2016 TOKYO AUTO SALON (3)

ヨコハマタイヤとともに戦うドライバー、その代表格の一人が“MAX★ORIDO”こと織戸学選手。SUPER GTからGR 86/BRZ Raceまで幅広いサーキットレースにおける活動はもちろん、2015年は全日本ラリー選手権にも初挑戦。また、D1グランプリは2015年で引退したものの、ドリフト界でも引き続き存在感を見せてくれる、マルチプレイヤーである。

そんな織戸選手にとっての東京オートサロンとは、そして2016年の活動はどのような展開をしていくのか、お話しをお聞きした。


織戸選手にとっての東京オートサロン

新春恒例のイベントとなる「東京オートサロン」。会場には多くのブースが並び、ドライバーをはじめとしたモータースポーツ関係者の姿も多く見られる。各ブースではドライバーによるトークショーやサイン会も催されるが、ヨコハマタイヤブースで行われた織戸学選手のトークショーにも大勢の方々が足を運ばれて、改めて“MAX★ORIDO人気”の高さを印象付けた。そんな織戸選手にとって、東京オートサロンというイベントはどのような存在なのだろうか。

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「僕たちレーシングドライバーの仕事は、一年一年で区切りがありますよね。だからオートサロンで『新しいシーズンが始まるな』というイメージですね。2016年は少し開催時期が後ろになりましたが、いつもは本当に正月早々というタイミングなので、年が明けて『ケジメのスタート』をオートサロンで迎えるような感じがありますね」

織戸選手と東京オートサロンの関係は、21歳のときに始まった。当時、坂東商会に入社して間もないタイミングで、出展者の一人として携わったのである。以降、これまで東京オートサロンを見続けてきた織戸選手、そこには時代の変化も感じているという。

「ここ数年でオートサロンには自動車メーカーが出展するようになりましたが、これは本当に素晴らしいことだと思います。そしてもうひとつ、国産車だけではなくて輸入車がとても増えてきた印象がありますね。これまではどちらかというと、輸入車のチューニングというのはあまり一般的ではなかったように思います。それを普通に、国産車と同じような感覚でチューニングする例が増えていますよね」



“MAX★ORIDO流”のクルマづくり

2016年の東京オートサロンでは、織戸選手の愛車も展示車両としてスポットライトを浴びていた。JZA80型のトヨタ・スープラは、鮮やかな赤いボディがブースで輝いていた。決して仰々しくない程度で、精悍さをしっかり高めたエアロパーツをまとい、足元はADVAN NEOVA AD08RとADVAN Racingホイールでまとめられている。このスープラに込められた思いを聞いてみよう。

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「僕の愛車であるスープラ、そのテーマは見た目を格好よくしながらストリートを“普通に・快適に・気持ちよく”ドライブ出来る、ということです。ほどよくローダウンしつつ、乗り心地は犠牲にしない。なおかつ、常用回転域で気持ちよく走れることが重要。だからエンジンパワーも極端に大きなスペックは必要なくて、あくまでも“ストリートを気持ちよく”がテーマなんです」

チューニングやドレスアップ、その基本とも言えるのがタイヤとホイールを好みのものに変えることだ。織戸選手から、タイヤチョイスについてのアドバイスをいただこう。

「ヨコハマタイヤのラインアップで言えば、ADVAN NEOVA AD08RとADVAN Sport V105が、いわゆるチューニングカーのオーナーから注目される存在でしょう。両者の違いを簡単に言えば、ADVAN NEOVA AD08Rは純粋なスポーツタイヤ。スポーツカーに乗っている、またはサーキットやワインディングでスポーツドライビングをしたい、という人に向いていますね。そういう走りを楽しみたいのなら、間違いなくADVAN NEOVA AD08Rがお勧めです。一方のADVAN Sport V105は、僕なりの表現で言うとコンフォートタイヤをベースにスポーツ性能を高めていった感じ。高級サルーンのオーナーでも『俺はちょっと、アベレージスピードが速いんだよ』という人にお勧めかな。乗り心地も良いし、音もうるさくないですからね」



後編 (2月12日掲載予定) につづく