2016 SUPER FORMULA (5) = 2016 Team Information=

いよいよこの週末、2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権が、鈴鹿サーキットで開幕を迎える。ヨコハマタイヤがワンメイクサプライヤーとして足元を支えることも話題を集めているが、アジア最高峰のフォーミュラレースを戦うチームの横顔を、このページではご紹介していこう。


P.MU/CERUMO・INGING

No.1 石浦宏明 選手 「P.MU/CERUMO・INGING SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A
No.2 国本雄資 選手 「P.MU/CERUMO・INGING SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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昨年2勝を挙げ、悲願のシリーズチャンピオンを獲得した石浦宏明選手と、若手注目株の国本雄資選手を擁するP.MU/CERUMO・INGING。フォーミュラ・ニッポンで4年戦った後、スーパーフォーミュラには2014年から復帰参戦となった石浦選手は、SUPER GTではチームメイトである立川祐路監督の下、ディフェンディングチャンピオンとして2016年シーズンに臨む。

一方の国本選手は、これまでの最高位は2位。チームメイトであり最高のお手本である王者を凌駕すべく、初優勝を狙う。昨年逃したチームタイトル獲得が今シーズンのチームの至上命題だ。



KONDO RACING

No.3 ジェームス・ロシター 選手 「フジ・コーポレーション KONDO SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A
No.4 ウィリアム・ブラー 選手 「フジ・コーポレーション KONDO SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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昨年、2008年以来となる久々の2台体制となった、近藤真彦オーナー兼監督率いるKONDO RADING。F1テストドライバー経験を持ち、チーム3年目となるジェームス・ロシター選手と、昨年来日し2年目のスーパーフォーミュラを戦うウィリアム・ブラー選手、ふたりのイギリス人コンビが今シーズンも継続となった。

昨年は随所に速さを見せるも、ロシター選手の6位が最上位だっただけに、2008年にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が初優勝をもたらして以来となる、チーム2勝目を狙い虎視眈々だ。



SUNOCO TEAM LEMANS

No.7 ナレイン・カーティケヤン 選手 「SUNOCO TEAM LEMANS SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A
No.8 小林可夢偉 選手 「SUNOCO TEAM LEMANS SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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F1ドライバーとして活躍、昨年活躍の舞台を国内トップフォーミュラへ移した小林可夢偉選手を今年も起用するSUNOCO TEAM LEMANS。今年は、同じくF1経験を持つインド人ドライバー、ナレイン・カーティケヤン選手がDANDELIONから移籍加入し、ドライバーコンビが元F1ドライバーという強力な布陣となった。

フォーミュラ・ニッポン時代には2度チームタイトルを獲得している強豪チームながら、スーパーフォーミュラとなってからは2013~2014年のランキング2位が最高。小林選手は昨年表彰台3回、カーティケヤン選手は同1回を獲得も、ともに未勝利に終わっているだけに、今季はチーム一丸となっての頂点を目指すことになる。



REAL RACING

No.10 塚越広大 選手 「REAL SF14」 エンジン:HONDA HR-414E
No.11 伊沢拓也 選手 「REAL SF14」 エンジン:HONDA HR-414E

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元レーシングドライバーとしてフォーミュラ・ニッポンでも活躍した金石勝智氏が代表を務めるREAL RACINGは、富士スピードウェイ周辺にガレージを構えるチームが多い中で、鈴鹿サーキット近郊にベースを置く。

チーム創設以来、一貫してホンダ陣営の一角としてスーパーフォーミュラ、SUPER GT、そして全日本F3選手権を戦って来たが、今季は塚越広大選手&伊沢拓也選手とドライバーコンビが残留。昨年、伊沢選手は入賞3回も、塚越選手はまさかのノーポイントに終わるなど苦戦を強いられただけに、今季は是が非でも巻き返しを図りたいところだ。



TEAM 無限

No.16 山本尚貴 選手 「TEAM 無限 SF14」 エンジン:HONDA HR-414E

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昨年の最終戦・鈴鹿の2レース目に優勝を飾ったことが記憶に新しい山本尚貴選手を擁するTEAM 無限。昨年に引き続き、今年も1台体制でのスーパーフォーミュラ参戦となった。1台体制ということでデータ量などでの不利が想定されるものの、それを跳ね返す山本のドライビングと技術力、チーム力の高さがこの陣営の信条でもある。

TEAM 無限とのタッグは長く、今季で5年目となるシーズンを戦う山本選手だが、2013年にスーパーフォーミュラの初代ドライバーズタイトルを手中に収めた陣営だけに、3年ぶりの戴冠に向けたホンダ陣営の軸となるだろう。



KCMG

No.18 中山雄一 選手 「KCMG Elyse SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)のサポートを受け、2013年に全日本F3選手権を制し、スーパーフォーミュラには2014年にステップアップを果たした中山雄一選手。初年度はSUGO大会で終盤までトップを快走するなど注目を集めたがノーポイントに終わり、2015年もなかなかポイントに届かなかったが、ついに最終戦・鈴鹿で6位入賞を果たしスーパーフォーミュラで自身初となるポイント獲得を果たしただけに、今季さらなる飛躍を狙う思いは強い。

