About Super-FJ


Super-FJがシリーズとして発足したのは2007年。しかし、その前身となるFJ1600から数えれば長い歴史を誇るボトム・フォーミュラであり、多くのトップドライバーもここで“レースのイロハ”を学んでいるカテゴリーだ。シリーズは国内に7つあり、北海道と四国を除く各地の主要サーキットでそれぞれ年間5~6戦のカレンダーが組まれている。そして各地から強者が集まりSuper-FJ日本一を決定する一戦も、12月にスケジューリングされている。

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前身のFJ1600と異なり、Super-FJにはウィングが備わる。シャシーは自由で複数のコンストラクターが供給するが、エンジンについてはホンダ製の排気量1,500cc・L15A型のワンメイクとされている。このエンジンの最高出力はおよそ120psと比較的控えめな数値だが、規則に定められた最低重量はドライバーを含めて僅か485kg。この軽さこそSuper-FJの特徴であり、ドライバーにとってはスキルアップに最適なカテゴリーと言えるのだ。

全国の各シリーズでは、若手からベテランまでキャリアも年齢も幅広い層のドライバーがしのぎを削り合っている。2014年のチャンピオン、その年齢を見てもチャンピオン獲得時点で17歳から47歳と幅広い。世代を超えて同じ土俵で戦えることはモータースポーツの大きな特徴であるが、Super-FJはこうした観点からも注目すべきカテゴリーであると言えるだろう。


タイヤ・インフォメーション

Super-FJは前身のFJ1600時代に発足から3年間だけタイヤフリーの時代があったが、以降は今日までワンメイクタイヤ制が導入されている。そして2011年からサプライヤーをつとめているのがヨコハマタイヤだ。ドライ用の溝が無いスリックと、ウェット用の溝が彫られたレインが用意され、サイズはフロントが150/575R13、リアは170/605R13となり、リアが若干大きめのサイズとなっている。

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Super-FJに限ったことではないが、ワンメイクタイヤにはグリップ力やコントロール性といった基本的な性能はもちろんだが、ある意味でそれ以上に安定した高品質なタイヤの供給が求められる。全国でシリーズが開催されるSuper-FJ、そこに供給されるタイヤは常に安定した品質を保っている。エントリーカテゴリーとしてのドライバー育成には、これは絶対条件。もちろんヨコハマタイヤは市販製品や他のモータースポーツタイヤ同様にこの条件をクリア、タイヤサプライヤーとして選手やチームから絶大な信頼を集めている。

また育成カテゴリーらしい点として、2014年にはスペック変更をシリーズ統括団体の求めに応じて行っているが、その目的はラップタイムのダウンである。速さこそ至上命題とも言えるモータースポーツでは珍しい話に聞こえるが、これも若手育成を主眼に置くSuper-FJならでは。もちろんこの求めに応じて最適なタイヤを、ヨコハマタイヤでは供給している。

UPDATE : 27.Feb.2015