平塚製造所(HP)

事業内容

航空機用部品、スポーツ用品、コンベヤベルト、マリンホース、防舷材、その他各種工業品などの製造およびこれら製品およびタイヤに関する基礎研究および設計・開発・評価

敷地面積

255,811m2

従業員数

1,903名(2021年12月現在)

所在地

〒254-8601 神奈川県平塚市追分2番1号

相談・苦情などの受付窓口

平塚製造所平塚総務グループ TEL:0463-35-9501 FAX:0463-35-9746

所長ご挨拶

城川 隆

平塚製造所では「横浜ゴムグループの技術、モノづくりの発信基地」であり続けると同時に、横浜ゴムのCSRビジョンに基づき「お客様や地域から愛され、ゆるぎない信頼を得ている事業所」を目指した製造所長方針を掲げています。この方針の中で、環境面では地域環境に大きな影響を及ぼす環境流出事故や騒音公害などのゼロ化を、安全面では働く人全ての安全を第一として休業災害の撲滅を目指すとともに、自動車産業の一翼を担う企業として、人身加害交通事故のゼロ化を、防災面では社内のガイドラインに基づく防火・防災レベルの向上と災害発生時に備えたBCPの構築を重点課題として取り組んでいます。また、全ての事業運営を通じてコンプライアンスを徹底することはもとより、人への思いやり、顧客満足、従業員満足、社会貢献を意識して“毎日笑顔で帰る”ことをモットーに行動しています。

2021年度も昨年に引き続いてコロナ禍の中での活動となり、残念ながら交流の場としての各種イベントは中止とせざるを得ない状況となりました。一方、この様な状況ではありますが、千年の杜における苗づくりを始めとした、社内の地道な活動は継続しております。

また、2023年に本社が平塚へ移転することとなり、各種準備を進めております。近隣の皆様にご迷惑をお掛けしないように工事を進めるとともに、新たに平塚に通勤する従業員、御客様、および地域の方々に喜ばれる事業所を目指して準備を進めます。

そして、今後もさまざまなCSR活動を継続し、平塚地域の発展に貢献するように取り組んで参ります。

組織統治

方針、課題の周知・共有

平塚製造所は複数の事業部、工場、研究開発部門から構成される複合事業所であるため、製造所全体にかかわる方針や課題の周知および徹底、コミュニケーションの向上に努めています。
毎期の製造所全体朝礼による所長方針や安全・環境方針の周知、毎月の製造所会議による各種パフォーマンスの周知・トピックスなどの共有を行うことで、円滑な製造所運営に務めています。

マネジメントシステムによる機能のレベルアップ

安全と環境については、OSHMSとISO14001のマネジメントシステムに則って適切に運用しています。そして、マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルを通じて、継続的な改善を実施しています。

労働慣行

法令順守のために、毎月、部門ごとにコンプライアンス教育を実施し、従業員の知識と意識向上を努めています。
また適正な労働時間実現のため、労働時間などを労使でチェックするとともに、労使トップによる働き方適正管理の巡視を行っています。
さらに職場の環境改善のために、労使にて改善項目を協議し、改善を推進しています。また、コロナ禍の対応においても、リモートワークを推奨し、リモートワークの環境を整えました。このような様々な対応により従業員が安心して働ける環境づくりを継続しております。

男女平等の推進

2021年度の総合職における女性比率は20.6%となりました。
今後も女性の採用を推進していくとともに、育児休業・短時間制度の活用、時間単位有給休暇制度の活用、フレックスタイム制度や在宅勤務制度の活用といったことを通じ、ワークライフバランスを推進して参ります。

障がい者雇用の推進

2021年12月末時点で障がい者の雇用率は3.20%となっております。
今後も引き続き障がい者雇用の推進を図るとともに、障がい者が活き活きと仕事ができる職場環境づくりに取り組んで参ります。

安全衛生管理

平塚製造所では2010年7月にOSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム)を認証取得後、持続的にリスクアセスメント、KY(危険予知)活動等を主体としたOSHMSに基づく安全衛生管理に取り組んでいます。新規の作業や作業の変更があった場合などにおいては、多くの人の目で作業を観察して顕在するリスクや潜在的なリスクを洗い出す「公開作業観察」を実施して、より安全性の高い作業の改善を進めています。また、安全衛生に関する法的要求事項を順守し、各種資格取得や教育活動を積極的に推進し、人材育成と災害防止に努めています。

交通安全

交通事故の減少に向け全従業員への交通安全教育を毎年2回実施しています。毎月各職場でも交通安全の指導を行っています。
また、毎月1日を平塚製造所の「交通安全の日」と定め、構内放送等を通じて全従業員に交通安全の意識高揚を呼び掛けて、自動車産業の一翼を担う企業としての自覚を持ち、交通事故防止に取り組んでいます。

