TOKYO AUTO SALON with NAPAC 2015 (4)

TOKYO AUTO SALON with NAPAC =Yasuaki BOB Suzuki Interview=

東京オートサロンのヨコハマタイヤブースに展示されたBMW i8。インタビューの後編ではStudie AGの鈴木康昭さんにBMW i8のドライブフィーリングと、それにマッチするタイヤについてお聞きしていこう。さらに、挑戦を続けるSUPER GTについて、2014年を振り返りつつ、2015年シーズンに向けた意気込みもお聞きした。


BMW i8の高い完成度にマッチするADVAN Sport V105

東京オートサロンのヨコハマタイヤブースで注目を集めたBMW i8。BMWではこれまでも、6シリーズや8シリーズといった2ドアクーペをラインナップしてきたが、鈴木さんはi8についてはこれまでと違う流れの上にある車だと語る。

[Photo]

「6シリーズや8シリーズといった、これまでのBMW・2ドアクーペの系譜とは全く違うのがi8です。過去の車のイメージで言えば、BMWでMの看板を掲げた唯一のミッドシップエンジンモデルであるM1、あれ以来となるミッドシップ・スポーツという位置づけになるかと思います。
ただ、i8はプラグインハイブリッドであり、ミッドシップに搭載されたエンジンは後輪だけを駆動します。一方の前輪はフロントフードの下に積まれているモーター、これが駆動します。あわせて駆動方式としては4WDという表記になりますが、機構的には前後軸がつながっていません。別々のパワーソースが前後に用意されている、というのは斬新ですよね」



新世代のBMWを象徴するにふさわしい存在と言えるBMW i8。気になるドライバビリティは、どのようなものなのだろうか。

「乗ってみると独特のハイブリッド機構には全く違和感が無くて、良く出来ているんです。基本は後輪駆動、必要に応じてモーターがフロントを駆動してアシストするという感じです。そのアシストの入り方が自然で、どんな走り方をしていても違和感が無いんですよ。さらに言えばアシストはとてもパワフルで、高速道路などでも最も速い車に分類されると思います。

[Photo]

さらにボディもカーボン素材で出来ているので、これだけ凝った機構を採用しているのにも関わらず、車としてとても軽いんです。その恩恵はハンドリングなどにも絶大なものがあり、乗っていて楽しい、素晴らしい完成度の車です。

こういう完成度の高いBMW i8だからこそ、ベストマッチなタイヤはADVAN Sport V105ですね。タイヤの剛性も高くて走りをしっかり支えてくれますし、快適性も高い次元で両立させてくれますから、シティドライブからワインディングやハイウェイクルーズまで、満足度の高いBMW i8ライフを楽しめると思います」



2015年、SUPER GTへの挑戦は続く

さて、鈴木さんといえばSUPER GTへのチャレンジもモータースポーツファンから注目を集めているところだ。2014年から「BMW Sports Trophy Team Studie」を立ち上げてGT300クラスにBMW Z4で参戦、初年度ながら最終戦までシリーズチャンピオン争いの一角を占める活躍を見せた。

「2014年のSUPER GTを振り返ると、新チームでの初年度でしたが十分に満足のいく一年だったと思っています。僕はシーズンを評価するひとつの物差しとして、最終戦までチャンピオンの権利を有して臨めたか、ということを良いシーズンだったかどうかのひとつの基準にしています。その点では最終戦でチャンピオンの権利を有していた3チームの中に入れましたし、結果的にはチャンピオンにはあと一歩届きませんでしたが、こうした形で一年を終えられたのは良いシーズンだったことの証だと考えています。」

[Photo]

2014年を満足出来るシーズンであったと振り返る鈴木さん。ファンとしてはもちろん、2年目のチャレンジとチャンピオン獲得に期待が高まるところだろう。

「昨シーズンは新チームであるがゆえのミスであったり、トラブルだったりがいくつか見受けられたのも事実です。そのためにチャンピオンに届かなかった部分もあったのではないかと。ですから2015年については、この点を改善して挑めれば、確実にチャンピオン争いに絡んで行けるという自信は持っています。

2011年から使っているE89型のBMW Z4 GT3ですが、2015年が最後の年となります。BMWモータースポーツでは2016年からM6 GT3という新しい車をリリースすることが発表されていますから、私たちも2016年からはM6 GT3で挑むことになります。
BMW Z4 GT3には愛着もありますし、締めくくりとなる2015年を良いシーズンにしたいな、と思っています」


注目の2015年のSUPER GT参戦体制については、来る2月26日に発表会が催される予定とのこと。今年もチャンピオン争いの一角を占めることになるであろうBMW Sports Trophy Team Studie、その活躍にいまから期待を寄せるBMWファンも多いことだろう。

>> インタビュー 前編