2016 JGC Round 4-6 Summary Report

【全日本ジムカーナ選手権 第4戦~第6戦】

第6戦・もてぎで「ADVAN A052」が全日本選手権デビュー、
PN1でワン・ツー、PN2も制して2クラスでデビューウィン!!

  • ■全日本ジムカーナ選手権 第4戦/スナガワ
  • 開催日程  2016年6月18日-19日
  • 開催場所  オートスポーツランドスナガワ (北海道)
  • 天候/路面  曇り/ドライ
  • 参加台数  78台 (ヨコハマタイヤ装着車 14台)
  • 2016 全日本ジムカーナ選手権 第4戦

    2016年の全日本ジムカーナ選手権、カレンダーは中盤戦に突入。その皮切りとなる第4戦は津軽海峡を越えて北海道に上陸、オートスポーツランドスナガワが舞台となる。全国2位の流域面積を誇る石狩川の河川敷に設けられたコースで、今年も熱い戦いが繰り広げられた。

    例年より若干ロングな設定となった2016年の大会、ここでヨコハマタイヤ勢が活躍を見せたのがSA1クラスだ。改造範囲の広いナンバー付き車両で競われるSA部門は今年限りで廃止されるN車両部門を統合し、4つのクラスに来シーズンから再編されることが発表されている。つまり、現状のSA部門は今年がひとつの区切りとなるが、シリーズ争いはヨコハマタイヤ勢が完全に主役となっている。

    このスナガワでもヨコハマタイヤを装着するホンダ・シビックとCR-Xが、激戦の火花を散らした。第1ヒートでシビックの阿戸幸成選手が1分43秒892をマークすると、後続ゼッケンでCR-Xの小武拓矢選手が1分43秒759を叩き出して僅差でトップを奪う。注目の第2ヒート、先行する阿戸選手は惜しくもタイム更新ならず小武選手が優勝、阿戸選手が準優勝となった。

    さらに3番手に工藤典史選手、4番手には志村雅紀選手とシビックが続き、ヨコハマタイヤ勢がトップ4を独占する強さを見せた。





  • ■全日本ジムカーナ選手権 第5戦/美川
  • 開催日程  2016年7月16日-17日
  • 開催場所  美川スポーツランド (愛媛県)
  • 天候/路面 雨 のち 曇り のち 晴れ/ウェット ~ ドライ
  • 参加台数  113台 (ヨコハマタイヤ装着車 20台)
  • 2016 全日本ジムカーナ選手権 第5戦

    北海道に続く第5戦、選手権は瀬戸内海を渡り四国に上陸。実におよそ20年ぶりの四国における全日本ジムカーナ選手権開催、その舞台は愛媛県の美川スポーツランド。ここは全日本ラリー選手権の「久万高原ラリー」においてサービスパークとして使われている場所で、閉鎖されたスキー場の駐車場をコースおよびパドックとして使用する。

    標高およそ1,000mに位置する美川スポーツランドだが、日曜日は生憎の空模様となってしまった。朝から雨がコースを濡らしたのみならず、濃い霧が発生して第1ヒートは途中で視界不良のために2時間もの長い中断を余儀なくされてしまったのである。

    タイムスケジュールは大きく乱れてしまったが、競技は遅れたものの無事に成立。天候に翻弄された一戦となったが、ヨコハマタイヤ勢ではN2クラスで上本昌彦選手(RX-7)が第2ヒートで大きくタイムアップを果たして嬉しい全日本選手権初優勝を獲得。

    また、ヨコハマタイヤ勢の活躍が続くSA1クラスでも、若林隼人選手(CR-X)が優勝を飾った。





  • ■全日本ジムカーナ選手権 第6戦/もてぎ・南
  • 開催日程  2016年8月6日-7日
  • 開催場所  ツインリンクもてぎ・南コース (栃木県)
  • 天候/路面 晴れ/ドライ
  • 参加台数  136台 (ヨコハマタイヤ装着車 41台)
  • 2016 全日本ジムカーナ選手権 第6戦

    第6戦はWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の開催でもお馴染みのツインリンクもてぎが舞台。もてぎでの全日本ジムカーナ選手権と言えば北ショートコースでの開催が思い出されるが、今シーズンは南コースでのフルパイロンで競われた。

    この大会で注目を集めたのが、8月1日に発売された「ADVAN A052」。国際基準に適合する優れた環境性能と、ストリートスポーツラジアルに求められるポテンシャルを高次元で融合した「ADVAN A052」、その全日本選手権デビュー戦ということで土曜日の公開練習から装着するPN部門の選手たちの走りには熱い視線が注がれた。

    そんな中、公開練習から速さを見せた「ADVAN A052」。PN1クラスの斉藤邦夫選手(ロードスター)は公開練習の2ヒートでともにトップタイムを刻み、勝野佑紀選手(スイフト)が2番手、箕輪雄介選手(スイフト)が4番手と上位を占める。さらにPN2クラスでも片山誠司選手(シビック)がトップタイムをマーク、決勝への期待が高まった。

    午前中の早い時間に気温が30℃を超える猛暑となった日曜日、「ADVAN A052」の快進撃は留まることが無かった。PN1クラスは斉藤選手が2番手を約1.3秒引き離すベストタイムを叩き出し、見事な「ADVAN A052」のデビューウィンを飾った。そして後輪駆動のロードスターに対して前輪駆動のスイフトを駆る箕輪選手が準優勝、「ADVAN A052」はワン・ツー・フィニッシュで強さを見せた。PN2クラスも片山選手が優勝、「ADVAN A052」は2つのクラスを制した。

    また、「ADVAN A050」を装着するクラスでは、N1の澤平直樹選手(インテグラ)が全日本初優勝。SA1クラスでも若林隼人選手(CR-X)が優勝、弟の若林拳人選手(CR-X)が準優勝で兄弟ワン・ツー・フィニッシュ、3位に工藤典史選手(シビック)が入ってヨコハマタイヤ勢が表彰台を独占した。