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横浜ゴム、2011年度連結決算は予想比25%増の営業利益を達成

2012年02月14日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2011年度の連結決算は、売上高4,651億円、営業利益263億円、経常利益207億円、当期純利益116億円となった。2011年11月の公表予想に対して売上高はプラス1.1%と微増(51億円増)だったが、営業利益は同25.2%増(53億円増)、経常利益は同38.1%増(57億円増)、純利益は同36.7%増(31億円増)と大幅な増益を達成した。なお、決算期を3月31日から12月31日に変更したことに伴い、経過期間である2011年度は2011年4月1日から2011年12月31日までが対象の変則9カ月決算。

公表予想より収益が改善した主因は、国内・海外の市販用タイヤ販売の好調な推移、タイヤを中心とした値上げの浸透、コスト削減の進行によるもの。

タイヤ事業は売上高3,792億円(予想比1.9%増)、営業利益234億円(同33.5%増)となった。国内新車用はタイの洪水などによる自動車の減産を受けて落ち込んだが、降雪の影響でスタッドレスタイヤの販売が堅調に推移し予想を上回った。海外は欧州を中心に堅調に推移した。

工業品事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材など)は、売上高682億円(予想比2.6%減)、営業利益17億円(同23.4%減)だった。世界的な資源開発の活発化により、マリンホースは引き続き順調に推移したが、ホース配管やシーリング材はタイの洪水の影響で低迷した。

その他の事業(航空部品、ゴルフ用品など)は、売上高177億円(予想比1.5%減)、営業利益13億円(同4.2%減)だった。民間航空機向け化粧室ユニットの交換品が予想以上に伸びたが、ゴルフ用品の販売不振が響いた。

2011年度の配当金は中間配当を1株当たり3円とし、期末配当4円とあわせて年間7円を予定している。

2012年度の業績予想は、売上高5,750億円、営業利益400億円、経常利益370億円、純利益250億円を計画している。

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