ニュースリリース

横浜ゴム尾道工場、生物多様性に配慮した工場として「いきもの共生事業所®認証」を取得

2018年03月16日

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横浜ゴム(株)の尾道工場(広島県尾道市)は3月8日、生物多様性に配慮した工場として一般社団法人「いきもの共生事業推進協議会(ABINC※1)」の「いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)」を取得した。横浜ゴムが同認証を取得したのは昨年の平塚製造所に続き2拠点目となる。ABINC認証は、一般社団法人「企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB※2)」 が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき第三者評価・認証する制度。

横浜ゴムは、2010年に開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ「生物多様性ガイドライン」を制定し、国内外の工場で全員参加型の生物多様性活動を推進している。尾道工場では全敷地の約45%を緑地が占めていることを活かし、敷地内に土地に適した樹種の木を植えた「潜在自然植生」の森を再生。また自然にできた湿地や砂れき地を、野鳥や昆虫が生息する空間(ビオトープ)として創出している。尾道工場ではこの環境を用いて、従業員が定期的に野鳥や昆虫類を調査する観察会を開催し、四季を通じて様々な生き物を記録している。また、工場に隣接する藤井川の中流にある西藤親水公園では水質、水生生物、鳥類および植物のモニタリングを行っているほか、川原に繁茂する外来植物の除去や清掃活動を進めている。

横浜ゴムは2007年から創立100周年にあたる2017年までに国内外の生産・販売関連拠点で50万本を植樹する「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに取り組み、昨年9月、計画通りに達成した。尾道工場でも従業員がどんぐりから育てた苗木を敷地内に約3万本植樹したほか、尾道市や市民の方々へ苗木の提供も行ってきた。こうした生物多様性活動、植樹などの取り組みが評価され、今回の認証に至った。

※1:「ABINC」は「Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community」の略称。いきものと人が共生できるしくみを「創造」し、科学的・技術的に「検証」し、「事業化」を推進することを目的として2013年12月に設立された団体。
※2:「JBIB」は「Japan Business Initiative for Biodiversity」の略称。多様な企業が情報を共有し、国際的な視点に立って共同で生物多様性の保全に関する研究を進め、真に生物多様性の保全に貢献する取組を進めることを目的として2008年4月に設立された団体。

ABINCのロゴマーク

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