3年間中山選手とともに戦って来たKCMGは香港に本社を置く新興アジアンチームながら、WEC(FIA世界耐久選手権)を筆頭に多くのカテゴリーにエントリーするなどその活動は精力的で多岐に渡る。スーパーフォーミュラでの上位進出も時間の問題といえるだろう。



ITOCHU ENEX TEAM IMPUL

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 選手 「ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A
No.20 関口雄飛 選手 「ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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闘将・星野一義氏が率いるITOCHU ENEX TEAM IMPUL。今季あらたに「ITOCHU ENEX」をメインスポンサーに迎え、チームは心機一転。ドライバーラインナップも、2010年にチャンピオンを獲得して以来毎年のようにタイトル争いに絡み、昨年も1勝をマークしているブラジル人ドライバー・オリベイラ選手に、今季はGT500や全日本F3選手権で腕を磨いて来た期待のルーキー、関口雄飛選手が加入したことで、参加チームの中でもピカイチの速さと闘争心を兼ね備えた陣容となった。

チームメイト同士激しい火花を散らしながらも、その相乗効果が2010年以来となるシリーズチャンピオン獲得への原動力となるか。



DRAGO CORSE

No.34 小暮卓史 選手 「DRAGO CORSE SF14」 エンジン:HONDA HR-414E

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2014年のSUGO大会で伊沢拓也を擁してスポット参戦したDRAGO CORSEは、トップカテゴリーでホンダの顔として長年活躍してきた道上龍監督が率いる、国内トップフォーミュラで最も新しいチームだ。

ホンダ陣営の一角としてSUPER GTにも参戦する傍ら、スーパーフォーミュラへのフル参戦初年度となった昨年は持ち前の速さはそのままながら、ベテランとなった小暮卓史選手をドライバーに起用。初年度とあって序盤は苦しんだものの、最終戦鈴鹿では2戦連続で入賞しチームに初のポイントをもたらしているだけに、右肩上がりの流れで今季は表彰台、そして優勝をターゲットとして2年目のシーズンを戦うこととなる。



VANTELIN TEAM TOM’S

No.36 アンドレ・ロッテラー 選手 「VANTELIN KOWA TOM’S SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A
No.37 中嶋一貴 選手 「VANTELIN KOWA TOM’S SF14」 エンジン:TOYOTA RI4A

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2006年にフォーミュラ・ニッポンへの参戦を開始、毎年必ず優勝を飾り、2011年には初となるチームタイトルを獲得。以来、過去5年で4度のチームタイトルを手にするなど、文字通りシリーズ最強のトップチーム。今シーズンはVANTELIN TEAM TOM’Sとして新たなスタートを切るが、中嶋一貴選手&アンドレ・ロッテラー選手という元F1ドライバーコンビは不動。

昨年はドライバーズタイトルこそ石浦選手に譲ったが、中嶋選手がランキング2位、ロッテラー選手が同3位に食い込み、合計4勝を獲得するなど、相変わらずの“猛威”を奮っているだけに、マシンカラーリングが変われども今シーズンも間違いなくシリーズを牽引するのは間違いない。



DOCOMO TEAM DANDELION RACING

No.40 野尻智紀 選手 「DOCOMO DANDELION M40Y SF14」 エンジン:HONDA HR-414E
No.41 ストフェル・バンドーン 選手 「DOCOMO DANDELION M41S SF14」 エンジン:HONDA HR-414E

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ホンダの若手ドライバー育成プログラムで頭角を顕し、デビューイヤーの2014年にSUGOで初優勝を飾った若手筆頭株の野尻智紀選手に、昨年のGP2王者で先日のアブダビGPではドクターストップの懸かったフェルナンド・アロンソ選手に代わり、マクラーレン・ホンダでF1デビューを飾り、いきなりの入賞を飾った新進気鋭のベルギー人ドライバー、ストフェル・バンドーン選手という、今季最も注目を集めるラインナップを構築したDOCOMO TEAM DANDELION RACING。

村岡潔監督を旗頭に、一貫してNTTドコモのスポンサードを受け国内トップチームとなった強豪だけに、今季は2012年以来となるチームタイトルはもちろん、フォーミュラ・ニッポン時代の2004年から遠ざかっているドライバーズタイトルも射程距離にあるか。



NAKAJIMA RACING

No.64 中嶋大祐 選手 「NAKAJIMA RACING SF14」 エンジン:HONDA HR-414E
No.65 ベルトラン・バゲット 選手 「NAKAJIMA RACING SF14」 エンジン:HONDA HR-414E

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日本初のF1フル参戦ドライバーとして一時代を築いた中嶋悟監督の指揮の下、全日本F3000、フォーミュラ・ニッポン、そしてスーパーフォーミュラと、常にトップチームの一角としてトップフォーミュラを戦い続けて来たNAKAJIMA RACING。2009年以来、タイトルからは遠ざかっているものの、昨年から体制面でも一層の強化を図るなど上昇機運にあるのは確か。

6年目のシリーズに臨む中嶋大祐選手、2009年のフォーミュラ・ルノー3.5王者で、昨年スーパーフォーミュラデビューを飾ったベルギー人ドライバー、ベルトラン・バゲット選手のドライバーコンビは今シーズンも継続され、シーズンオフのテストでも好調ぶりを発揮していることからも、今シーズン大きな飛躍が期待されるチームと言えるだろう。



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