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2011年度第2四半期累計連結決算は増収減益ながらも予想を上回る営業利益を達成

2011年11月10日

  • 経営関連

横浜ゴム(株)の2011年度第2四半期累計期間(2011年4月1日から2011年9月30日)の連結決算は、売上高が前年同期比8.4%増の2,582億円となった。国内市販用を中心にタイヤ販売が伸び、199億円の大幅増収であった。営業利益は原材料価格の高騰や円高、販管費の増加により同8.3%減の76億円となったが、値上げやコスト改善により従来予想(60億円)を上回った。経常利益は急激な円高で営業外の為替差損が膨らみ同26.1%減の26億円。四半期純利益は子会社の退職給付費用を特別損失で計上したため、同75.7%減の3億円となった。

タイヤ事業は売上高が前年同期比10.7%増の2,047億円、営業利益が同2.0%減の60億円となった。東日本大震災の影響で新車用が落ち込んだものの、中古車販売の増加が国内市販用の需要を押し上げた。また、海外もアジアや欧州を中心に販売を伸ばした。

工業品事業(ホース配管、シーリング材、コンベヤベルト、ゴム支承、マリンホース、防舷材など)は、売上高が前年同期比0.7%増の417億円、営業利益が同71.2%減の5億円。震災で自動車用ホースや接着剤の需要が落ち込む中、建設機械向け高圧ホースの販売が伸び増収となった。マリンホースの海外受注の増加やコンベヤベルトの需要回復もあったが、原材料高や円高が大きく響き減益となった。

その他の事業(航空部品、ゴルフ用品など)は民間航空機向け化粧室ユニット交換品の販売増があったものの、ゴルフ用品の需要低迷が続き、売上高は前年同期比1.2%減の119億円となった。しかし、収益性改善により営業利益は同87.8%増の11億円と大幅な増益を達成した。

なお、2011年度は決算期を3月31日から12月31日に変更するため、2011年4月1日から2011年12月31日までの9カ月決算となる。世界的な財政・金融不安を背景に、為替円高や原材料価格高騰が想定以上に推移していることから、通期業績予想を修正する。売上高4,600億円、営業利益210億円、経常利益150億円、当期純利益85億円とする。

配当金は中間配当を1株当たり3円とし、期末配当4円とあわせて年間7円を予定している。

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