2016 JDC Round 4-6 Summary Report

【全日本ダートトライアル選手権 第4戦~第6戦】

Dクラスはヨコハマタイヤ勢が中盤3戦を制覇、
第6戦・丸和では北原栄一選手が嬉しい全日本初優勝!!

  • ■全日本ダートトライアル選手権 第4戦/門前
  • 開催日程  2016年6月19日
  • 開催場所  輪島市門前モータースポーツ公園 (石川県)
  • 天候/路面  晴れ のち 曇り/ウェット(散水) ~ ドライ
  • 参加台数  138台 (ヨコハマタイヤ装着車 36台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第4戦

    シリーズも中盤戦に突入した2016年の全日本ダートトライアル選手権、第4戦は石川県の輪島市門前モータースポーツ公園が舞台となる。例年通り、この大会は日曜日のみの1Day開催。土曜日に公開練習が設けられていないため、選手はブッツケ本番で1000分の1秒を競い合うこととなる。

    そのような難しい状況で、PN部門のヨコハマタイヤ勢がまずは好走を見せた。PN1クラスの福山重義選手(スイフト)は、第2ヒートでクラス唯一となる1分51秒台前半に叩き込み、鮮やかな逆転で優勝を飾った。そしてPN2クラスの竹本幸広選手(86)もこれに続き、こちらはクラス唯一の1分50秒台を第2ヒートでマーク。2位に1.221秒という大差をつけて嬉しい初優勝、表彰台で喜びの笑顔を見せた。

    また、Dクラスで第2戦から連勝している谷田川敏幸選手(WRX STI)は、第1ヒートから後続を1秒以上引き離す速さを見せる。第2ヒートでは更に自己のタイムを更新、1分39秒411にタイムアップして文句無しのオーバーオールベストを刻んで3連勝を飾ることに成功した。

    一方、惜しくも優勝には届かなかったものの、大いに会場を沸かせたのがSA2クラスの林軍市選手(ランサー)。「軍ちゃん」の愛称で多くの選手やファンに慕われ、選手会主催のファンサービスではアナウンスを努めるなどもしている林選手だが、第2ヒートで自己のタイムを3秒ほど更新して1分41秒190を記録してクラストップに立つ。このタイムを後続が更新することは叶わず初優勝への期待も高まったが、惜しくもシード選手に破られて準優勝の表彰台へ。ただ、そのタイム差は僅か1000分の1秒、次戦以降での活躍がますます期待される結果を残した。





  • ■全日本ダートトライアル選手権 第5戦/切谷内
  • 開催日程  2016年7月9日-10日
  • 開催場所  サーキットパーク切谷内 (青森県)
  • 天候/路面  曇り のち 晴れ/ウェット(散水) ~ ドライ
  • 参加台数  120台 (ヨコハマタイヤ装着車 37台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第5戦

    シリーズ第5戦の舞台は、青森県のサーキットパーク切谷内。高低差のあるコースは、外周のハイスピードコースと内周のテクニカルなエリアをつないだダイナミックさが特徴で、特にギャラリーの眼下を豪快にマシンが駆け抜けるギャラリーコーナーは切谷内における最大の見どころとなる。

    だが今回、土曜日の公開練習コースが発表されると選手からは驚きの声があがった。例年、上り方向に使われていたギャラリーコーナーが、下りのレイアウトとなっていたのだ。結果的に本番コースもそのレイアウトは踏襲され、さらにタイトなターンセクションも組み合わされた。ギャラリーコーナーの下り方向は地元の選手でも走ったことがほとんど無く、この攻略も大きなポイントとなった。

    そんな中でヨコハマタイヤ勢では、SC2クラスの田口勝彦選手(ランサー)が第1ヒートからベストタイムをマーク。第2ヒートでもタイムアップを果たして今シーズン3勝目をゲットした。また、Dクラスの谷田川敏幸選手(WRX STI)も第1ヒートからクラス唯一の1分31秒台に叩き込む好走で、第2ヒートではさらに1分29秒台にまでタイムアップ。圧勝を飾り、堂々の4連勝をマークしてチャンピオン獲得に王手をかけた。

    このほか、N2クラスでは福島の星盛政選手(ランサー)、そしてSA2クラスでは群馬の荒井信介選手(ランサー)が準優勝。PN1クラスの福山重義選手(スイフト)、PN2クラスの奥村直樹選手(インテグラ)、SA2クラスの大西康弘選手(ランサー)、Dクラスの河内渉選手(ランサー)が3位に入るなど、多くのヨコハマタイヤ装着選手が表彰台を飾った。





  • ■全日本ダートトライアル選手権 第6戦/丸和
  • 開催日程  2016年7月31日
  • 開催場所  丸和オートランド那須 (栃木県)
  • 天候/路面 晴れ/ウェット(散水) ~ ドライ
  • 参加台数  150台 (ヨコハマタイヤ装着車 51台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第6戦

    開幕戦に続き、今シーズン2回目の全日本選手権開催となった丸和オートランド那須。7月末日ということで天候に恵まれたことから暑さも厳しい中、150台が全国から集まって競い合った。

    この大会は第4戦の門前と同様に、土曜日の公開練習が設定されない1Day開催のスケジュール。コースレイアウトは開幕戦よりも短めのハイスピードなもので、おおむね優勝タイムは各クラスともに開幕戦よりも10~15秒ほど早い結果となった。

    開幕戦ではヨコハマタイヤを装着して関東の地区戦を戦う選手が2人、嬉しい全日本初優勝を飾っている丸和。その流れは第6戦でも続き、N1クラスでは北原栄一選手(パルサー)が第2ヒートでADVAN A036のグリップを活かして10秒ほどタイムアップ、嬉しい全日本初優勝を飾ることに成功した。

    Dクラスでは谷田川敏幸選手(WRX STI)が優勝すればチャンピオン確定という王手をかけた状態で臨んだ。しかし、これに「待った」をかけたのは同じくヨコハマタイヤを装着している河内渉選手(ランサー)。第2ヒートで谷田川選手を0.151秒抑えて、開幕戦に続いて丸和を制した。谷田川選手は準優勝でヨコハマタイヤ勢がワン・ツー、表彰台では次戦でのリベンジとチャンピオン獲得を誓っていた。