About Japanese Formula3 Championship


F1を頂点としたモータースポーツ界のピラミッド。F3はその名の通り、発足当時は3番目のポジションという位置づけだった。現在も世界各地でF3のシリーズが行われているが、日本ではJAF(日本自動車連盟)による全日本選手権のタイトルがかけられている。若手育成カテゴリーという側面が強いのは海外のシリーズと同様で、全日本F3選手権からF1へと羽ばたいて行ったドライバーも多い。

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車両はFIA(国際自動車連盟)の規定に沿ったもの。車体はワンメイクではないが、現在の全日本選手権ではダラーラ製のみが使われている。一方でエンジンはチューナー部門の全日本タイトルもかけられているように複数社が供給している。排気量2,000ccの直噴エンジンで、28mm径のエアリストリクターを装備。最高出力は240psほどであるが、空力性能の高い車体と相まって優れたパフォーマンスを見せている。

また、全日本選手権のタイトルとは別に、シリーズを統括する日本フォーミュラスリー協会により、F3-Nクラスが設定されている。旧型マシンが対象となり、現行マシンと混走でレースを戦い、成績に応じて選手権ポイントのほかにクラスポイントが与えられてシリーズを競い合う。このクラスは参戦コストが安価であるため、特に若手のみならずベテランにも参加しやすい環境が整えられている。


タイヤ・インフォメーション

全日本F3選手権はワンメイクタイヤ制が導入されており、2011年からヨコハマタイヤがサプライヤーとしてシリーズを支えている。ヨコハマタイヤは30年以上にわたってマカオグランプリでF3のワンメイクタイヤを供給しているほか、ヨーロッパのF3シリーズにおいてもワンメイクタイヤサプライヤーをつとめてきた経験が豊富である。

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こうしたF3タイヤについての経験と知識を基に、全日本選手権にもクオリティの高いワンメイクタイヤを供給。特に若手育成という側面が強いシリーズだけに、コントロール性に優れたタイヤを用意しており、ドライビングスキルやセッティング能力を育むことにもタイヤが一役買っている。

日本のフォーミュラレースでは、ボトムレンジを担うJAF地方選手権Super-FJも、ヨコハマタイヤのワンメイクで行われている。これを経験してF3へとステップアップし、さらなる飛躍を目指す選手もおり、次世代のモータースポーツで活躍する若手ドライバーたちは、多くがヨコハマタイヤで切磋琢磨しているのだ。

UPDATE : 27.Feb.2015