー |
窒素酸化物濃度(ppm) ばいじん濃度(g/m3N) |
150 0.10 |
120以下 0.05以下 |
85 0.001未満 |
87 0.001未満 |
83 0.001未満 |
- 大気汚染防止法、広島県・尾道市公害防止協定に準拠
土壌汚染
土壌の特定有害物質による汚染の状況を把握するため、自主的に数年に1回地下水の成分測定を行い、監視しています。
化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)
副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。
生物多様性保全活動
生物多様性保全活動として、2021年度は新型コロナウイルス対応の為、毎年6月に参加していた地域のイベントが中止となりました。瀬戸内海に注ぐ工場近隣の藤井川の保全および工場敷地内の昆虫・鳥類のモニタリング調査と保全活動を3回/年予定が自粛の為1回/年になりましたが行いました。
公正な事業慣行
取引先とのコミュニケーション
資材調達部、原料調達部と連携を取って、取引先からの意見や要望を集め、それに真摯に応えるよう努めています。また取引先からのアンケート調査についても適切に対応しています。
納入先メーカーや販売代理店の方の工場見学を常時受け付けており、製造現場の見学と製品の品質について確認いただいています。
消費者課題
苦情などへの対応
市場から不具合情報が届いた場合、使用状況や故障したタイヤを解析し原因を究明します。また、解析結果は担当部門経由でお客さまへ報告しています。2021年度は、78件の解析報告を行いました。使用条件による不具合が大半ですが、製造要因あるいは設計要因である場合は、迅速に対策を実施して再発防止に努めています。
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域社会とのかかわり
地域の方々の憩いの場として、恐竜公園を毎日8:00~16:30まで一般開放しています。より快適にお過ごしいただくため、恐竜公園来場者専用のトイレ(車椅子対応)も設置しています。
2021年度は合計で1088名の方の来場がありました。工場見学では2団体の受入れを実施しました。
地域活動への参加
例年、地域のお祭りに参加協力をしていますが、2021年度はコロナ禍のため中止となりました。
尾道トラック祭り 協賛 (9月)中止
尾道灯祭り 準備および撤収ボランティア参加 (10月)中止
従業員による献血活動(コロナ禍の為中止)
工場周辺美化活動 (1回/月) 91名参加
藤井川の夕べ(6月)中止
工場見学・説明会のご案内
学校・企業からの工場見学希望を、随時受け付けています。
開催日 工場就業日 月曜日〜金曜日まで(年末年始、5月連休、8月連休を除く)
受付時間 9:00~15:00
問合せ先:尾道工場 工場管理課
TEL:0848‐46-4580 東尾道駅から徒歩30分