コンプライアンス(製品責任)

KPI

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項目 2017年度実績 2018年度実績
製品の提供や使用に関する法律や規制の違反件数 (連結)1件 (連結)2件
品質監査室

なぜ「コンプライアンス(製品責任)」が重要取り組み項目なのか
理由と背景の解説

お客さまの満足のみならず、お客さまの信頼を勝ち取って適正な利益を確保することで、企業の発展と社会に貢献することが私たちの使命です。それを果たすには全世界のお客さまが安心して購入し、満足していただける品質の商品を継続的に提供しなければなりません。さらにお客さまにご満足していただける魅力的な商品を企画、設計、生産、販売するとともに、サービスに至るまで全てのプロセスにおいての品質保証体制を確立させ、社会に貢献していく必要があります。そのためにも、当社全商品の企画、設計、生産、販売から、サービスに至るまで全ての品質保証プロセスの監視、監査を実行する「コンプライアンス(製品責任)」が重要な取り組みであると認識しています。

コンプライアンス(製品責任)に関する方針および考え方

横浜ゴム行動指針」では、「お客様の声に耳を傾け、お客様のニーズを適切に把握し、社会的に有用な製品を開発、設計、製造し、販売します」を掲げています。
お客さまに提供した商品について、市場で品質上の問題やクレームが発生した場合は、迅速に対応し問題解決を図るとともに、再発防止活動を行っています。その再発防止対策については、定期的に品質監査を行い、是正処置の実施状況を確認して有効性を検証しています。

目指す姿(達成像)/目標

品質性能の向上を図るとともに、安心、安全で高品質な商品・サービスを提供します。
良品率100%、市場リコールゼロ、市場クレームゼロを目指します。

目指す姿に向けた施策

<お客さま視点に立った品質保証体制の改善>

品質保証体制の改善のため、内部品質監査を通じてお客さまの視点で問題点を抽出し、その解決に向けた品質システムのレベルアップに取り組んでいます。

<品質トップ診断の実施>

品質改善活動は、社長をはじめとした経営層の高い意識が、現場におけるモチベーションを向上させ、さらなる改善活動が加速、強化できると考えています。そのため、当社では経営層による各工場や部門に対しての診断を「品質トップ診断」として毎年実施しています。

<ライフサイクルを通じた安全性の確保>

お客さまに安全で快適な商品をご使用いただくために、商品のリコールなどの、お客さまにご迷惑をお掛けするような不具合が万が一発生した場合には、早期にお客さまへの通知を行い、迅速な対応をさせていただいています。
お客さまからの品質やクレームに関する情報を受付け、その対応により改善を図りました。また例年通り2018年度も「品質トップ診断」を実施しました。
2018年度は、米国においてトラック用タイヤで2件のリコールを実施しました。

製品不具合の報告

<米国におけるトラック用タイヤ2件のリコールについて>

  1. 米国内の工場で生産されたトラック用のタイヤにおいて、実際の補強材プライ数より少ない表示が刻印されたタイヤが流通しました。刻印の不一致だけの問題であるため、安全性への影響はありません。
  2. 米国内の工場で生産されたトラック用タイヤに不適切なトレッドゴムが使用された可能性があり、米国でリコールを実施しています。現時点において、該当タイヤによる事故等は発生していません。また、回収も順当に勧めています。なお、再発防止策はすでに完了しています。
品質不正防止について、他社での事例から不正の動機に迫る教育プログラムを作成し、関連会社を含む国内外の全従業員を対象に教育を計画、実施することにより、不正が起こらない環境作りをしています。加えて、ルール遵守の観点から業務の確認および工程の点検を進めており、必要があれば、改善を実施します。