2018年・ADVANカラーを駆る戦士たち – 斉藤邦夫選手 (前編)

ADVANカラーを駆る戦士たち
 
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  • 斉藤邦夫 選手 (全日本ジムカーナ選手権) 前編後編 |

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  • 奴田原文雄 選手 (全日本ラリー選手権) 前編後編 |

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  • 谷田川敏幸 選手 (全日本ダートトライアル選手権) 前編後編 |

ADVANブランド40周年となる2018年、ラリー、ダートトライアル、そしてジムカーナの全日本選手権にRed in BlackのADVANカラーをまとうマシンが参戦する。それぞれのマシンを駆って戦うドライバーに、ADVANカラーへ寄せる思いなどをお聞きするシリーズ、第1回は全日本ジムカーナ選手権に参戦する斉藤邦夫選手です。


改めて感じているADVANカラーの“重さ”

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斉藤邦夫選手は1962(昭和37)年生まれ、22歳のころにダートトライアルの群馬戦でモータースポーツにデビューした。3~4シーズンを戦い、同時に最後の一年はジムカーナにも参戦を開始、以来30年ほどのキャリアを有するベテランドライバーである。

1988年、全日本ジムカーナ選手権の関越ラウンドに全日本初参戦で初優勝。幾度ものチャンピオンを獲得しており、2016年に移籍したPN1クラスでは昨年のシリーズチャンピオンに輝いた。

2018年、ADVANブランド40周年を記念してRed in BlackのADVANカラーをまとうこととなった斉藤選手。ジムカーナでは16年ぶりのADVANカラーとなるが、2002年にEK9型ホンダ・シビックのADVANカラー車で戦ったのも、他ならぬ斉藤選手である。そんな斉藤選手に、久しぶりにADVANカラーのマシンを駆ることについてお聞きしてみると……。

「正直に言うと嫌なんですよ、出来ればADVANカラーには乗りたくないというのが本心で(笑)」

意外とも言える答えが返ってきたが、その真意とは何なのだろうか?

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「モータースポーツに携わっている人間として、ADVANカラーは特別なものなんですね。この色で戦うということは、決していい加減なことは出来ないし、結果も好いものが求められます。もちろん結果を求められるのは色に関わらずですが、責任の重さはかなり違ってきますからね」

大ベテラン、しかも2回目のADVANカラーでの参戦という斉藤選手だが、ADVANカラーで戦うことの重みを改めて感じているという2018年シーズン。一方で、ADVANカラーを駆ることの喜びも感じているという。

「2002年にシビックのADVANカラーを駆った時にも、その重みは感じました。同時に荷は重いですが物凄く光栄なことでもあるんですね。いろいろなカテゴリーでADVANカラーは活躍してきましたが、そのステアリングを握ることが出来る人は数えるほどしかいません。そして、乗ってきた選手は実績もありますし、尊敬される存在でもあるんです」



神聖かつ崇高なADVANカラー

2017年にPN1クラスを制して、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた2018年シーズン。さらにADVANカラーで戦うということで、周りからは当然のように連覇への期待が高まっている。

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「毎年、約束事としてチャンピオンを獲る、ということで努力しています。2017年を振り返ってみると、中盤戦以降でライバル達がレベルアップしてきた印象がありますね。前半は走り負けしている感じはなくてマージンを持っている実感がありましたが、後半2戦くらいではどんどん詰められてきた感じでした」

ライバルとの接戦を制して栄冠を手中におさめた2017年だったが、2018年シーズンの展望についてはどう見ているのだろうか。

「開幕を迎えた時点で、正直なところ余裕はありません。ディフェンディングチャンピオンだから追われる立場にいるというのではなく、ちょっと追う側の立場にいるという気持ちです。2018年の全日本ジムカーナ選手権は10戦に増えましたが、いろいろ負担も増えますよね。だから今までとは違う戦い方も必要で、シリーズ全体を見据えたマネージメントも求められることになるでしょう。具体的には、大会間のインターバルが短いので、ミッションや駆動系を壊したら大変です。一か八かの走りは出来ず、無理をしないで車を壊さずに結果を出していかなければなりません」

開幕戦では鮮やかな逆転優勝を飾り、2018年のADVANカラー優勝一番乗りを決めた斉藤選手。改めて斉藤選手が思うADVANカラーとはどのようなものなのかをお聞きしてみよう。

「ADVANカラーは、神聖なものというか、崇高なものというか。選ばれたドライバーだけに乗ることが許されているイメージですよね。自分がジムカーナを始めたころは、山本真宏選手がADVANカラーで戦っておられましたが、怖い存在であるのと同時に憧れの的でもありました。ADVANカラーには、人間的にも技術的にも大きい選手でなければ乗ってはいけないと思うんです。周りから慕われる、とまでは言いませんが、認められる、目標にされる存在でなければなりませんよね」



ADVAN HISTORY -GYMKHANA-

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次のページでは、斉藤選手にジムカーナの楽しさや上手くなるコツをお聞きします。


UPDATE : 23.Mar.2018

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