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横浜ゴム、2013年度第2四半期累計連結決算、売上高は0.3%増、経常利益は7.7%増益

2013年08月09日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2013年度第2四半期累計連結決算(2013年1月1日から2013年6月30日)は、売上高が前年同期比0.3%増の2,697億円、営業利益が同4.2%減の191億円、経常利益が同7.7%増の206億円、純利益が同5.3%減の130億円となった。なお、売上高および経常利益は過去最高となった。工業品事業とその他の事業は増収増益を達成したが、主力のタイヤ事業は国内新車用の需要減少や海外市場の低迷、価格競争の激化など国内外ともに厳しい事業環境にあった。こうした中、前年同期とほぼ同水準の売上高と利益を確保したのは、内部努力に加え、原材料価格の低下や為替円安も大きく影響した。

タイヤ事業は売上高2,098億円(前年同期比0.6%減)、営業利益139億円(同17.9%減)の減収減益となった。国内新車用は前年のエコカー補助金効果からの反動減やカーメーカーの現地生産化などにより大幅に落ち込んだ。国内市販用は低燃費タイヤを中心に販売量は増えたが、市場の低価格志向や価格競争の激化が影響した。海外市場は欧州、中国などでの需要減や北米の販売が低迷した。

工業品事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材など)は、売上高475億円(同3.4%増)、営業利益36億円(同57.4%増)の増収増益となった。北米で自動車向けホースが好調だったことに加え、防舷材やマリンホース、コンベヤベルトが堅調に推移した。

その他の事業(航空部品、ゴルフ用品など)は、売上高123億円(同3.7%増)、営業利益16億円(同126.1%増)の増収増益。航空部品で民間航空機向け化粧室ユニットが好調だった。ゴルフ用品は需要回復の兆しが見えつつある中、新商品「iD nabla RED」が好調に推移したが、全体としては苦戦した。

2013年度期末の業績予想は2013年2月に公表した売上高6,300億円を6,100億円(前年同期比9.0%増)に修正する。営業利益590億円(同18.7%増)、経常利益560億円(同6.9%増)、純利益360億円(同10.4%増)は据え置く。配当は中間配当を一株あたり10円実施し、期末配当金12円と合わせて年間で一株あたり22円を予定している。