地球環境のために

地球環境のために
アメリカ 18ホイーラーのトラクタヘッド
後軸に超扁平シングルタイヤを装着

青い地球と人を守るために、
環境との調和を通じた持続可能な社会づくりに挑戦します

目指す姿
  • 全商品を環境貢献商品にする
  • 地球温暖化ガス排出量の総量削減(バリューチェーンで2005年比50%以上)を達成する
  • 水リスクの特徴に合わせた水資源の有効利用を推進
  • 生産拠点での生物多様性保全活動の展開

大型車の環境負荷低減に貢献する「超扁平シングルタイヤ」を開発

横浜ゴムでは2011年から、バスやトラック、タンクローリーなど大型車の輸送効率や燃費の向上に大きく貢献する「超扁平シングルタイヤ」商品を北米市場で展開しています。
通常、こうした大型車のタイヤは、車体や荷物、乗客の荷重を十分に支えるため、タイヤを2本ずつセットで装着する「複輪(デュアル)装着」となっています。これに対し、タイヤ1本の幅を2本分に近づけ従来より広くすることで、1本のシングル装着で大型車の荷重に耐えられるようにしたのが「超扁平シングルタイヤ」。幅が広がった分、タイヤ幅に対する厚みの割合(扁平率)がきわめて低くなることからこの名前で呼ばれています。
「超扁平シングルタイヤ」に置き換えることには、さまざまなメリットがあります。一つは、車両そのものの総重量を大きく下げられること。北米で主流の18ホイーラーの場合、超扁平タイヤを使用することで車両重量を約200キロ軽減することができます。
車両にはその形状や大きさなどによってそれぞれ最大積載量が定められており、それを超える重さの荷物を積むことはできません。車両そのものが軽くなればその分、荷物の積載量を増やすことができます。また、2本セットのタイヤに比べ設置スペースが小さく済み、その分積載スペースを広げられるので、重量だけでなく容量的にも多くの荷物を積めるようになるのです。
一度に多くの荷物を運ぶことができれば輸送効率が上がり、輸送コストとともに環境負荷の低減につながります。また、ころがり抵抗も10~12%減少するため、燃費も大きく改善できます。そこで、米国の環境保護庁が運営する、商業輸送において環境負荷低減に貢献する製品を評価するプログラム「SmartWay®(スマート・ウェイ)」の認証を超扁平シングルタイヤの全商品で取得しています。
さらに、タイヤそのものの製造に必要な材料も、通常のタイヤ2本分よりもはるかに少なくて済むため、省資源にも貢献できることになります。
こうしたさまざまなメリットのある超扁平シングルタイヤですが、タイヤの厚みに対して幅を広げると、タイヤのベルト部分に高い負荷がかかり、従来構造では充分な性能が発揮できないことから、「ベルト」部分について、素材やサイズ、配置、製造工程にまでさまざまな工夫を凝らした「SPIRALOOP(スパイラループ)」構造を開発。特許を取得して超扁平シングルタイヤの量産化を可能にしました。
長距離輸送の盛んな北米では、2016年時点で大型車向けタイヤの総需要のうち3.9%がこの超扁平タイヤとなっており、さらなる需要拡大も予想されています。現状、当社は超扁平シングルタイヤカテゴリーで10%近いシェアを占めていますが、日本でも今後、ニーズの高まりが予測されることを受け、日本市場への展開も進めていく予定です。

超扁平シングルタイヤのメリット

進化を続ける次世代冷媒対応カーエアコン用ホース

自動車に欠かせないカーエアコンは、エンジンルームに設置されたエアコンシステム内で、ホースを通って循環する冷媒に圧力を加えて液化と気化を繰り返すことにより、気化熱を利用して冷気を発生させる仕組みです。
近年、このカーエアコン用冷媒について、地球温暖化防止の観点からの規制が世界的に進みつつあります。ヨーロッパでは2017年から、すべての新車を対象にGWP(地球温暖化係数)150未満の冷媒使用を義務化。北米や日本でも今後、同様の規制が始まることが見込まれています。
こうした状況を受け当社では、次世代冷媒として切り替えが進むHFO-1234yfに対応する高圧ホース「AC6B 11」を発売しました。HFO-1234yfは、GWPが従来の冷媒の1300に比べて4ときわめて低い一方、従来型のホースでは高圧をかけた際に酸が発生して内部の樹脂にひびが生じるなどの危険性がありました。AC6B 11では、当社が独自開発した樹脂を使用し、外側のゴムや補強層の繊維などにも工夫を凝らすことで、この問題を解決しました。
さらに現在も、耐久性が2倍にまで向上した改良品の開発をはじめ、コンプレッサ(圧縮機)からの振動を車内に伝えないための樹脂の柔軟化、気化した冷媒がホース内を通る際、外に逃さないための耐ガス透過性の一層の改善など、ゴム、樹脂、補強層の3つのレベルをアップさせ、要求に対しバランスよく機能を高めています。自動車のメーカーや車種によっても異なるニーズに細かく対応するため、今後も研究開発を続けていきます。

カーエアコンの主な構成部品

【VOICE】超扁平シングルタイヤ販売部門の責任者
Yokohama Tire Corporation(北米) 生産材営業本部長 Dan Funkhouser

ヨコハマの超扁平シングルタイヤには、多くの利点があります。まずは車両総重量の軽減です。これにより、超扁平シングルタイヤは、2本の標準トラックタイヤより多くの重量を運ぶことができ、あわせて燃費の低減も可能となります。
また、超扁平シングルタイヤはより大きな接地面積を有していることから、走行時の車両の走行安定性をさらに向上させます。そして、メンテナンスと運行時の事前チェックの容易さも大きな利点です。例えば、調べるタイヤが車両内側にないため、超扁平シングルタイヤの点検や空気圧チェックはデュアルタイヤよりも簡単です。超扁平シングルタイヤ最大の課題は更正可能性ですが、ヨコハマは、市場で最も更正可能なタイヤを生産することで業界をリードしています。私たちは自信を持って、北米では6年間無制限の更正保証を提供しています。

Yokohama Tire Corporation(北米) 生産材営業本部長 Dan Funkhouser