横浜ゴム(株)は、ストリートラジアルタイヤ「ADVAN A08B(アドバン・エイ・ゼロハチ・ビー)の205/55R16サイズを、仕様変更して2016年5月11日より発売する。価格はオープンプライス。

｢ADVAN A08B」は、｢TOYOTA 86」「SUBARU BRZ」向けとして2014年3月に発売され、2015年には「NISSAN GT-R」などに向けた285/35ZR20を、さらに2016年4月に「SUBARU WRX STI」や「MITSUBISHI LANCER Evolution」などに向けた255/40R18サイズを加えている。

今回の仕様変更では205/55R16サイズについて、タイヤ外径の見直しと、溝深さ・内部構造の見直しを行った。この見直しにより更なる操縦安定性の向上を実現し、GAZOO Racing 86/BRZ Raceのプロフェッショナルシリーズや全日本ラリー選手権のターマック(舗装路)ラウンドなどの各種競技における戦闘力の更なる向上を図っている。

本仕様変更が施されたタイヤは、サイドウォールのセリアル標記が「YYY1716(16年17週)」以降のものとなる。

ADVAN A08B サイズリスト

「ADVAN A08B」とTOYOTA 86 / SUBARU BRZ

「ADVAN A08B」は、グローバルフラグシップブランド「ADVAN」のハイパワー・プレミアムカー向けタイヤ「ADVAN Sport V105」と、ADVAN最強のストリートタイヤ「ADVAN NEOVA AD08R」のテクノロジーを応用して開発され、2014年3月にデビューした。

GAZOO Racing 86/BRZ Raceにおいては、デビュー戦から12連勝を飾る強さを見せた。そして2014年と2015年の2年連続で、谷口信輝選手のシリーズチャンピオン獲得を足元から支えたのである。2016年も第2戦の岡山国際で谷口選手がポールポジションを獲得、決勝でもファイナルラップまでトップを走り高いポテンシャルを見せている。

また、全日本ラリー選手権においても、ターマック戦でJN4クラスのTOYOTA 86/SUBARU BRZが「ADVAN A08B」の205/55R16を装着。去る4月30日から5月1日にかけて愛媛県で開催された第2戦「久万高原ラリー」においては、山口清司選手／島津雅彦選手組(TOYOTA 86)が激しいトップ争いを演じた末に優勝を飾っている。