The next generation of street sports tire =ADVAN A052= (6)

「ADVAN A052」はジムカーナに続いて、ラリーの全日本選手権でも堂々のデビューウィンを飾った。8月26日から28日にかけて開催されたシリーズ第6戦の「モントレー2016 in 嬬恋」は、Day1がウェット、Day2はハーフウェットからドライへと路面コンディションが転じる難しい一戦となった。そんな中、最高峰のJN6クラスではヨコハマタイヤで戦うトップラリーストが、ワン・ツー・フィニッシュを飾ったのである。


対応温度域の幅広さは大きなメリットです – 奴田原文雄 選手

第6戦の「モントレー2016 in 嬬恋」、Day1は9本のSS(スペシャルステージ)が設定されていたが、前半で3回のセカンドベスト、後半で2回のステージベストを刻んだ奴田原文雄選手。Day2はハーフウェットから時間とともにドライへと路面が変化する難しい展開となったが、そんな中で2回のステージベストと3回のセカンドベストをマーク、Day2のトップを奪い最終的には2位でフィニッシュした。

JN6クラス|奴田原文雄 選手 (三菱・ランサー)

「今回のモントレーは2日間の競技で天候や路面の変化が大きかったのですが、『ADVAN A052』が持つ対応温度域の幅広さが武器になりました。これは走行距離が長くフィールドが広いラリーにとって、とても大きなメリットになる性能なのです。また、ウェットからドライまで、幅広いコンディションの路面を安心して走れることも確認出来ましたし、優れた対応性能を結果でも実証出来たと思っています」

1回の走行が時間にしておよそ90秒程度というジムカーナに対して、ラリーは格段に距離が長い。全日本選手権ともなれば10kmを超えるステージは珍しくなく、今ではSS合計距離が100kmを超える大会も存在している。そんなラリーにおいて、「ADVAN A052」にはもうひとつの大きなメリットがあると、奴田原選手は続ける。

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「もうひとつ、ラリーにおいては『ADVAN A052』のバランスの良さも大きなメリットですね。高いグリップレベルと剛性感のバランスがとても良くて、走っていてとても楽なんです。距離が長いステージも多いラリーにおいては、運転がシビアになるタイヤでは集中力を保つのが難しくなりますが、そういうストレスが無ければひとつひとつのコーナーをしっかり攻めて行けますからね」

“運転のしやすさ”という点から見ると、コントロール性も重要視されるポイントのひとつになる。その点については、ヨコハマタイヤを知り尽くしている奴田原選手ならではの印象を聞くことが出来た。

「例えば『ADVAN NEOVA AD08R』や『ADVAN A08B』から『ADVAN A052』に乗り換えたとしても、全く違和感なく走らせる事が出来ると思います。ヨコハマタイヤに共通する美点、それこそがコントロール性に優れているということなのです。もちろん、それぞれのタイヤが持つグリップ性能に合わせた走りをするわけですが、基本的な“性格”は大きく変わりませんから『ADVAN A052』も、誰にでも使いやすいタイヤであることは間違いありません」

最後に奴田原選手は、改めて「ADVAN A052」の優れているポイントを強調してくれた。

「全体的に『ADVAN A052』は、真面目に作ったタイヤという印象が強いですね。その上で、これまでお話ししてきたようなラリーにおけるメリットも大きなものを持っています。全日本選手権のターマックにチャレンジしてみようという方には、お薦めですね!!」



“万能選手”なので、雨でも慌てる必要はありません – 新井敏弘 選手

ウェットコンディションの下で競技がスタートした「モントレー in 嬬恋」、そのオープニングから3連続ステージベストを叩き出して早々に主導権を握ったのが新井敏弘選手(スバル・WRX STI)。2番手のライバルに5.1秒差のトップでDay1をあがると、翌日のDay2も最初のステージでベストを刻み、終始リードを保ったままで優勝を飾って「ADVAN A052」のデビューウィナーとなった。そんな新井選手が「ADVAN A052」での戦いを踏まえて、次のように語る。

JN6クラス|新井敏弘 選手 (スバル・WRX STI)

「あえて『ADVAN NEOVA AD08R』と比べたら、『ADVAN A052』のグリップレベルはツーランク上という感じですね。コントロール性能も高いですが、そういったことに加えて天候や路面という要因にあまり左右されること無くスポーツドライビングを楽しめるタイヤ、という印象を『ADVAN A052』には持っています。例えばサーキットでスポーツ走行を楽しむとしても、その往復もこなせるし、サーキット走行では高いポテンシャルを見せてくれるでしょう」

ドライとウェット、そしてその中間と多様な路面で競われた第6戦「モントレー2016 in 嬬恋」。タフなコンディションでリードを守りきって優勝を飾った走りを支えた「ADVAN A052」、この結果はラリーのみならずサーキット走行を楽しむユーザーにも注目してほしいと言う。

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「一言で表現すると『ADVAN A052』は“万能選手”ですね。マーケットにはドライコンディションではタイムを出せても、雨が降ってウェットコンディションになったら怖くて走れないというタイヤも存在しています。その点で『ADVAN A052』なら、突然の雨にも慌てる必要がありません。第6戦で降った程度の、降雨量として“普通の雨”であればそれほど怖い思いをすることは無いでしょうね。さらに“過渡特性”が良いので、車が滑った時やラリーのように路面状況がコロコロ変わるような場面でも、接地性能とインフォメーションがとても優れていますね」

優勝を飾った「モントレー2016 in 嬬恋」では、それまでと車のセッティングなどに変化はあったのだろうか。

「それまで使っていた『ADVAN A08B』から『ADVAN A052』に替えるにあたっては、ダンパーの伸び方向を少し柔らかくはしましたが、基本的なところを大きく変えてはいません。『ADVAN A052』はレスポンスも良いので、ステアリングをパッと切った瞬間に思い通りに車が動いてくれるんです。そういう点も、ラリーのみならずドライバーにとっては大きな味方になってくれますよね」



今シーズンの全日本ラリー選手権は、残すところターマックでの大会を2戦残すのみとなった(2016年10月14日現在)。そして、ランキングトップの奴田原選手、3番手の新井選手にライバルを加えた三つ巴のシリーズチャンピオン争いが終盤戦で展開されることになる。まずはこの週末(10月14日~16日)に岐阜県高山市で開催される第8戦、季節柄、朝晩は気温が一桁台前半にまで冷え込む一方で、日中は好天に恵まれると20℃を超えることもあり、タイヤにとっては対応温度領域の広さも試される一戦。「ADVAN A052」とともに戦う両選手の快走が期待されるところです!!
 
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