健康管理

定期健康診断、特殊健康診断など、法律で定められた各種健康診断の100%受診をフォローしています。
また、仕事や生活で不安を抱える従業員に対しては、専門カウンセラーによるカウンセリングの機会を提供してメンタルヘルスケアにあたっています。
新型コロナウイルス感染症対策として、一般的に行なわれることは全て実施をし、コロナワクチン職域接種を行ないました。

環境

環境マネジメント

平塚製造所は1999年7月に取得したISO14001環境マネジメントシステム認証に基づく環境経営を持続的に運営しています。
2012年度からは全社統合の環境マネジメントシステムに移行していますが、横浜ゴム事業所の一つとして、全社環境方針に基づく活動を展開しています。
また、平塚製造所は生産形態の異なる工場や全社の技術研究開発部門など、多岐にわたる事業組織を抱えているため、それらを9の環境ブロックに分けて、全社環境方針に準拠した平塚製造所環境方針の下、日々環境改善活動を進めています。

環境データ

温室効果ガス排出量の削減

温室効果ガス排出量
平塚製造所
  • 基準年:1990年を原則としていますが、京都議定書に準じてHFC、PFC、SF6は1995年としています。
  • 温室効果ガス(GHG)の算定方法:環境省・経済産業省発行の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に準拠しています。
    なお、2009年度の電力購入からのGHG算定は、環境大臣公表の契約電力会社別実排出係数を使用しています。
ハマタイト工場
  • 基準年:1990年を原則としていますが、京都議定書に準じてHFC、PFC、SF6は1995年としています。
  • 温室効果ガス(GHG)の算定方法:環境省・経済産業省発行の「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に準拠しています。
    なお、2009年度の電力購入からのGHG算定は、環境大臣公表の契約電力会社別実排出係数を使用しています。

資源の有効活用/廃棄物の削減

廃棄物データ
平塚製造所
ハマタイト工場
水使用量
平塚製造所(ハマタイト含む)

水・大気・土壌への排出対策

水質汚濁にかかわるデータ

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

排 水 口 項 目 規制値 自主管理値 2021年度実績
平均値 最大値 最小値
平塚製造所 pH 5.0~9.0 5.18~8.7 7.7 8.3 7.0
BOD濃度(mg/l) 600 430 60 170 11
SS濃度(mg/l) 600 190.0 31 74 2
油分濃度(mg/l)動 30 15.0 3 6 1
油分濃度(mg/l)鉱 5 3.1 1 2 1
大気汚染物質(NOx、SOx)

画面を左右に動かすと、表組みの情報がご覧になれます

項 目 NOx排出量(t/年) SOx排出量(t/年)
平塚製造所 3
施設名称 項 目 規制値 自主管理値 2021年度実績
平均値 最大値 最小値
平塚製造所
ボイラー1号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
45.0
9.3
23.0
5.0
22.0
4.3
平塚製造所
ボイラー2号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
46.0
9.4
24.0
4.7
22.0
4.7
平塚製造所
ボイラー3号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
46.0
8.5
24.0
4.3
22.0
4.2
平塚製造所
ボイラー4号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
43.0
9.1
22.0
4.8
21.0
4.3
平塚製造所
ボイラー5号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
46.0
7.8
24.0
4.2
22.0
3.6
平塚製造所
ボイラー6号
窒素酸化物濃度(ppm)
ばいじん量(g/h)
150
635.4
31.0
51.9
44.0
9.1
22.0
4.8
22.0
4.3

化学物質の管理状況についての報告(PRTR法への対応)

副資材・補助材関係はSDSで対象化学物質の有無を確認し、PRTR法で定められた量の取り扱い物質について年1回、国(県)への報告と安全性影響度評価を行っています。
PRTR法に基づく取り扱い物質については、国内生産拠点の安全性評価表を参照ください。

汚染防止

大気汚染や水質汚濁、騒音などにかかわる各種環境法令や条例による規制を順守するために、規制値よりもさらに厳しい自主管理値を設定し監視測定を行っています。
また、近隣住民の方からの騒音や臭いなどの感覚公害を発生させないように、社外モニターを設置して未然防止に努めています。事業所内のPCB廃棄物については、法令に準じて適正に保管、処理しています。

持続可能な資源の使用

ISO14001マネジメントシステムの目的目標の重要課題に産業廃棄物、有機溶剤、温室効果ガス排出量、水使用量の削減を掲げ環境負荷低減に取り組んでいます。

気候変動の緩和と適応

2月の「省エネ月間」、6月の「環境月間」では、それぞれ本来業務での重点取り組みを設定して、省エネ成果の報告を行うほか、各ブロックの部門長による環境パトロールを実施しています。
また、横浜ゴム(株)の平塚製造所は2022年2月3日、経済産業省関東経済産業局より「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を受賞しました。
関東経済産業局が管轄する1都10県の優良な企業の中からエネルギー管理の推進に尽力し、その功績が極めて顕著であると認められ、且つ成果が大きく他の模範となる事業者が表彰されるものです。
平塚製造所は、直近5年に於ける優れた省エネルギー成績や「ボイラシステム改善」に代表される高度な省エネルギー改善活動、社外(業界団体等)に対するエネルギー管理技術の啓発・普及・指導などが高く評価され表彰されました。

