About 2016 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race


発足から4年目のシーズンを迎えた、GAZOO Racing 86/BRZ Race。名称の通り、トヨタ・86とスバル・BRZによるレースであり、車両はナンバープレートがついた“Nゼロ”と呼ばれるカテゴリーになる。一般的には入門レースとされるナンバー付レースであるが、GR 86/BRZ RaceはSUPER GTにも参戦する国内トップドライバーから、純粋なアマチュアドライバーまで幅広い層の参加を集めていることが大きな特徴である。

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シリーズは誰でも参加できる「プロフェッショナル」と、一定の戦績を有する選手は参加出来ない「クラブマン」の二本立て。プロは必然的に「プロフェッショナルシリーズ」への参加となるが、アマチュアはシリーズを選ぶことが可能で、あえてプロと同じ土俵で戦ってスキルを磨くことも出来る。2016年は全国の主要サーキットでシリーズ8戦と特別戦1回の開催カレンダー。このうち「プロフェッショナル」6レース、「クラブマン」は4レースの有効ポイントでタイトルが競われる。

車両の改造範囲は、統括団体の指定/認定部品を使える箇所もあるが厳しく制限されている。そんな中でタイヤについてはワンメイクとなっていないので、複数のメーカーから参加者は選択することが出来る。2014年、2015年とチャンピオンを連続で獲得したのは、ヨコハマタイヤで戦う谷口信輝選手。2014年はシリーズランキングのトップ3を独占、2015年も近藤翼選手がシリーズ3位に輝くなど、ヨコハマタイヤ勢が強さを見せ続けている。


タイヤ・インフォメーション

タイヤについては、プロフェッショナルシリーズは規則に定められた条件を満たしていれば自由。クラブマンシリーズについては統括団体が指定する6種類(2016年2月現在)のみの使用が許され、ヨコハマタイヤからはADVAN NEOVA AD08Rが指定されている。

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プロフェッショナルシリーズでヨコハマタイヤ勢の走りを支えているのが、2014年3月に発売した「ADVAN A08B」。同年はシリーズ10戦で全勝を飾り、圧倒的な強さを見せた。連勝記録は年が替わった2015年も続き、第2戦まで12連勝という金字塔を打ち立てた。

なお、予選から決勝を通じて使えるタイヤは、4本(1セット)と規則で定められているGR 86/BRZ Race。さらに残溝に関する規定もあり、過度な摩耗はペナルティ対象ともなり得る。つまり、タイヤには高いグリップ性能やコントロール性能が求められるのは当然として、さらに摩耗性能についても無視することは出来ないわけで、こうした条件下での12連勝が大きな意味を持つことをご理解いただけるだろう。

UPDATE : 29.Feb.2016