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横浜ゴム、2017年度第2四半期連結決算は増収増益

2017年08月10日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2017年度第2四半期累計連結決算(2017年1月1日から2017年6月30日)は、売上高が前年同期比15.9%増の3,108億円、営業利益が同16.8%増の184億円、経常利益が同53.5%増の190億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同38.7%増の114億円の増収増益となった。原材料価格の上昇の影響はあったものの、主力のタイヤで国内、海外ともに販売が好調だったことに加え、MB(マルチプル・ビジネス)もホース配管や自動車用接着剤の販売が伸びた。ATG※はほぼ想定通りとなった。4月から実施した国内市販用タイヤの値上げや為替が円安で推移したことも利益を押し上げた。配当金は今年創立100周年を迎えることを記念して中間、期末ともに普通配当26円に加え、一株当たり5円の記念配当を実施する予定。これにより中間および期末配当は一株当たり31円となり、年間では一株当たり62円を見込んでいる。
※2016年第3四半期から2016年7月に買収を完了したAlliance Tire Group B.V.の業績を「ATG」として報告。

タイヤは売上高2,215億円(前年同期比6.4%増)、営業利益131億円(同8.9%増)となった。新車用は販売が堅調で、特に中国が引き続き好調に推移し北米、ロシアも伸びた。市販用は国内では値上げ前の駆け込み需要もあり、グローバル・フラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」や低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」など高付加価値商品を中心に販売が好調で販売量、売上高ともに前年同期を上回った。海外もロシアで需要が回復したほか、北米、欧州を中心に好調に推移した。

MBは売上高550億円(前年同期比2.3%減)、営業利益32億円(同7.9%減)となった。ホース配管事業は中国および国内で建機市場が回復し、ハマタイト・電材事業は海外における自動車用接着剤などが好調で売上高は前年同期を上回った。工業資材事業は海外でのコンベヤベルトの販売は好調だったものの海洋商品が伸び悩み、航空部品事業は民間航空機向けが低調で売上高は前年同期を下回った。 

ATGは売上高303億円、営業利益15億円となった。農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤは、穀物価格の下落などによる農業用機械の需要低迷が続いているものの、一部に回復の兆しも見られ、新車用タイヤ、市販用タイヤともに売上高は想定どおりに推移した。

2017年度通期の連結業績は営業利益と経常利益を2月公表値から上方修正する。第2四半期累計連結業績が当初想定を上回ったことに加え、為替が円安に推移していることや原材料価格も想定を下回って推移していることから営業利益500億円(前回予想比5.3%増)、経常利益480億円(同10.3%増)を見込む。売上高と純利益は2月公表値を据え置き、売上高6,600億円、親会社株主に帰属する当期純利益300億円を計画している。なお、2017年12月期期末決算から従来の日本基準に替えてIFRS(国際財務報告基準)を適用する予定で、IFRS準拠の数値(試算)では売上高6,350億円、営業利益510億円となる。

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