環境保護、自然生息地の回復

2013年度から地域の金目川水系の水資源の保護を目的とした生物多様性保全活動を行っています。
金目川の河川の環境を調べるモニタリング活動は、従業員が体験型で順次参加し、累計で346名が体験しています。
現在は金目川上流に位置する市内里山で活動しています。
具体的には、金目川の水源涵養と里山の原風景の復元等を目的として、手づくりのビオトープの設置など、地域の活動団体の方や大学の研究室の方々と協働で保全活動を行い、生態系の変化をモニタリングしています。
さらに2017年度からは身近な活動場所として、平塚製造所の構内にトンボ池を設置して、トンボを中心とした生き物のつながりを観察しています。
こうした生物多様性活動や2007年に事業所の周囲に植樹した千年の杜の成長に伴う継続的なCO2吸収固定量調査などが評価され、2017年3月に生物多様性に配慮した工場として「いきもの共生事業所認証®(ABINC認証)」を取得しています。

里山で撮影されたキツネ(神奈川県準絶滅危惧種)

トンボ池に来たコノシメトンボ

ABINCロゴマーク

公正な事業慣行

公平かつ公正な取引先の選定

新規調達先採用時に対象となるお取引先様と当社従業員の私的な関係の有無について調査し、公正な取引先選定を行う仕組みとしています。
その他にはお取引先の品質、価格、供給安定性、技術開発力及びCSR・環境への配慮を総合的に勘案した上で、経済合理性に基づき選定します。

「調達行動規範」の制定と徹底

「調達基本方針」における公正、公平な取引を行う上で調達担当者が留意しなければならない事項、行ってはならない倫理上の問題を示すものとして「調達倫理(調達担当の心得)」を作成し、基本方針と併せ「調達行動規範」として制定しています。
企業コンプライアンスの順守においては、定期的に職場教育を実施し、周知徹底を図っています。

取引先へのCSR活動の展開

2021年につきましては、これまで対面形式・書面開催を実施してきましたが、コロナ禍の状況を鑑み見送りとなりました。その代替としてお取引先様に対してCSR自己診断シートをお配りし、各お取引先様におけるCSR対応状況を確認いただき、今後のCSR活動の礎としていただくようお願いしました。
今回は平塚製造所の取引先391社にご対応いただきました。

消費者課題

各工場内で使用する事務用品は、GPN(グリーン購入ネットワーク)データベースに掲載されているエコ認定商品を中心に購入しています。その購入比率は約90%を継続しており、持続可能かつ環境負荷の低い製品の購入を実践しています。

コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

地域協働活動

これまで植樹や河原の清掃など、地域の団体が主催するボランティア活動に、継続的に参加して参りましたが、2021年度は残念ながらコロナ禍で活動を自粛しました。

防災活動

2021年度は残念ながらコロナ禍の影響で、毎年実施されてきた平塚市危険物安全協会が主催する消火競技大会は中止、また防災協定を締結している隣接する平塚盲学校の防災訓練の支援など、地域と連携した活動は自粛となりました。
他方、事業所内で毎年実施している一斉防災訓練は、コロナウイルス感染拡大防止に配慮した机上訓練の形式で、大地震発生を想定して各自の役割分担からの行動を考える訓練を実施しました。

地域貢献

地域交流

Think Ecoひらつか

2021年度はコロナウイルス感染拡大防止に配慮して、残念ながら開催は中止としましたが、このイベントを楽しみにしてくださっている地域の皆様に向け、事業所の外周柵に設置したパネルによる環境活動の紹介に代えさせて頂き、また当社の公式ホームページ上に特設サイトを設置するなど、社内外へ事業所のECOな取組み情報を発信しました。

地域コミュニケーション会に関するアンケート結果

コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、地域コミュニケーション会の開催は中止といたしました。

2021年度 地域貢献・コミュニティ活動一覧

平塚製造所歴史見学会

コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、平塚製造所歴史見学会の開催は中止といたしました。

ボランティア活動

コロナウイルス感染拡大防止に配慮して、各種ボランティア活動は中止、または自粛としました。

YOKOHAMA千年の杜 苗木提供(合計1,693本)

2021年4月,9月 社会福祉法人向け 345本

2022年4月   社会福祉法人向け 1,348本

平塚製造所 千年の杜苗木提供本数

学校教育支援

平塚ろう学校、平塚盲学校の学校運営協議会のメンバーとして、学校運営の支援を行っております。

地域行事への協賛、寄付、出展

コロナ禍の影響で活動を自粛しました。