東京オートサロンでは、横浜ゴムのホイールブースもお馴染みの存在。機能美を追求した高品質・高性能なアルミホイールは、本物を知るユーザーのみなさんから絶大な支持を集めている。そんなヨコハマホイールの世界、多彩なラインナップを一同に展示するホイールブースには、国内外からの来場者が多く足を運んだ。主要ブランドの全カラー展示を今回も行い、大勢のみなさまにお楽しみいただいたヨコハマホイールブースの模様をお伝えしよう。
ヨコハマホイールブースといえば、ハイセンスにまとめられたブースの壁面をいっぱいに使ったラインナップ展示がお馴染みの光景だ。当サイトでもこれまでに何度かご紹介している、横浜ゴムの製品企画部でホイール企画/デザインをとりまとめている萩原修を中心として生み出されているホイールの数々が一同に揃った光景は圧巻の一言に尽きる。ちなみに萩原は往年の国内最高峰ツーリングカーレースであったグループAにおいて、R32型・日産スカイラインGT-Rを駆って総合優勝を飾った経験の持ち主でもある。
一方でブース内には、ヨコハマホイールを装着した3台のデモカーを展示。速さを極限まで追求したタイムアタック仕様の日産GT-Rは、萩原がグループAで駆ったものと同じ精悍なHKSカラーをまとった一台だ。そして、シティクルージングからスポーツドライビングまで、幅広いドライビングプレジャーを楽しめるBMW M235iは、Studieの手で仕立てられた一台。さらにファニーなルックスながら、伝統のサソリのエンブレムが存在感を見せるABARTH 500は、イタリアの情熱が感じられるホットハッチである。
これら個性的な3台に装着されたヨコハマホイール。そのどれもがそれぞれの車が持つ個性をさらに引き立てるとともに、走りのポテンシャルをしっかり受け止める優れたパフォーマンスを有するハイクオリティなホイールたちである。
SUPER GTやスーパー耐久といった国内はもちろん、ニュルブルクリンク24時間レースなどの海外においてもモータースポーツシーンで活躍を見せる日産GT-R。その中でも今回、ホイールブースには2014年のWTAC(ワールド・タイム・アタック・チャレンジ)に参戦した「HKS Racing Performer GT1000+」が展示された。オーストラリアのシドニー郊外にあるイースタン・クリーク・レースウェイを舞台に、その周回する速さを競い合うチューニングカーの祭典がWTAC。日本からも名だたるチューナーたちがチャレンジ、HKSのGT1000+はGT-Rクラスにおいて谷口信輝選手のドライブで1分30秒838のベストタイムをマークして、見事にクラス優勝を飾った。
2013年の秋に発表され、2014年2月に日本でもデビューしたBMW・2シリーズ。現在ではアクティブツアラーと名付けられたMPVもラインナップするが、同じ2シリーズでも2ドアクーペは全くの別物といえる。ボディ形状もさることながら、駆動方式にFF(前輪駆動)と4輪駆動を採用するアクティブツアラーに対して、クーペはFR(後輪駆動)のみの設定。中でもM235iには、古くはシルキーシックスとも称された直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載、8速オートマチックに加えて6速マニュアルのトランスミッションも選ぶことが出来る本格的なコンパクトスポーツクーペなのである。
トポリーノやチンクエチェントといった呼び名でも親しまれていた往年の名車、フィアット500。1957年から20年間にわたって生産された2代目モデルをモチーフに、現代に500が蘇ったのは2007年のこと、日本でもその愛らしいスタイリングはエンスージアストのみならず幅広く支持を集めて現在に至っている。そんな現代のフィアット500に、伝統のスコルピオーネ、サソリのエンブレムを冠したモデルがアバルト500。1950年代からモータースポーツで輝かしい戦績をおさめたアバルトは、近年でもレースやラリーのフィールドで華々しい活躍を見せ続けている。
ADVAN Racing RZの後継に位置づけられるRZⅡが、東京オートサロンで参考出品された。5本スポークと均等10本スポークを融合させたクロスオーバーデザインという特徴を受け継ぎつつ、スポークはより細くシャープなデザインに進化。その上で強度を保つためにスポーク側面を段付き形状としている。さらにこの段付き形状はスポーク側面に沿ってそのまま下がっていくのではなく、10mm下がった部分からその下側を再びえぐり取るという凝ったデザインとなっている。
2014年の東京オートサロンでお披露目され、発売と同時に高い人気を博しているA.V.S. MODEL F50。A.V.S.シリーズのツイン5本スポークとしては4世代目にあたるF50、初めてツイン5本スポークに鍛造製法を持ち込むなど大幅な進化を遂げたことは昨年のオートサロン特集記事でもお伝えした通り。その10倍以上の進化を踏まえてF50というネーミングが与えられたというストーリーをご記憶の方も多いのではないだろうか。
ADVAN Racingブランド第2弾の金型鍛造1ピースホイールである、ADVAN Racing GT。世界のモータースポーツシーンで活躍するADVANを冠し、レーシングマインドにあふれる5本スポークディープリムデザインを採用した、走りをこよなく愛する方にベストマッチなホイールである。中でもR35・日産GT-Rサイズには、2013年4月から「プレミアム・バージョン」が追加されて人気を博している。スポーク部のロゴをステッカーからマシニング加工による彫り込みへと変更し、スポークロゴそのものも専用デザインとして、一目でプレミアムと分かる仕上がりになっているのが特徴だ。
UPDATE : 23.Jan.2015