ニュースリリース

次世代スポーツタイヤ「DNA GP」新発売

1999年10月13日

  • タイヤ関連
  • サステナビリティ

横浜ゴム(株)(社長:冨永靖雄)は、高い運動性能と低燃費を両立し、静粛性も向上させたことでミニバンやステーションワゴンにも装着できるスポーツタイヤ「DNA GP」を11月1日から順次発売する。発売サイズは165/60R12~275/35ZR19の全52サイズ。価格はオープンプライス。
「DNA GP」は、優れた操縦安定性で定評のあるスポーツタイヤ「グランプリ」シリーズの運動性能に、「燃費を良くして、CO2を減らそう」という環境性能を新たに付与した次世代スポーツタイヤ。新開発のスポーツ系「合体ゴム」を採用することにより、高いドライ&ウェット性能ところがり抵抗の低減を両立。スポーツタイヤの高い運動性能をタ現したうえで、ころがり抵抗を従来品(グランプリM7R)よりも9%低減し、燃費を向上させた。その結果 、自動車から排出されるCO2の削減に貢献している。さらに、タイヤのパターンノイズを大幅に低減したことで、多様化するくるまのタイプに対応し、スポーツカーだけでなくミニバンやステーションワゴンなどにも十分な快適性を実現している。
「DNA」は運動性能や快適性といったタイヤの基本性能を高めながら、環境へ配慮したタイヤ作りをめざす横浜ゴムの「エコタイヤプロジェクト」から生まれた新コンセプトのタイヤ。昨年11月には「DNA ES-01/ES-02」を発売しており、今回の「DNA GP」は第2弾となる。横浜ゴムでは今後、同コンセプトの商品ラインナップを拡大し、ヨコハマタイヤの平均燃費を向上させていく考え。

※写真をクリックすると印刷用高解像度画像がダウンロードできます。

■「DNA GP」の特徴

●燃費の向上

「シリカ結合カーボン」を配合したスポーツ系「合体ゴム」をトレッドゴムに採用し、ウェットグリップの向上と低燃費を両立。さらに、タイヤの発熱を抑制するスポーツエコカットショルダーと熱を逃がす放熱ディンプルの効果 で従来製品(グランプリM7R)よりころがり抵抗を9%低減した。

●ウエット性能の向上

スポーツ系「合体ゴム」の採用でウェット路面でのグリップ力が向上。また、3次元シミュレーション技術で最適化したタイヤ接地形状やワイドスラントグルーブなどの高効率排水パターンの採用で優れたウェット性能を実現している。

●静粛性の向上

タイヤのブロック剛性を維持したまま静粛性を高めるショルダーデザインを採用。運動性能と快適性の両立を実現した。

●タイヤの「ころがり抵抗」とは

くるまが走行する際、その走行を阻む要因として、空気抵抗の次に大きな割合を占めるのがタイヤの「ころがり抵抗」。ころがり抵抗はタイヤが路面 を転がるときに生じる進行方向とは逆向きに働く力のこと。この力を小さくすることでエネルギーロスが減り燃費が向上、CO2排出量 の削減につながります。

●「ころがり抵抗」を小さくするには

タイヤの各パーツの中でもころがり抵抗の低減に最も影響するのがタイヤ接地部分のゴム(トレッド部)。このゴムの改善が燃費向上に効果 的です。

■「DNA GP」に採用した新技術「E-spec」

(A)スポーツ系「合体ゴム」


シリカとカーボンをあらかじめ結合させた「シリカ結合カーボン」を配合したスポーツ系「合体ゴム」を採用。シリカのメリットをよりいっそう引き出しウェットグリップを向上させながら、ころがり抵抗を低減している。(日本、米国特許取得。その他主要国特許申請中)

(B)スポーツエコカット ショルダー

タイヤの発熱の多いショルダー部分を一部カットし、余分な発熱量を減らすことでころがり抵抗を低減している。

(C)エコスポーツプロファイル

3次元シミュレーションにより走行時におけるタイヤの最適な接地形状を設計。燃費の向上と運動性能を両立させた。

(D)低ノイズサイドグルーブ

タイヤサイドに溝を作ることで、車体の振動周波数との共振を避けロードノイズを低減している。

■「DNA GP」の発売サイズ