2016 JDC Round 1-3 Summary Report

【全日本ダートトライアル選手権 第1戦~第3戦】

開幕戦では2人のヨコハマタイヤ装着選手が全日本初優勝、
第2戦と第3戦ではSA1・中島選手とD・谷田川選手が連勝!!

  • ■全日本ダートトライアル選手権 第1戦/丸和
  • 開催日程  2016年3月19日-20日
  • 開催場所  丸和オートランド那須 (栃木県)
  • 天候/路面  晴れ/ウェット(散水) ~ ドライ
  • 参加台数  149台 (ヨコハマタイヤ装着車 47台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第1戦

    全日本ダートトライアル選手権は、今年も栃木県の丸和オートランド那須で開幕を迎えた。3月中旬ということで特に朝晩の冷え込みはまだまだ厳しいものがあったが、冷たい風は吹いたものの朝から澄んだ青空の下で全国から集まった選手たちがドライビングテクニックの応酬を繰り広げた。

    PN1クラスでは、千葉県戦を主戦場として活躍している向井冬樹選手がスズキ・スイフトで参戦。第1ヒートでは表彰台圏外だったが、第2ヒートでタイヤの使い方をアジャストしてコーナーへの進入タイミングを最適化。クラス唯一となる2分00秒台に叩き込んで、嬉しい全日本戦初優勝を飾ることに成功した。

    さらにN1クラスの古沢和夫選手は、三菱・ミラージュで快走。昨年の関東ダートトライアル選手権でチャンピオンを獲得している実力を遺憾なく発揮、第2ヒートで装着したADVAN A036で薄いパウダー路面も巧みに制してこちらも全日本初優勝を実現。丸和の全日本で勝つことを目標に就職も栃木県にしたという古沢選手、悲願の丸和での勝利に満面の笑顔を表彰台の真ん中で見せてくれた。

    また、SC2クラスでは三菱・ランサーエボリューションⅩを駆る田口勝彦選手が、開幕戦を制して幸先よいシーズンイン。さらにDクラスに三菱・ランサーエボリューションで参戦する河内渉選手が第2ヒートで見事な逆転劇を演じて6年ぶり、ヨコハマタイヤを装着して初めての全日本優勝をなし遂げた。





  • ■全日本ダートトライアル選手権 第2戦/恋の浦
  • 開催日程  2016年4月16日-17日
  • 開催場所  スピードパーク恋の浦 (福岡県)
  • 天候/路面  曇り のち 晴れ/ウェット~ ドライ
  • 参加台数  114台 (ヨコハマタイヤ装着車 33台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第2戦

    2016年シリーズの第2戦は関門海峡を渡って九州に上陸、福岡県のスピードパーク恋の浦で開催された。アップダウンが大きく、玄界灘を望むダイナミックなコースが特徴の一戦である。そんな戦いには114台がエントリー、うち33台がヨコハマタイヤを装着して臨んだ。

    土曜日の公開練習後に接近した強い低気圧の影響で、恋の浦は夜半にかけて暴風雨に見舞われてしまう。幸いに競技本番が行われる日曜日の朝には雨は止んだが、第1ヒートスタートの時点で路面はウェット。ところがここから天候の回復に伴ってコースコンディションも変化、第2ヒートの後半では土埃も舞い上がるドライコンディションとなった。

    そんな中でヨコハマタイヤ勢では、SC1クラスの中島孝恭選手が第2ヒートで逆転して今シーズンの初優勝を獲得。SA2クラスの大西康弘選手は左手の負傷を押して出場、昨年も勝っている恋の浦で見事な二年連続優勝を飾った。さらにSC1クラスの山崎迅人選手、SC2クラスの田口勝彦選手、Dクラスの谷田川敏幸選手もそれぞれのクラスを制した。

    ヨコハマタイヤ勢が5つのクラスを制した、第2戦のスピードパーク恋の浦。SC2クラスとDクラスはワン・ツー・フィニッシュとなったほか、多くのクラスでヨコハマタイヤ装着選手が表彰台を飾って強さを見せる結果となった。





  • ■全日本ダートトライアル選手権 第3戦/スナガワ
  • 開催日程  2016年5月28日-29日
  • 開催場所  オートスポーツランドスナガワ (北海道)
  • 天候/路面 晴れ/ハーフウェット~ ドライ
  • 参加台数  114台 (ヨコハマタイヤ装着車 34台)
  • 2016 全日本ダートトライアル選手権 第3戦

    およそ1ヶ月のインターバルをはさんで、シリーズは九州から北海道へ一気に北上。オートスポーツランドスナガワは石狩川の河川敷というロケーションで、上段と下段を組み合わせたレイアウトのコースが設定された。この上下段は土質が異なり、選手がどちらに重点を置くかでタイヤ選択まで時に違いが生まれることもある。

    土曜の公開練習、日曜の決勝と二日間とも北海道らしい爽やかな青空に恵まれた第3戦。しかし前戦同様に土曜の夜には強い雨がコースを濡らし、第1ヒートはハーフウェット路面でスタート。時間とともに路面は乾き、SA2クラスの頃から後ろの選手はADVAN A036を装着するという展開になった。

    この一戦で、まず優勝の栄冠を手中におさめたのが地元・北海道の宝田ケンシロー選手。第1ヒートで2番手を約4秒上回るベストタイムを刻むと、第2ヒートでさらに2秒以上タイムアップしてライバルを寄せつけず。往年の名選手である父・芳浩氏も見守る中で、期待に応えて嬉しい今シーズン初優勝を飾った。

    このほか、SC1クラスでは中島孝恭選手が前戦に続いて連勝。Dクラスの谷田川敏幸選手は、第2ヒートのスタート列にADVAN A031を装着して一旦は並んだものの、周囲の状況を確認すると車を戻してADVAN A053に交換。この的確な判断により第2ヒートでクラス唯一の1分34秒台をマーク、こちらも九州に続いて北海道で連勝を飾った。