2017 MACAU GRANDPRIX =Saturday Report=

2017 MACAU GRANDPRIX Saturday Report

マカオ市街地に作られた全長6,120mのギア・サーキットを舞台に争われている第64回マカオ・グランプリも走行3日目を迎え、11月18日(土)はヨコハマタイヤがワンメイクタイヤを供給する『FIA F3ワールドカップ』の決勝レースのグリッドを決める予選レース、そしてFIA WTCC(世界ツーリングカー選手権)のオープニングレースが行われた。


Macau Grand Prix FIA Formula 3 World Cup

11月17日(金)に行われた予選に続き、FIA F3ワールドカップはいよいよ10周の予選レースを迎えた。このレースの順位で、11月19日(日)に行われる決勝レースのスターティンググリッドが決定する。

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曇天模様ながら路面はドライのまま、10時20分にフォーメーションラップがスタートした。スタートでは、ポールポジションのジョエル・エリクソン選手が好発進をみせるものの、2番手スタートのランド・ノリス選手が遅れ、カラム・アイロット選手、マキシミリアン・ギュンター選手、フェルディナンド・ハプスブルク選手らが先行。ノリス選手は関口雄飛選手にもかわされ、8番手に順位を落とした。

トップに立ったエリクソン選手は、なかなかリードを広げることができず、4周目を過ぎるあたりになると2番手のカラム・アイロット選手が接近。6周目のメインストレート、そしてマンダリン・ベンドに向けてアイロット選手が並びかけるも、オーバーテイクには至らない。

しかし7周目、リスボアベンドからの加速に勝ったアイロット選手は、マンダリン・ベンドでエリクソン選手に並ぶとこれをオーバーテイク。2番手となったエリクソン選手は、6周目にギュンター選手をかわし3番手に浮上したセルジオ・セッテ・カマラ選手にも接近された。

エリクソン選手はセッテ・カマラ選手と8〜9周目にバトルを展開するが、エリクソン選手は2番手を死守。一方でトップに立ったアイロット選手は、2番手との差を大きく広げると、最後は7.957秒という大差をつけ優勝し、決勝レースのポールポジションを獲得した。2位はエリクソン選手、3位はセッテ・カマラ選手となった。


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WTCC (FIA世界ツーリングカー選手権)

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11月17日(金)に予選が行われていたFIA WTCC(世界ツーリングカー選手権)は、11月18日(土)の14時19分にオープニングレースのスタートが切られた。前日の予選では赤旗提示による走行中断が相次ぎ、予選10番手にはネストール・ジロラミ選手がつけていたものの、フリープラクティス2でのエンジン交換によりグリッド降格に。メディ・ベナーニ選手がポールポジションからスタートした。

ベナーニ選手、そして2番手スタートのトム・コロネル選手は順調にスタートを切ったものの、予選7番手で3番手からスタートした道上龍選手は、4番手スタートのケビン・グリーソン選手にわずかに並ばれることに。しかし、リスボア・ベンドへ向けて道上選手はポジションをキープ。ベナーニ選手、コロネル選手、道上選手というトップ3でオープニングラップを終えた。

3番手の道上選手の後方には、グリーソン選手を1周目にかわしたテッド・ビョーク選手、そしてノルベルト・ミケリス選手が浮上。チャンピオン争いをするビョーク選手を前に出させないためにも、道上選手はストレートでの速さを活かし、ポジションを死守。逆に、その速さでコロネル選手にも接近するが、なかなかポジションは入れ替わらなかった。

一方、グリーソン選手の後方からはエステバン・ゲリエリ選手、ロブ・ハフ選手、トム・チルトン選手が接近し、これをオーバーテイク。終盤はベナーニ選手を先頭にコロネル選手、道上選手、ビョーク選手、ミケリス選手、ゲリエリ選手というオーダーとなっていた。

しかし残り2周という7周目、ポリス・ベンドでミケリス選手がアウト側のバリアにヒット。コースを塞ぐかたちで止まってしまい、すぐうしろにつけていたゲリエリ選手、ハフ選手、チルトン選手が相次いで追突。後続のマシンもすべてストップし、赤旗が提示されレース終了となった。

優勝はベナーニ選手で今季2勝目。2位はコロネル選手となり、道上選手が日本人ドライバーとして初めて、ヨコハマタイヤがワンメイクタイヤを供給する世界ツーリングカー選手権で3位表彰台を獲得した。


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