地域での存在感

KPI

  • 項目

    最低賃金を上回る給与の支払いを実施する拠点割合

  • 2017年度実績

    (連結)100%

  • 2018年度実績

    (連結)100%

  • 項目

    地域コミュニティから採用した上級管理職の比率

  • 2017年度実績

    (連結)35.4%

  • 2018年度実績

    (連結)40.4%

責任部門

各拠点・グローバル人事部

考え方・目標

なぜ「地域での存在感」が重要取り組み項目なのか。
理由と背景の解説

今後大きな自動車市場は海外に移っていく中、各国・地域の要求に応じた商品を各拠点で生産して販売を行っていかねばなりません。そして、事業活動は各国・地域特有の文化や風習を踏まえて進めなければ、成長はありません。そのために、各拠点が所在する地域から従業員を採用し、幹部に登用して、事業活動を行い、その地域へ経済的効果を生み出すことが重要と認識しています。

目指す姿(達成像)/目標

タイヤ事業は、2020年までに年間生産能力89百万本体制(現在68百万本)に拡大し、MB事業は、自動車部品・海洋商品のグローバル展開を行っていきます。
そのために各拠点が所在する国・地域での採用を行い、幹部の登用およびグローバルローテーションを行い、研鑽を積める育成プログラムを実施していきます。

目指す姿に向けた施策

  • 各拠点の操業に関する人材の現地採用、幹部候補生の育成
  • グローバル人材の育成 研修と人材のグローバルローテーション

2018年度の活動レビュー

海外拠点での操業に当たり、現地の採用者には、その国や地域で法的に定められた賃金規定を踏まえて給与を設定しています。また、スキル向上や役職への配置に応じた給与体系の整備を行っています。

Yokohama Tyre Vietnam Inc.(ベトナム)

全従業員612名の中で日本人は6名、管理職の多くを現地スタッフが担っています。生産現場の女性比率は13%ですが、管理職の女性の割合は22%、部長職の40%は女性であり、指導的地位を担う女性の活躍に支えられています。

杭州横浜ゴム製品有限公司(中国)

中国は56もの部族からなる国ですが、その92%が「漢民族」と言われる方々で、他は皆「少数民族」となります。
採用においては男女を問わないのは当然ながら、部族に関しても一切制限していません。
全従業員220名の中で日本人は8名、管理職20名は現地スタッフが担っています。そのうち、女性が11名(55%)です。

横浜工業品製造インドネシア(YI-ID)

インドネシアは、多民族国家で、民族によって文化や伝統が違います。
国家設立にあたり、多様な環境や文化を尊重しつつ、みんなで団結し、統一していこうという精神があります。
私たちもその精神を尊重し、人材採用において、人種、性別、宗教、児童労働などの法律に、反することなく採用活動を行っています。
従業員132名のうち、日本人は3名、管理職10名のうち、現地スタッフは8名で、そのうち女性は2名(25%)です。

独立記念日を祝って(YI-ID)

課題と今後の改善策

海外拠点での操業拡大に伴い、新たな横浜ゴムグループ従業員に対する「行動指針」の浸透を行います。また、事業活動に伴う経済的効果に加え、地域が抱える社会課題の解決に向けて、連携して活動ができる体制の構築が課題です。